『Shadowverse(シャドウバース)』で「絶傑」といえば、独自の思想と強烈な能力を持つ10人のレジェンド「十禍絶傑」を思い浮かべるプレイヤーも多いのと考えられます。唯我の絶傑・マゼルベイン、破壊の絶傑・リーシェナ、沈黙の絶傑・ルルナイ、侮蔑の絶傑・ガルミーユなど、各キャラクターは異なる試練を掲げ、カード性能だけでなく世界観やストーリーでも存在感を放っています。
2026年には『Shadowverse: Worlds Beyond』でも「絶傑の継承者」がカードパックのテーマとして展開され、関連キャラクターや新たなカード能力が登場しています。ただし、初代『Shadowverse』の「十禍絶傑」、WBの「絶傑の継承者」、そして2026年発売の『Shadowverse EVOLVE』の「絶傑を継ぐ者」は、それぞれ区別して理解する必要があります。10人の名前とクラス、代表カードの特徴、実装の経緯、2026年のデッキ構築事情まで整理します。
【シャドバ絶傑とは?】十の試練を掲げるレジェンド集団

「シャドバ絶傑」とは、主に初代『Shadowverse』の第10弾カードパック「十禍絶傑」に登場した10人のキャラクターを指す言葉です。読み方は「じゅっかぜっけつ」。それぞれが唯我、破壊、沈黙、安息、侮蔑、不殺、姦淫、簒奪、真実、飢餓という異なる理念を掲げ、世界に独自の試練を与えます。
Cygamesの『Shadowverse』公式サイトにある「十禍絶傑」キャラクター紹介では、各人物の思想や武器、世界に与える試練が紹介されています。単に強力なカードを集めたテーマではなく、キャラクターの信念そのものがカードの能力や演出と結び付いている点が大きな特徴です。
例えば、唯我の絶傑・マゼルベインは、群れに頼らず個として強くなることを求めます。その思想は、デッキに同名カードを重複させない構築条件と結び付いています。一方、破壊の絶傑・リーシェナは、唯一の偶像として君臨するために破壊の試練を課します。こちらは自分のカードを破壊しながら、白と黒の章を完成させる戦術に反映されています。
このように、絶傑の面白さはキャラクター設定とゲーム上の仕組みが連動していることにあります。名前やイラストだけでなく、何を理想とし、どのような方法で対戦相手に試練を与えるのかまで理解すると、カードの設計意図が見えやすくなります。
【十禍絶傑10人一覧】名前・クラス・能力の方向性を整理
初代『Shadowverse』の十禍絶傑は、以下の10人です。クラスは初代のカードに基づいており、後年の関連カードや『Shadowverse: Worlds Beyond』でのクラス体系とは異なる場合があります。
| 番号 | 絶傑の名前 | 初代のクラス | 思想・カード戦術の特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | 唯我の絶傑・マゼルベイン | ニュートラル | 唯一性を追求。重複カードを排したデッキ構築が特徴。 |
| 2 | 破壊の絶傑・リーシェナ | ネメシス | 破壊をテーマに、白の章・黒の章を活用する。 |
| 3 | 沈黙の絶傑・ルルナイ | ネクロマンサー | 沈黙による平等を掲げ、相手のスペルへの妨害を担う。 |
| 4 | 安息の絶傑・マーウィン | ビショップ | 永遠の安息を掲げ、時間や行動を制御する能力がテーマ。 |
| 5 | 侮蔑の絶傑・ガルミーユ | ドラゴン | ダメージを利用した除去や、侮蔑系カードとの連携が持ち味。 |
| 6 | 不殺の絶傑・エズディア | エルフ | 殺さずに苦痛を与えるという逆説的な思想を持つ。 |
| 7 | 姦淫の絶傑・ヴァーナレク | ヴァンパイア | 生命力を奪い、他者との融合を求める。 |
| 8 | 簒奪の絶傑・オクトリス | ロイヤル | あらゆるものを奪う思想。ラストワードへの干渉が特徴。 |
| 9 | 真実の絶傑・ライオ | ウィッチ | 人々の本性を明らかにする。スペルブーストとの関連が深い。 |
| 10 | 飢餓の絶傑・ギルネリーゼ | ニュートラル | すべてを貪り尽くす思想を持つ。ドローや強化などで存在感を示す。 |
名前の並びにも意味があります。唯我から始まり、破壊、沈黙、安息と続く10人は、それぞれ異なる価値観を極端な形で体現しています。公式キャラクター紹介でも、各人物が独自の試練を世界に与える存在として描かれています。
なお、初代のクラス名とWBのクラス名は同一ではありません。WBではネクロマンサーとヴァンパイアに相当するカード群がナイトメアというクラスに統合されています。過去作のカードリストを調べる場合は、どのタイトルのカードなのかを先に確認すると混乱を避けられます。
【代表カードを比較】マゼルベイン・リーシェナ・ルルナイ・ガルミーユの違い
絶傑の代表カードは、それぞれ異なるプレイスタイルを要求します。カード単体の数値だけで強さを比べるよりも、デッキ構築への制約、能力が働く条件、相手への対抗手段を確認が必要です。
