2026年10月現在、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の国内累計興行収入は166.7億円に達しています。2022年12月3日の公開から異例のロングラン上映を経て、2024年の復活上映、2025年の再上映でも記録を伸ばし、国内映画の歴代興行収入ランキングで上位に名を連ねる作品となりました。
原作・脚本・監督を井上雄彦氏が務め、東映が配給した本作は、なぜ公開から数年が経過しても観客を劇場に呼び戻せるのでしょうか。この記事では、最新の国内累計166.7億円という数字の意味、観客動員数、世界興行収入、中国市場での成功、歴代ランキング、そして記録を伸ばした理由を、公式発表や映画業界の公開データをもとに詳しく解説します。
【2026年最新】スラムダンク映画の興行収入は166.7億円!歴代何位?

2026年の最新データを確認するうえで、まず押さえたいのは、興行収入の集計時点とランキングの基準です。興行通信社の「CINEMAランキング通信」が公開する歴代興収ベスト100によると、2026年10月25日現在、『THE FIRST SLAM DUNK』の国内興行収入は166.7億円、歴代総合15位となっています。
このランキングは、日本映画だけでなく洋画も含めた国内の興行収入を比較したものです。日本のアニメ映画に限定した順位や、2023年の年間ランキングとは基準が異なるため、数字を比較するときは注意が必要です。
国内累計興行収入166.7億円
国内歴代総合ランキング15位
公開日
2022年12月3日
配給
東映
原作・脚本・監督
井上雄彦
出典:興行通信社「CINEMAランキング通信」歴代興収ベスト100、2026年10月25日現在。
同ランキングで本作の直上に位置するのは、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』の173.0億円と『踊る大捜査線 THE MOVIE 2』の173.5億円です。一方、直下には159.0億円の『アバター』が続きます。
2023年の年間興行収入ランキングでは、国内興収158.7億円を記録し、邦画・洋画を合わせた年間首位を獲得しました。公開時の成功だけでも十分に大きな実績ですが、2024年と2025年の再上映によって累計をさらに積み上げた点が、本作の興行成績を特徴づけています。
【興収推移を一覧化】2022年の公開から2025年再上映までの更新経緯
『THE FIRST SLAM DUNK』の興行収入は、一度の上映で166.7億円に到達したわけではありません。当初の劇場公開で157億円を超え、1日限定の復活上映や期間限定の再上映を通じて段階的に更新されました。
とくに重要なのは、2024年の復活上映終了時点で累計164.8億円だった数字が、2025年の再上映後に166.7億円へ伸びたことです。各時点の興行収入を並べると、記録が更新された経緯が分かります。
出典:東映の発表を報じたシネマトゥデイ、オリコンニュース、2025年再上映の公式告知、興行通信社の歴代ランキング。興収は公表時点により丸め方が異なります。
当初の上映は2023年8月31日に終了し、その時点での国内興行収入は157億3,371万5,060円、観客動員数は1,088万2,776人でした。その後、2024年1月23日の1日限定上映では75,459人を動員し、興行収入約1.3億円を記録。累計は158億円を突破しました。
さらに2024年8月13日から9月1日までの復活上映で累計164.8億円に到達。2025年10月の再上映によって166.7億円まで伸びています。2024年の復活上映終了時点からの増加分は約1.9億円です。
観客動員数も同様に増加しました。2024年の復活上映後には累計約1,136万人に達し、2025年の再上映後は週次興行データの集計で約1,147万人規模にまで伸びたとみられます。ただし、166.7億円という興収の確定的なランキング数字と、再上映後の累計動員数の集計は、同じ形式で公表されているわけではありません。
【世界興行収入】390億円超のヒットを支えた中国市場
国内興収166.7億円だけを見ると、本作の成功の全体像はつかめません。東映ビデオのパッケージ商品解説では、世界興行収入390億円、世界累計動員3,700万人超という数字が紹介されています。これは海外公開を含めた作品の世界的な実績を示す公表値であり、2025年の国内再上映後に世界累計が再計算された最新値という意味ではありません。
海外市場で特に大きな存在感を示したのが中国です。日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所の市場調査では、2023年の中国における『THE FIRST SLAM DUNK』の興行収入は6.60億元と集計されています。2023年当時の換算では、おおむね130億円台に相当する規模です。
