水谷豊主演の刑事ドラマ『相棒』が、2026年に大きな転換点を迎えた。テレビ朝日の公式発表によると、記念すべき第25作『相棒 season25』は10月21日(水)に放送を開始。加えて、寺脇康文演じる亀山薫から、及川光博演じる神戸尊へと、シーズン途中で相棒のバトンを渡す異例の展開が発表された。
2000年に2時間ドラマとして誕生し、2025年にシリーズ誕生25周年を迎えた『相棒』。杉下右京役の水谷豊を中心に、歴代相棒の交代を物語に取り込みながら、長期シリーズとしての存在感を保ってきた。season25の放送日、歴代相棒の一覧、交代理由、season24との違い、最新作の見どころを整理し、四半世紀を超えて支持される理由を読み解く。
【2026年最新】水谷豊と『相棒』の現在は?season25の放送日と最新動向

2026年10月現在、水谷豊は引き続き杉下右京役として『相棒』の中心を担っている。season25は10月21日(水)よる9時に初回拡大スペシャルでスタートし、放送枠は毎週水曜よる9時。テレビ朝日の公式番組情報でも、シリーズ25作目となるメモリアルシーズンとして案内されている。
今シーズンの大きなニュースは、単なる新シーズンの開始にとどまらない。10月13日、テレビ朝日は亀山薫から神戸尊への相棒交代を発表した。season25の途中で引き継ぎが行われる予定で、神戸尊は2012年のseason10終了後に特命係を離れて以来、十数年ぶりに右京の相棒として復帰する。
なお、10月25日時点で公表されているのは、交代がseason25のどこかで行われるという点まで。具体的な交代回や、亀山が特命係を離れる作中の事情は、発表時点では明らかにされていない。
水谷豊にとっても、シリーズにとっても、25作目は単に過去の成功を再現するシーズンではない。長年の視聴者が親しんできた人物を再び登場させながら、新しい関係性を作り出す。その挑戦が、今回の最大の見どころになっている。
【歴代相棒一覧】亀山薫・神戸尊・甲斐享・冠城亘の変遷を整理
『相棒』の魅力を理解するうえで欠かせないのが、杉下右京と組んできた人物の変遷だ。右京は卓越した推理力と独自の正義感を持つ一方、組織の論理に簡単には従わない。そのため、相棒が誰になるかによって、事件への接近方法も、右京との衝突の仕方も変化してきた。
テレビ朝日の公式サイトが紹介する歴代相棒の経緯をもとに、主な交代の流れをまとめた。
| 時期・シーズン | 相棒・演者 | 作中の経緯と特徴 |
|---|---|---|
| 2000年〜season7中盤 | 初代・亀山薫(寺脇康文) | 熱血漢で人情味のある刑事。旧友の死をきっかけに、子どもたちへ正義を伝えるためサルウィンへの移住を決意。 |
| season7最終話〜season10 | 2代目・神戸尊(及川光博) | 警察上層部の密命を受けて特命係へ。組織の論理と自分自身の正義の間で葛藤し、警察庁長官官房付への異動で特命係を離れる。 |
| season11〜season13 | 3代目・甲斐享(成宮寛貴) | 純粋な正義感を持つ若手刑事。しかしseason13最終回で、法の裁きを逃れた犯罪者に私刑を加える「ダークナイト」としての顔が発覚し、逮捕・懲戒免職となる。 |
| season14〜season20 | 4代目・冠城亘(反町隆史) | 法務省から警視庁へ出向したキャリア官僚。独自の行動力で右京と対等な関係を築き、season20終了時に公安調査庁へ移る。 |
| season21〜season25前半 | 5代目・亀山薫(寺脇康文) | 約14年の時を経て復帰。右京との信頼関係を再び深め、season25では通算12シーズン目のコンビとなった。 |
| season25途中から(予定) | 6代目・神戸尊(及川光博) | 亀山からバトンを引き継ぐことが発表された。交代の具体的な時期と経緯は、発表時点では未公表。 |
この一覧から分かるのは、歴代相棒が単なる出演者の入れ替えではないということだ。亀山は人間味と行動力、神戸は組織を理解する知性と駆け引き、甲斐は純粋な正義感とその危うさ、冠城は柔軟な発想と独立心を、それぞれ物語に持ち込んできた。
特に注目したいのは、2022年のseason21で亀山が戻り、2026年のseason25で神戸も再び相棒になる点だ。以前のキャラクターを再登場させるだけではなく、過去の経験を重ねた人物が、現在の右京とどのような関係を築くかという新しい問いが生まれている。
【season24とseason25を比較】25周年から26年目へ、シリーズはどう進化する?
