サーティワンアイスクリームのロゴをよく見ると、英語の「BR」とピンク色の「31」が一体になったデザインに気づきます。実は、この数字には「1か月31日間、毎日違う味のアイスクリームを楽しんでほしい」という創業者の願いが込められています。
2026年現在も世界各地で親しまれているバスキン・ロビンス。日本では「サーティワン」という名前が定着していますが、海外では創業者の姓を組み合わせたブランド名が使われています。加えて、海外版と日本版ではロゴの変遷やブランド表現にも違いがあります。B-R サーティワンアイスクリームの公式情報と米国本社系の沿革資料をもとに、ロゴの意味、創業者、ブランド名の由来、歴代デザインを整理します。
【まず結論】バスキンロビンスロゴの意味は「BR」と「31」の融合

バスキン・ロビンスのロゴは、単にブランド名を表示するためのマークではありません。創業者の名前と、アイスクリームを選ぶ楽しさを一つのデザインにまとめたブランドの象徴です。
日本のサーティワン公式サイト「31について」でも、ロゴには「Baskin」「Robbins」の文字と頭文字の「BR」が使われ、ピンク色の「31」がデザインされていると説明されています。
要点は、アルファベットと数字が別々の要素ではなく、互いに組み合わさっていることです。とくに、2006年に登場した海外版ロゴでは、青い「BR」の文字の一部にピンク色の「31」が隠れるように配置されました。文字を読むだけでなく、数字を探す楽しさも生み出す仕掛けです。
ロゴの配色にもブランドの歴史が反映されています。バスキン・ロビンスの公式ブランド資料では、創業期のカラーとして、チェリーを連想させるピンクとチョコレートを連想させる茶色が紹介されています。青とピンクの組み合わせが印象的だった時代を経て、2022年の海外向けリニューアルでは、茶色とピンクを中心とするデザインに回帰しました。
つまり、サーティワンのロゴの意味を理解するには、「BR=創業者の名前」「31=毎日違う味」「色=ブランドの歴史」という3つの視点を押さえるとわかりやすくなります。
【数字の由来】なぜ31?毎日違う味を楽しんでほしいという願い
サーティワンの「31」は、創業時から受け継がれているブランドコンセプトです。1か月を31日間と考え、毎日違うフレーバーを楽しめるようにしたい。その発想が数字の由来になりました。
米国本社系の公式沿革資料によると、バートン・バスキンとアーヴィン・ロビンスは、一般的なアイスクリーム店がバニラ、チョコレート、ストロベリーなどの定番商品を中心に扱っていた時代に、豊富なフレーバーを選べる店づくりを進めました。1953年には「31フレーバー」のコンセプトが打ち出され、月の日数に合わせて毎日違う味を選べるという考え方がブランドの特徴になりました。
ここで大切なのは、31という数字が単なる商品数ではなく、選ぶ楽しさを伝えるメッセージだということです。昨日はチョコレート、今日はフルーツ系、明日はナッツ系というように、来店するたびに違う味を試せる。その体験を数字一つで印象づけています。
また、日本の公式資料では、サーティワンのモットーとして「We make people happy.」が掲げられています。アイスクリームを販売するだけでなく、商品を選ぶ時間や食べる時間まで楽しんでもらうという考え方は、31のコンセプトともつながっています。
31種類を毎日楽しむという発想は、現在のフレーバー展開にも受け継がれています。日本では季節に合わせた31種類を店舗で提供する一方、これまでに開発されたオリジナルフレーバーは1,400種類以上に及びます。31は全商品の累計数ではなく、選択肢の豊かさを象徴する数字なのです。
【名前の由来】バスキン・ロビンス創業者とサーティワンの関係
「バスキン・ロビンス」と「サーティワンアイスクリーム」は、別々のアイスクリームチェーンではありません。どちらも同じブランドを指し、日本では「サーティワン」の名称が広く浸透しています。
創業者は、バートン・バスキン(Burt Baskin)とアーヴィン・ロビンス(Irv Robbins)の2人です。米国本社系の公式沿革によると、アーヴィン・ロビンスは1945年にカリフォルニア州グレンデールで「Snowbird」を開き、バートン・バスキンも1946年に同州パサデナで「Burton's」というアイスクリーム店を開業しました。
その後、2人は事業を統合し、1953年に「Baskin-Robbins」というブランド名を採用しました。名前は両者の姓に由来します。同じ年に31フレーバーのコンセプトも打ち出され、創業者の名前とブランドの特徴が結びつきました。
日本への進出は1973年。B-R サーティワンアイスクリームの公式沿革によれば、この年に日本での事業の前身となる会社が設立され、翌1974年4月23日に東京・目黒で日本第1号店がオープンしました。海外展開の初期段階で日本に進出したことも、ブランドの歴史における大きな節目です。
では、なぜ日本では「バスキン・ロビンス」よりも「サーティワン」という呼び名が定着したのでしょうか。日本の公式説明では、ブランド名として「サーティワンアイスクリーム」が使われ、海外では創業者の名前に由来する「バスキン・ロビンス」が使われています。日本では31という数字がブランドの特徴を直接伝え、覚えやすい名称として親しまれてきました。
