びっくりドンキーの創業は、1968年(昭和43年)12月15日です。創業者の庄司昭夫氏が岩手県盛岡市に開いた「ハンバーガーとサラダの店・べる」が、現在のハンバーグレストランの原点となりました。わずか13坪の小さな店から始まった事業は、メニューの転換や店舗づくりの工夫を重ね、全国規模のレストランチェーンへと成長しています。
創業の歴史を調べると、1968年と1972年の違い、ハンバーグディッシュが生まれた時期、運営会社の株式会社アレフが設立された年など、混同しやすいポイントがあります。2026年10月時点の公式企業情報をもとに、創業の経緯から現在の運営体制までを整理します。
【びっくりドンキーの創業年】1968年12月、盛岡の13坪から始まった

びっくりドンキーの歴史をたどるうえで、最初に押さえたいのが1968年12月15日という日付です。株式会社アレフの公式沿革によると、庄司昭夫氏は岩手県盛岡市の日の出会館に「ハンバーガーとサラダの店・べる」を開店しました。店舗の広さはわずか13坪。現在の全国チェーンの出発点は、小規模な専門店だったのです。
当時の店名は、現在の「びっくりドンキー」ではありません。「べる」という名前で、ハンバーガーとサラダを提供する店としてスタートしました。ブランドの公式ヒストリーでも、この小さな店舗をびっくりドンキーの原点と位置づけています。
つまり、びっくりドンキーの創業年を尋ねられた場合、答えは1968年です。1972年は創業年そのものではなく、後に歴史を語るうえで重要になる「ベル大通店」が開店した年に当たります。
この違いは、創業の歴史を調べる際に見落としやすいポイントです。1968年の創業店舗と、1972年に開店した店舗を区別すると、その後のメニューや店舗づくりの変化も理解しやすくなります。出典:株式会社アレフ「アレフのあゆみ」、びっくりドンキー公式「ドンキーヒストリー」。
【創業者・庄司昭夫】全国行脚でハンバーガーの可能性を見いだした
びっくりドンキーの創業者は、庄司昭夫氏です。株式会社アレフの公式沿革では、庄司氏が起業を目指して全国を巡り、その途中で出会ったハンバーガーに新しい時代の可能性を感じ、盛岡の繁華街に店を開いたと説明されています。
創業の背景にあるのは、単にハンバーグを販売する店を作ることだけではありません。小さな店舗でも、料理や店内の雰囲気を通じてお客様に喜んでもらう。その考え方が、後のびっくりドンキーの店づくりにつながっていきました。
公式ヒストリーによれば、創業当初の「べる」には、小さな店であることを引け目に感じず、その店を訪れる人々の心を豊かにすることを説いた詩が掲げられていました。店舗の規模よりも、そこでどのような時間を過ごしてもらうかを大切にしていたことがうかがえます。
また、現在の店名にも創業者の考えが反映されています。株式会社アレフは「びっくりドンキー」という名称について、お客様を驚かせ、ワクワクさせ、楽しい気持ちになってもらいたいという庄司氏の思いが込められていると説明しています。
この創業理念は、料理だけでなく、店舗ごとにテーマを設けた内装や、食事そのものを楽しんでもらう工夫にも通じています。びっくりドンキーの特徴的な店舗デザインは、創業時から大切にされてきた「お客様に喜んでもらう」という考え方の延長線上にあるのです。出典:株式会社アレフ「アレフのあゆみ」、びっくりドンキー公式「ドンキーヒストリー」。
【びっくりドンキーの歴史年表】1968年から2026年までの主な節目
びっくりドンキーの歩みを理解するには、店舗の誕生、メニューの転換、会社設立、全国展開を分けて見ると分かりやすくなります。以下は、株式会社アレフの公式沿革を中心に整理した年表です。
| 年 | 主な出来事 | 歴史上の意味 |
|---|---|---|
| 1968年 | 盛岡市に「ハンバーガーとサラダの店・べる」を開店 | びっくりドンキーの創業 |
| 1972年 | 盛岡市にベル大通店を開店 | 店舗づくりや主力メニューの転換が進む |
| 1973年 | 木皿にハンバーグ、サラダ、ライスを盛り付けるスタイルの原型が誕生 | 現在のハンバーグディッシュにつながる |
| 1976年 | カウベルカンパニー株式会社を設立 | 事業を法人として運営する体制を整える |
| 1977年 | 福島市内に初出店 | 盛岡市外への展開が進む |
| 1980年 | 札幌市内に初出店 | 北海道へ進出 |
| 1983年 | フランチャイズ事業を開始 | 店舗網を広げる仕組みを整備 |
| 1985年 | 関東地区に初出店 | 東日本の主要市場へ展開 |
| 1986年 | 店名を「びっくりドンキー」に変更 | 現在のブランド名へ移行 |