season24とseason25は、連続した作品でありながら、シリーズの節目として異なる役割を担っている。
- season24:2025年10月15日に放送開始。シリーズ誕生25周年を迎え、右京と亀山の通算11シーズン目のタッグを中心に展開した。
- season25:2026年10月21日に放送開始。シリーズ25作目として、右京と亀山の通算12シーズン目からスタートし、途中で神戸への交代を予定している。
season24の最終回スペシャル「暗闇の鬼」は2026年3月11日に放送された。警察組織の人事をめぐる問題を軸に、石黒賢演じる元特命係の岩橋虔矢が登場。右京と亀山が、過去の因縁と権力争いの絡む事件に向き合った。
対してseason25の初回拡大スペシャル「PMクライシス~総理の秘密と密約の罠」では、現職総理大臣の周辺で起きた殺人事件と、亀山のサルウィン時代の教え子との再会が交錯する。個人の過去と国家レベルの問題を結び付ける構成で、新シーズンの幕を開けた。
両シーズンに共通するのは、事件の謎解きと警察組織・権力構造への視線だ。一方、season25では相棒交代というシリーズ全体に関わる仕掛けが加わった。season24が四半世紀の歴史を振り返る節目だったとすれば、season25はその歴史を使って次の物語を動かすシーズンと位置付けられる。
25周年の記念企画と25作目の本編は、混同しないことも大切だ。ドラマの誕生は2000年、連続ドラマ化は2002年。2025年に誕生25周年を迎え、2026年に第25作season25が始まったという流れである。
【最新作の見どころ】season25初回「PMクライシス」と神戸尊復帰の意味
season25の初回は、2026年10月21日(水)よる9時から10時9分まで放送された拡大スペシャル。脚本は輿水泰弘、監督は橋本一が担当し、筒井道隆や木村了らがゲスト出演した。
物語の発端は、亀山のサルウィン時代の教え子からの連絡だ。日本に留学している彼女は、母国が軍事政権に戻り、家族との連絡さえ難しい状況を伝える。やがて、都内で総理補佐官が刺殺され、右京は現職総理大臣の溝口飛駒に話を聞くことになる。
被害者をめぐる過去の事業、総理の秘密を告発しようとする匿名の電話、そして亀山と教え子のつながり。別々に見える出来事が交差することで、特命係は国家権力の中枢に関わる謎へ踏み込んでいく。
ここで重要なのは、亀山の過去が事件の背景として機能している点だ。かつてサルウィンで正義を伝えようとした亀山の経験は、単なる人物設定ではない。海外の政治状況や個人の人権を、国内の事件と接続するための物語上の鍵になっている。
もう一つの焦点が、神戸尊の復帰だ。神戸は、警察組織の内部事情を理解するエリートとして登場し、右京を監視する立場から、次第に自分自身の正義を貫く人物へと変わっていった。右京と対等に議論できる知性と、簡単には本心を見せないクールさが持ち味である。
神戸の再登場によって期待されるのは、過去の名コンビをそのまま再現することではない。長い時間を経て、右京も神戸もそれぞれの立場と経験を積んでいる。亀山から神戸への引き継ぎがどのように描かれるのか、そして神戸が現在の特命係にどのような役割を果たすのかが、season25を追ううえでの大きなポイントとなる。
【人気の理由と評判】『相棒』が長寿シリーズとして支持される構造
『相棒』が長く続いてきた理由は、刑事ドラマとしての謎解きだけでは説明できない。作品の中に、変わり続ける社会と、簡単には変わらない人間の問題が共存しているからだ。