なお、企業名とブランド名は厳密には区別が必要です。日本の運営会社は「B-R サーティワン アイスクリーム株式会社」であり、店舗で一般に使われるブランド名は「サーティワンアイスクリーム」です。ロゴにある「B-R」も、海外ブランド名と日本のブランド名をつなぐ要素になっています。
【歴代ロゴを比較】デザインはどう変わった?現在のロゴも解説
バスキン・ロビンスのロゴは、長い歴史のなかで何度か刷新されています。ただし、デザインを変更しても「31」という数字をブランドの象徴として残してきた点は共通しています。
海外版と日本版ではロゴの更新時期が異なるため、歴代デザインを調べる際には、どちらの地域のロゴなのかを区別する必要があります。米国本社系の2025年創業80周年記念記事と、日本の公式沿革を整理すると、次のようになります。
| 時期 | ロゴ・ブランドの動き | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 1945~1947年 | 創業者がそれぞれアイスクリーム店を開業し、事業を統合 | バスキン・ロビンスのブランド形成につながる時期 |
| 1953年 | 「Baskin-Robbins」のブランド名と31フレーバーのコンセプトが確立 | 創業者の姓と「31」の意味が結びつく |
| 1980年代 | 海外版ロゴを簡素化 | 従来の配色と31を残し、よりシンプルなデザインへ |
| 1991年 | 海外版で青とピンクを使ったロゴを導入 | ピンクの31を目立たせたデザインが特徴 |
| 2006年 | 海外版でBRの文字に31を組み込んだロゴを導入 | アルファベットと数字を一体化した象徴的なデザイン |
| 2009年 | 日本で新しいロゴマークを導入 | 日本独自のブランド展開における更新 |
| 2020年 | 日本でブランドリニューアルを実施 | アイスクリームを通じて幸せを届けるという考えをデザインに反映 |
| 2022年 | 海外版でロゴやパッケージなどを刷新 | 創業期を思わせる茶色とピンクを取り入れたデザインへ |
2022年4月11日、バスキン・ロビンスは米国向けの公式発表で、ロゴやパッケージ、従業員のユニフォームなどを刷新すると発表しました。新しいブランド表現では「Seize the Yay」というタグラインも導入され、日常の小さな喜びを大切にする考え方が打ち出されました。
一方、日本の公式沿革では、2020年にブランドリニューアルが実施されています。海外版の2022年リニューアルと同じタイミングではないため、「世界共通で一斉にロゴが変わった」と理解するのは正確ではありません。
現在のデザインを見分ける際は、まず「日本のサーティワンのロゴなのか、海外のBaskin-Robbinsのロゴなのか」を確認しましょう。海外版は2022年の刷新で茶色とピンクを基調とする方向へ変化しましたが、日本では「サーティワン」の文字を含む独自のブランド表現が使われています。
歴代ロゴを比較すると、単なる流行への対応だけでなく、ブランドの認知度を保ちながら時代に合わせて印象を更新してきたことがわかります。特に「31」を残すことは、デザインが変わってもブランドの由来を伝え続ける役割を果たしています。
【日本と海外の違い】サーティワンのロゴと世界展開を読み解く
日本では「サーティワンアイスクリーム」という名称が日常的に使われていますが、海外では「Baskin-Robbins」が基本のブランド名です。日本の公式サイトも、この名称の違いを明確に説明しています。
そのため、海外のロゴ画像を見て「日本の店舗のロゴが変わった」と判断するのは早計です。海外ではBRの文字を前面に出したデザインが使われる一方、日本ではサーティワンという名称を含むロゴや国内向けのブランド表現が展開されてきました。両者は共通の歴史を持ちながら、地域ごとに異なる見せ方を採用しています。
店舗数についても、資料の発表時期や集計対象によって数字が異なります。「世界40か国・7300店舗以上」という規模で紹介されることがありますが、米国本社系の2025年の創業80周年記念記事では、36の市場で7,800店超を展開していると説明されています。国と市場の数え方も異なるため、これらの数字を同一条件の統計として比較することはできません。
フレーバーの規模も同様です。2025年の米国本社系資料では、開発されたフレーバーの蓄積は1,400種類以上と紹介されています。日本の公式資料でも、1,400種類以上のオリジナルフレーバーから季節に合わせて31種類を提供すると説明されています。ブランドの歴史を通じて蓄積された種類と、店舗で提供する種類は別の数字です。
こうした違いを踏まえると、ロゴの見た目だけでブランドの現在地を判断するのではなく、地域、発表時期、集計基準をセットで確認することが大切です。これは、ブランドの歴史や店舗数を調べるときにも役立つ視点です。
【誤解を整理】31種類は全フレーバー数?ロゴからわかるブランド戦略