| 1987年 | 株式会社アレフに商号変更 | 現在の運営会社名になる |
| 1988年 | びっくりドンキー50店舗を達成 | チェーン展開が拡大 |
| 1994年 | 100店舗を達成 | 全国チェーンとして成長 |
| 1999年 | 200店舗を達成 | 店舗網がさらに拡大 |
| 2010年 | 300店舗を達成 | 大規模な外食チェーンへ発展 |
| 2022年 | 徳島県に出店し、全国45都道府県に展開 | 全国的な店舗網を形成 |
| 2023年 | 創業55周年 | 1968年から続く歴史の節目 |
| 2026年 | 会社概要では9月30日時点で349店舗 | 創業から58年目の事業規模 |
この年表で注目したいのは、創業から会社設立まで約8年の期間があることです。1968年に店を開いた後、1976年にカウベルカンパニー株式会社を設立し、1987年に株式会社アレフへ商号を変更しています。
また、店舗数の拡大は一度に起きたものではありません。福島への出店、札幌への進出、フランチャイズ事業の開始、関東進出という段階を経て、店舗網を広げてきました。
2026年の店舗数については、公式沿革ページに「2026年7月時点で350店舗」とある一方、会社概要では「2026年9月30日現在で349店舗」と掲載されています。基準日が異なるため、ここではより新しい日付が示された会社概要の349店舗を採用しています。出典:株式会社アレフ「アレフのあゆみ」「会社概要」。
【ディッシュメニュー誕生の経緯】ハンバーガーからハンバーグランチへ
びっくりドンキーの代表的なメニューといえば、ハンバーグ、ライス、サラダを一枚の皿に盛り付けた「ハンバーグディッシュ」です。このスタイルは、創業時から完成していたわけではありません。創業後のメニュー転換を通じて生まれました。
びっくりドンキー公式のヒストリーによると、1972年に開店したベル大通店の時期に、主力メニューをハンバーガーからハンバーグランチへと転換しました。公式年表では、1973年に木の皿へハンバーグ、サラダ、ライスを盛り付ける現在のハンバーグディッシュの原型が誕生したと整理されています。
この経緯から分かるのは、現在の看板メニューが、創業時から変わらず同じ形で提供されていたわけではないということです。お客様に何を提供するかを見直し、食事としての満足感や独自性を追求した結果、ブランドを象徴するスタイルが形作られました。
ハンバーグ、ライス、サラダを一皿にまとめる構成には、料理を一体として楽しめるという特徴があります。ハンバーグ単体ではなく、主食や野菜を含めた一食の組み合わせそのものを、店の個性として打ち出した点が特徴的です。
店づくりにも同じ発想が見られます。1972年のベル大通店では、スタッフが総出で内装を手掛けるようになり、手作りの温かさを表現する工夫が始まりました。現在のびっくりドンキーに見られる店舗ごとのテーマ性や独創的な空間づくりも、この考え方を受け継いでいます。出典:びっくりドンキー公式「ドンキーヒストリー」、株式会社アレフ「アレフのあゆみ」。
【びっくりドンキーの本店はどこ?】盛岡の発祥地と札幌の本社を区別
「びっくりドンキーの本店はどこなのか」という疑問には、何を指しているかによって答えが変わります。創業の地を知りたいのか、現在の運営会社の本社所在地を知りたいのかを分けて考える必要があります。
創業の地は岩手県盛岡市です。1968年に「ハンバーガーとサラダの店・べる」が開店したことが、ブランドの歴史の出発点になっています。一方、1972年に開店したベル大通店は、創業後の店舗づくりやメニュー転換を語るうえで重要な存在です。
現在、盛岡市大通1丁目4-7には「ハンバーグのベル大通店」があります。びっくりドンキーの公式店舗情報にも掲載されており、ブランドのルーツをたどりたい人にとって、歴史を感じられる店舗の一つです。ただし、1968年に創業した日の出会館の店舗と、1972年に開店したベル大通店は、沿革上は別の節目として記録されています。「現在のベル大通店が1968年当時の創業店舗そのもの」と混同しないことが大切です。
一方、運営会社である株式会社アレフの本社は、北海道札幌市白石区菊水6条3丁目1番26号にあります。東京都港区高輪には東京本部も設けられています。
したがって、「びっくりドンキーの発祥地は盛岡」「運営会社の本社は札幌」という整理が正確です。ブランドの歴史が始まった場所と、現在の企業運営を担う本社所在地は同じではありません。出典:びっくりドンキー公式店舗情報、株式会社アレフ「会社概要」「アレフのあゆみ」。
【創業の真相】1968年・1972年・1976年は何が違う?