中国本土では2023年4月20日に公開され、同年8月に上映終了を迎えるまで約4か月間にわたって上映されました。AFPが伝えた上映終了時のデータでは、観客動員数は約1,817万8,000人、興行収入は6億5,900万元超でした。中国市場だけで国内の大ヒット映画に匹敵する興収を上げたことになります。
また、東映アニメーションが2023年5月12日に公表した決算説明会の質疑応答資料では、同年5月7日時点で国内累計興収139億円、中国興収120億円超、国内を含めた全世界興収300億円超と報告されていました。これは公開から数か月の段階で世界的なヒットが確立していたことを示しています。
中国での成功は、単に日本で有名な漫画が海外でも上映されたという話ではありません。バスケットボールという競技の魅力、試合の緊張感、登場人物の関係性を映像と音響で体感できる作品設計が、原作を知らない観客も含めて劇場へ向かわせたことが、海外興行の大きな意味です。
【なぜ興収が伸びた?】口コミ・映像表現・原作者の監督参加
『THE FIRST SLAM DUNK』のヒットを考えるうえで見逃せないのは、公開前の状況と公開後の反応が大きく異なっていた点です。オリコンニュースが2024年1月に報じた東映社長・吉村文雄氏の説明によると、映画化の企画が井上雄彦氏に持ち込まれたのは公開の12〜13年前。制作に至るまでには長い調整期間があり、公開前には社内にも不安があったといいます。
不安材料として挙げられたのは、テレビアニメ版からの声優交代、主題歌の変更、そして公開直前まで物語の詳細が明かされなかった宣伝方法です。原作や旧アニメに強い思い入れを持つファンが多い作品だからこそ、従来のイメージとの違いは大きな関心を集めました。
しかし、公開後には作品そのものの評価が興行を押し上げました。吉村氏は、漫画の絵が動き出したような滑らかな映像、登場人物の息遣いまで伝わる音、まるで試合を観戦しているような臨場感を成功要因として挙げています。公開後のSNSや口コミによる熱量が、ヒットにつながったとの見解も示しました。
1. 宮城リョータを軸にした物語
主人公を宮城リョータに据え、原作の山王工業戦に新たな視点を与えた構成が特徴です。原作の名場面を再現するだけでなく、人物の背景を掘り下げることで、既存ファンにも新鮮な鑑賞体験を提供しました。
2. 試合の緊張感を再現した映像と音響
選手の動きやコート上の音、攻守が切り替わるテンポを重視した演出が、試合の臨場感を生みました。結果を知っていても、スクリーンで再び体験したいと思わせる要素です。
3. 井上雄彦氏が原作・脚本・監督を担当
原作者自身が映画の物語と映像化を主導したことは、作品の方向性を考えるうえで重要です。原作への理解と映画独自の表現が結びつき、公開前の懸念を公開後の評価へと変えていきました。
加えて、2023年8月末まで約39週間に及んだロングラン上映も、累計興収を積み上げる基盤となりました。公開直後の話題性だけで一気に数字を伸ばすタイプではなく、鑑賞後の評価が新たな観客を呼び込む形で、長期間にわたって興行を維持した点が特徴です。
こうした構造は再上映にもつながっています。作品の魅力が公開時だけで消費されず、劇場の大画面と音響で再び体験したいという需要を生み出したことが、2024年と2025年の興収更新を支えたと考えられます。
【評判とヒットの背景】2025年再上映でも観客が戻った理由
2025年の再上映は、10月13日から26日までの2週間限定で全国の映画館にて実施されました。作品公式サイトは2025年7月25日に「THE FIRST SLAM DUNK 2025 in cinema」の開催を発表。2024年の復活上映を経ても、再び劇場で観る機会が設けられたこと自体が、作品の継続的な需要を示しています。
2025年の再上映には、公開時に映画館で鑑賞した観客が再び足を運ぶだけでなく、配信やパッケージなどで作品に触れた後、劇場で観たいと考えた人が鑑賞する機会にもなりました。映画は自宅の画面でも楽しめますが、コート上の音や動き、試合の流れを大きなスクリーンで体感することには、劇場ならではの価値があります。
ただし、再上映による興収増加を、すべて新規ファンの獲得だけで説明するのは適切ではありません。リピーターの再鑑賞、公開時に見逃した人の来場、期間限定上映による鑑賞機会の集中など、複数の要因が重なったと考えるのが自然です。
また、2025年の再上映で166.7億円に到達したことと、2026年時点の歴代ランキングで15位に位置することは、別々の事実として理解する必要があります。前者は作品の累計興収の更新、後者はほかの映画の興収も含めた相対的な順位です。ほかの作品が再上映やロングランで数字を伸ばせば、『THE FIRST SLAM DUNK』の興収が変わらなくても順位は変動します。