第一の理由は、事件の題材に幅があること。殺人事件や冤罪疑惑に加え、警察内部の不正、政治家の権力争い、報道、司法制度、社会的な格差など、さまざまなテーマが扱われてきた。season24の講談界を舞台にした初回や、season25の総理補佐官殺害事件も、異なる世界を事件の舞台にする作品の姿勢を示している。
第二の理由は、右京という人物の一貫性。水谷豊が演じる杉下右京は、冷静な観察力と論理的な推理を武器にする一方、組織の都合や世間の空気に流されにくい。事件の真相を突き止めることだけでなく、何が正義なのかを問い続ける姿勢が、作品の中心にある。
第三の理由は、相棒が変わることで物語の見え方も変わること。同じ右京が主人公でも、亀山と神戸では会話のテンポも対立の構図も違う。甲斐の若さや正義感、冠城の自由な発想も、それぞれ違う角度から右京の人物像を照らしてきた。
長寿シリーズでは、人物や設定が固定化し、マンネリ化する危険がある。『相棒』は、特命係という基本の舞台を維持しつつ、相棒の交代や過去の人物の再登場によって変化を作ってきた。視聴者が慣れ親しんだ世界を保ちながら、新しい疑問を生み出せることが、シリーズを継続させる強みになっている。
評判を考える際には、シリーズ全体への評価と、個々のシーズンやエピソードへの評価を分けて見る必要がある。長く続く作品だからこそ、相棒ごとの好みや、社会派の重い物語を好むかどうかによって受け止め方は変わる。特定の感想や視聴率だけで、作品全体の支持を一括りにすることはできない。
【歴代相棒の交代理由】作中の退場と俳優の事情を混同しない
『相棒』をめぐって検索されやすい疑問の一つが、なぜ歴代相棒が交代してきたのかという点だ。ここでは、ドラマ内で描かれた理由と、制作上のキャスティング判断を区別することが重要になる。
亀山が最初に特命係を離れたのは、旧友の死をきっかけに、サルウィンの子どもたちへ正義を伝えようと考えたためだ。神戸は、事件を通じて右京との間に生じた対立や警察上層部の人事判断を背景に、警察庁長官官房付へ異動した。甲斐は、自らが「ダークナイト」として犯罪者に私刑を加えていたことが発覚し、逮捕・懲戒免職となった。冠城は、公安調査庁へ移る道を選んだ。
これらは、あくまで作中で描かれた人物の進路である。俳優が降板した実際の理由や、制作側がキャスティングを変更した事情と、ドラマ内の設定は同じではない。公式に示された情報と、視聴者による推測を混ぜてしまうと、作品の事実関係を誤って理解することになる。
season25の亀山から神戸への交代についても同じだ。テレビ朝日は交代を公式に発表しているが、発表時点では交代の具体的な回や作中の理由は明らかにしていない。したがって、亀山が何らかの不祥事を起こす、神戸が特命係へ戻るために特別な事件が起きる、といった筋書きを確定事項として扱うことはできない。
また、神戸は今回初めて右京と組む人物ではない。過去のseason7最終話からseason10までの経験があり、右京の捜査姿勢や警察組織との関係を理解している。そのため、season25での再タッグは新しい相棒をゼロから紹介する展開とは異なり、過去の関係をどう更新するかが焦点となる。
【プロの結論】25周年を超えた『相棒』を読み解く3つの視点
2026年の『相棒』を理解するうえで押さえたいのは、長寿記録そのものよりも、シリーズが変化をどのように物語へ組み込んできたかという点だ。
一つ目は、右京がシリーズの軸であり続けること。相棒が変わっても、杉下右京の推理力と正義へのこだわりが物語の基準になる。そのため、歴代相棒が異なる性格や価値観を持ち込んでも、作品の基本的な輪郭は保たれる。