サーティワンのロゴをめぐって、特に混同しやすいのが「31種類」という言葉の意味です。31は、ブランドが掲げてきた「毎日違う味を楽しめる」という考え方を表しますが、これまでに開発されたアイスクリームが31種類しかないという意味ではありません。
公式資料では、世界で開発されたフレーバーは1,400種類以上に達しています。店舗で提供される商品は、季節や地域のニーズに合わせて入れ替わります。そのため、ある店舗に並んでいる31種類と、ブランド全体がこれまでに生み出したフレーバーの総数は区別しなければなりません。
もう一つの誤解は、「BR」と「31」が偶然似た形になったという見方です。公式のブランド説明では、ロゴに創業者の姓の頭文字と数字の31がデザインされています。とりわけ2006年の海外版ロゴでは、数字をアルファベットに組み込む構成が採用され、ブランド名とコンセプトを同時に伝えるデザインになりました。
ロゴの役割を考えると、これは優れたブランド設計の例です。店舗の看板、カップ、パッケージなど、限られた面積でもブランドを認識してもらう必要があるなかで、文字と数字を一体化させれば、名前と商品の特徴を短時間で伝えられます。
加えて、31という数字には、顧客に次の選択を促す働きもあります。ひとつの味を買って終わりにするのではなく、別の日には別の味を選ぶ。豊富な選択肢そのものをブランドの価値として提示することで、継続的に店舗を訪れる楽しみをつくっています。
ロゴを見分けたい人は、次の3点を基準にすると整理しやすくなります。
- 文字を見る:BRが中心なら海外版のブランド表現、サーティワンの文字が入っていれば日本向けの表現である可能性が高い。
- 色を見る:青とピンクの組み合わせは歴代の海外版ロゴを知る手がかり。茶色とピンクは2022年の海外向け刷新を理解するうえで重要。
- 数字を見る:31は単なる商品数ではなく、毎日違う味を楽しんでもらうというブランドの考え方を表している。
この3点を押さえれば、古いロゴ画像や海外の店舗写真を見たときも、単純に新旧の優劣を比べるのではなく、どの地域の、どの時代のブランド表現なのかを読み解けます。
【バスキンロビンスロゴ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:バスキン・ロビンスのロゴにある31は何を意味していますか?
A1:1か月31日間、毎日違うフレーバーを楽しんでほしいという創業者の願いを表しています。1953年に打ち出された31フレーバーのコンセプトに由来します。
Q2:BRは何の略ですか?
A2:「Baskin-Robbins」の頭文字です。バートン・バスキンとアーヴィン・ロビンスという2人の創業者の姓がブランド名になっています。
Q3:サーティワンとバスキン・ロビンスは別の会社ですか?
A3:同じブランドを指します。日本では「サーティワンアイスクリーム」、海外では「バスキン・ロビンス」というブランド名が使われています。
Q4:サーティワンのアイスクリームは全部で31種類ですか?
A4:いいえ。31はブランドコンセプトを示す数字です。公式資料によると、開発されたフレーバーは1,400種類以上に達しており、店舗では季節などに合わせた商品が提供されています。
Q5:バスキン・ロビンスの現在のロゴはいつ変更されましたか?
A5:海外版は2022年にロゴやパッケージなどを刷新しました。創業期を思わせる茶色とピンクを取り入れています。一方、日本では2020年にブランドリニューアルが実施されており、海外版と日本版では更新時期が異なります。
Q6:バスキン・ロビンスは世界何か国に店舗がありますか?
A6:資料によって数字が異なります。2025年の米国本社系の創業80周年記念記事では、36の市場で7,800店超を展開していると紹介されています。「40か国・7300店舗以上」という数字を見かける場合は、発表時期や集計基準の違いを確認するとよいでしょう。
バスキン・ロビンスのロゴは、「BR」という創業者の名前に由来する文字と、「31」というブランドコンセプトを組み合わせたデザインです。31には、1か月の毎日を違う味で楽しんでほしいという願いが込められています。
1945年の創業から、1953年のブランド名と31フレーバーの確立、1991年や2006年のロゴ変更、2022年の海外向けブランド刷新まで、デザインは時代に合わせて変化してきました。一方、日本では1973年の事業開始、1974年の第1号店オープンを経て、「サーティワン」という名称が親しまれています。
ロゴを理解するうえで押さえておきたいのは、数字の31が全商品の総数ではないこと、海外版と日本版ではロゴの変遷が異なること、そして店舗数やフレーバー数は資料の発表時期によって変わることです。
【プロの結論】バスキン・ロビンスのロゴが長く認知されてきた理由は、ブランド名を示すだけでなく、選ぶ楽しさという企業の価値まで視覚化している点にあります。デザインの細部を知ると、普段見慣れたサーティワンのロゴも違って見えてきます。次に店舗でロゴを見かけたときは、「BR」と「31」の組み合わせに注目してみてください。その小さな数字には、ブランドが創業以来伝えてきた楽しさの考え方が表れています。