びっくりドンキーの創業について調べると、複数の年が登場します。これらは互いに矛盾する数字ではなく、それぞれ異なる出来事を表しています。
1968年は店舗の創業、1972年はベル大通店の開店、1976年は会社の設立です。加えて、1986年には店舗名が「びっくりドンキー」に変更され、1987年には会社名が「株式会社アレフ」へと変わりました。店舗ブランドと法人名は、別々のタイミングで現在の形になっています。
この区別は、創業年を調べる際に重要です。現在のブランド名が使われ始めた年を創業年と考えると、1968年という公式の創業記録を見落としてしまいます。同様に、会社が法人として設立された年だけを見ると、実際に店が始まった時期を正確に把握できません。
また、株式会社アレフという社名は、フェニキア文字の「アレフ」に由来すると公式サイトで説明されています。社名には、物事の基本や起源を大切にし、自然や生命を重んじながら食文化を追求する思いが込められています。
2026年10月時点でも、びっくりドンキーは1968年を起点とする歴史を公式に掲げています。創業年を調べる場合は、店舗の創業、法人設立、ブランド名の変更を切り分け、企業の公式沿革に照らし合わせると、年号の混同を避けられます。出典:株式会社アレフ「会社概要」「アレフのあゆみ」。
【びっくりドンキー創業】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:びっくりドンキーは何年に創業しましたか?
A1:1968年(昭和43年)12月15日です。創業者の庄司昭夫氏が岩手県盛岡市に「ハンバーガーとサラダの店・べる」を開店しました。
Q2:びっくりドンキーの1号店はどこですか?
A2:ブランドの原点は、1968年に盛岡市の日の出会館で開店した「ハンバーガーとサラダの店・べる」です。1972年にはベル大通店が開店し、現在の「ハンバーグのベル大通店」は創業の歴史を伝える店舗として知られています。
Q3:びっくりドンキーのディッシュメニューはいつ誕生しましたか?
A3:公式年表では1973年に原型が誕生したとされています。1972年に開店したベル大通店の時期に、主力メニューをハンバーガーからハンバーグランチへと転換したことが背景にあります。
Q4:びっくりドンキーの運営会社はどこですか?
A4:株式会社アレフです。1976年にカウベルカンパニー株式会社として設立され、1987年5月に株式会社アレフへ商号を変更しました。本社は北海道札幌市白石区にあります。
Q5:2026年現在、びっくりドンキーは何店舗ありますか?
A5:株式会社アレフの会社概要では、2026年9月30日時点で349店舗です。公式沿革ページには2026年7月時点で350店舗との記載もあり、参照する資料の基準日によって数字が異なります。
びっくりドンキーの歴史は、1968年12月15日に盛岡市で開店した「ハンバーガーとサラダの店・べる」から始まりました。創業者の庄司昭夫氏が掲げた、お客様に喜んでもらうという考え方は、メニューや店舗づくりの変化を通じて受け継がれています。
1972年のベル大通店開店を経て、1973年には現在のハンバーグディッシュの原型が誕生しました。その後、1976年の法人設立、1986年のブランド名変更、1987年の株式会社アレフへの商号変更を経て、全国規模のチェーンへと発展しています。
2026年現在の公式会社概要では349店舗を展開。創業年と会社設立年、盛岡の発祥地と札幌の本社所在地を区別すれば、びっくりドンキーの歴史をより正確に理解できます。13坪の小さな店から始まった歩みは、料理だけでなく、食事の時間や店舗空間まで含めてお客様に楽しんでもらうという姿勢に支えられてきたのです。