本作の評判を読み解くうえでは、公開前の宣伝や声優交代をめぐる議論だけでなく、公開後の作品評価、長期間の上映実績、国内外での興行成績を合わせて見ることが重要です。話題になった理由と、実際に観客がチケットを購入した理由は必ずしも同じではありません。興収の推移は、作品への関心が継続的な鑑賞行動につながったことを示す指標です。
【プロの結論】スラムダンク映画の興収データから分かること
2026年時点の『THE FIRST SLAM DUNK』を評価するなら、166.7億円という最終的な数字だけでなく、そこへ至るまでの時間と更新の仕方に注目すべきです。当初の劇場公開で157億円を超え、2024年の復活上映で164.8億円、2025年の再上映で166.7億円へと伸びました。記録を押し上げたのは、公開時の勢いだけではなく、作品をもう一度劇場で観たいという需要が継続したことです。
興行収入を比較するときは、次の3点を区別すると数字を誤解しにくくなります。
- 累計興行収入:公開時から再上映などを含め、どれだけのチケット売上を積み上げたかを示します。
- 観客動員数:何人が劇場で鑑賞したかを示す数字です。同じ人の複数回鑑賞も、通常は鑑賞回数として計上されます。
- 歴代ランキング:ほかの作品との比較で決まる順位です。作品自身の興収が増えなくても、周囲の作品の成績によって順位が変わります。
もう一つ大切なのは、国内興収と世界興収を混同しないことです。国内累計166.7億円は日本の映画館での成績であり、世界興行収入390億円という公表値は海外市場を含めた実績です。中国市場での成功も含め、国内外でどのように観客を獲得したかを見ることで、作品の規模と影響をより正確に理解できます。
本作の興行成績が示すのは、人気漫画の映画化という知名度だけでは長期的なヒットは説明できないということです。原作者による映画表現、試合の臨場感、観客の口コミ、そして再上映による鑑賞機会の再創出が結びついた結果、累計興収が更新されました。2026年に数字を確認する際も、単に「166.7億円」という記録を覚えるのではなく、その数字がどの期間の上映を含み、どのランキングを基準にしているのかを押さえることが、正確な理解につながります。
【スラムダンク映画興行収入】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:スラムダンク映画の興行収入は2026年現在いくらですか?
A1:『THE FIRST SLAM DUNK』の国内累計興行収入は166.7億円です。2025年10月の再上映後に到達した数字で、2026年10月25日現在、国内映画の歴代総合興収ランキングでは15位に位置しています。
Q2:スラムダンク映画の観客動員数は何人ですか?
A2:当初の上映終了時点では1,088万2,776人でした。2024年、2025年の復活上映・再上映でさらに増え、2025年の再上映終了時点では週次興行データの集計で約1,147万人規模とみられます。累計興収と累計動員数では、公表時点や集計方法が異なる場合があります。
Q3:世界興行収入はいくらですか?
A3:東映ビデオの商品解説では、世界興行収入390億円、世界累計動員3,700万人超と紹介されています。国内だけでなく、中国、韓国、台湾、香港などを含む海外市場でのヒットが大きく貢献しました。この390億円は、2025年の国内再上映後に世界累計を更新した最新値として示されたものではありません。
Q4:2025年の再上映で興行収入はいくら増えましたか?
A4:2024年の復活上映後の累計164.8億円から、2025年の再上映後には166.7億円となり、約1.9億円増加しました。
Q5:なぜスラムダンク映画は再上映でもヒットしたのですか?
A5:井上雄彦氏が原作・脚本・監督を担当した作品性に加え、試合の臨場感を伝える映像と音響、公開後の口コミ、長期にわたるファンの支持が背景にあります。再上映は、リピーターや公開時に観られなかった人に劇場で鑑賞する機会を再び提供しました。
『THE FIRST SLAM DUNK』の国内累計興行収入は、2025年の再上映を経て166.7億円に到達しました。2026年10月25日現在の国内歴代総合ランキングは15位で、2023年の年間興収首位という実績に加え、再上映によって記録を更新したことも大きな特徴です。
当初の上映で約1,088万人を動員し、2024年の復活上映、2025年の再上映を通じて累計興収を積み上げました。世界市場では中国で6.6億元を超える興行収入を記録し、東映ビデオの作品紹介では世界興収390億円、世界累計動員3,700万人超という実績も示されています。
今後、歴代ランキングを確認する際は、興行通信社のような業界データの集計日を確かめ、国内興収と世界興収、累計動員数とランキング順位を分けて比較することが大切です。『THE FIRST SLAM DUNK』の166.7億円は、公開時のヒットだけではなく、長期上映と複数回の再上映を通じて支持が積み上がった結果を示しています。