二つ目は、交代を終わりではなく物語の更新として扱うこと。亀山の復帰に続いて神戸が再び相棒になる展開は、過去の人気キャラクターを再利用するだけではない。長い時間を経た人物を現在の物語に置き直すことで、以前とは異なる関係や対立を生み出す試みでもある。
三つ目は、社会的なテーマと人物ドラマの両立だ。事件の犯人を特定するだけでなく、組織が何を隠そうとするのか、法と正義が衝突したときに何を選ぶのかを描く。season25の初回が政治の中枢と亀山の過去を結び付けたことも、このシリーズの持ち味に沿った展開だ。
これから初めて『相棒』を見る人には、右京と亀山の関係を描くseason21以降から入る方法がある。一方、神戸の復帰をより深く味わいたい人は、season7最終話からseason10にかけての神戸の登場時代を振り返ると、今回の展開を理解しやすい。長年の視聴者にとっても、過去のエピソードを見直すことは、人物の変化を発見する手掛かりになる。
【水谷豊相棒】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:水谷豊の『相棒 season25』はいつから放送されていますか?
A1:2026年10月21日(水)に初回拡大スペシャルでスタートしました。テレビ朝日系で毎週水曜よる9時に放送され、初回は午後10時9分までの拡大枠でした。
Q2:season25で亀山薫から神戸尊に交代するのはいつですか?
A2:テレビ朝日は2026年10月13日に、season25の途中で亀山薫から神戸尊へバトンを渡すと発表しました。ただし、発表時点では具体的な交代回や作中の経緯は公表されていません。
Q3:『相棒』の歴代相棒は誰ですか?
A3:主な歴代相棒は、亀山薫(寺脇康文)、神戸尊(及川光博)、甲斐享(成宮寛貴)、冠城亘(反町隆史)です。亀山がseason21で復帰し、season25では神戸が再び相棒になる予定です。今回の神戸は、シリーズの6代目相棒として位置付けられています。
Q4:『相棒 season24』とseason25の違いは何ですか?
A4:season24は2025年にシリーズ誕生25周年を迎えた節目のシーズンで、右京と亀山の通算11シーズン目のタッグが描かれました。season25はシリーズ第25作で、通算12シーズン目のコンビから始まり、神戸への途中交代という大きな変化が加わっています。
Q5:『相棒』はなぜ長く続いているのですか?
A5:事件の謎解きだけでなく、警察組織、司法、政治、社会問題など幅広いテーマを扱い、相棒の交代によって人物関係も更新してきた点が特徴です。杉下右京という一貫した主人公を中心にしながら、毎シーズン異なる人間関係や事件を描ける構造が、長寿シリーズを支えています。
2026年の『相棒』は、season25の開始と神戸尊の再登場によって、シリーズの新たな局面に入った。水谷豊演じる杉下右京を中心に、寺脇康文の亀山薫から及川光博の神戸尊へとバトンが渡される展開は、25作目ならではの大きな見どころだ。
一方、歴代相棒の交代は、俳優の降板事情と作中の人物の進路を分けて理解する必要がある。公式発表で明らかになった事実と、今後の放送で判明する物語の展開を区別することが、最新情報を正確に追うための基本となる。
2000年の誕生から四半世紀を超えても、『相棒』は過去の関係を再び動かし、新しい事件と社会の問題を物語に取り込んでいる。season25で亀山と神戸がどのようにバトンをつなぎ、右京が新たな事件にどう向き合うのか。25周年を越えたシリーズの次の一歩に注目したい。