唯我の絶傑・マゼルベイン:重複を捨てて個の力を高めるマゼルベインの初代カードは、デッキ内に同名カードを重複させないことが能力発動の条件です。条件を満たすと、ターン終了時に自分の場のフォロワーが1体の場合、そのフォロワーを強化しながら相手のフォロワーとリーダーにダメージを与えるリーダー能力を得ます。
一般的な構築では、重要なカードを複数枚採用して引きやすくするのが基本です。しかし、マゼルベインデッキはその常識を逆転させます。多様なカードを1枚ずつ採用し、条件を維持しながら試合を進める必要があるため、カードプールへの理解と状況判断が問われます。
2026年のWBにも「絶大の顕現・マゼルベイン」が登場しています。ただし、これは初代カードの能力をそのまま移したものではありません。進化によってクレストを得て、デッキを「マゼルベインデッキ」に変化させるなど、WB独自の仕組みで構築を大きく変えるカードです。
破壊の絶傑・リーシェナ:破壊を勝利への準備に変えるリーシェナはネメシスクラスのレジェンドで、白の章と黒の章を軸とするカード戦術で知られています。初代カードでは、自分のフォロワーが破壊された回数などを条件に、白と黒の章を手札に加えて試合を進めます。
白と黒の章は、それぞれ異なる役割を担い、回復や相手リーダーへの大きなダメージにつなげるための仕組みです。自分のフォロワーを破壊することが、単なる損失ではなく勝利への準備になる点がリーシェナの魅力です。
一方、必要な準備が整うまでに時間がかかる場合があり、破壊の進行状況や相手の妨害を見ながら戦う必要があります。2026年のWBにもリーシェナ関連カードが登場していますが、旧作のカードテキストやコストを、そのままWBの性能として扱わないことが大切です。
沈黙の絶傑・ルルナイ:相手の選択肢を狭めるルルナイはネクロマンサークラスに属し、沈黙による平等を掲げるキャラクターです。初代の代表カードは、相手の手札にあるスペルのコストを増加させる妨害能力を持ち、スペルを多用するデッキに対して圧力をかける設計でした。
ルルナイの強みは、直接的なダメージだけでなく、相手が予定していた行動を妨げられる点にあります。ただし、相手のデッキ構成によって効果の大きさが変わりやすいため、採用するかどうかは対戦環境や周囲のカードとの組み合わせで判断したいところです。
侮蔑の絶傑・ガルミーユ:ダメージを攻撃手段に転換するドラゴンクラスのガルミーユは、侮蔑という思想を掲げ、ダメージを利用した除去や関連カードとの連携を特徴とします。相手のフォロワーを処理しながら盤面を有利にする戦術と相性がよく、単純な攻撃力だけでは評価しきれないカードです。
WBにも「烈絶の顕現・ガルミーユ」が登場しています。公式サポートのカード能力に関する説明では、自分のターン中にダメージを受けて破壊されなかった場合、相手の場のフォロワーからランダムな1体にダメージを与える能力の処理が案内されています。初代とWBで名前やモチーフが共通していても、具体的な条件や効果はタイトルごとに確認する必要があります。
4人を比較すると、マゼルベインは構築制約、リーシェナは破壊の蓄積、ルルナイは相手への妨害、ガルミーユはダメージを活用した盤面制御が中心です。強さの基準を一つに固定するのではなく、どのような勝ち筋を作り、どの相手に強いのかという観点から比較すると、それぞれの特徴が明確になります。
【キャラ設定とストーリー】十禍絶傑が課す試練と思想の意味
十禍絶傑のストーリーを理解するうえで重要なのは、10人が同じ正義を共有する仲間として描かれているわけではないことです。それぞれが自分の掲げる理念を絶対的なものとして扱い、その価値観を世界に押し付けるように試練を与えます。
公式キャラクター紹介によると、マゼルベインは個として強くなることを望み、リーシェナは唯一の偶像として君臨することを目指します。ルルナイは静寂という名の平等を求め、マーウィンは世界を永遠の眠りにつかせようとします。いずれも一見すると明確な信念ですが、その信念を極端に突き詰めることで、世界に新たな脅威をもたらします。
ガルミーユは世界を見下し、燃やし尽くすために侮蔑の試練を課します。エズディアは不殺を掲げながら、相手に無限の苦痛を与える矢を持ちます。ヴァーナレクは他者と一つになることを求め、オクトリスは形あるものも形のないものも奪おうとします。ライオは人々の本性をさらし、ギルネリーゼはあらゆるものを貪り尽くそうとします。
こうした設定は、カード能力の理解にも役立ちます。破壊、沈黙、簒奪といった言葉は、単なるキャラクターの肩書ではありません。プレイヤーが対戦中に実行する行動と、キャラクターが信じる理念を結び付ける役割を果たしています。
また、10人の理念は、宗教的な戒律を連想させる構造として読み解くこともできます。ただし、モチーフに関する考察と、公式に明示された設定は分けて捉えるのが適切です。まず公式プロフィールに示された試練や武器を押さえ、そのうえで名前や思想の共通点を考察すると、作品への理解が深まります。
【実装時期と2026年の位置づけ】十禍絶傑からWB「絶傑の継承者」へ
初代の十禍絶傑が登場したのは、2018年9月27日です。『Shadowverse』公式のメンテナンス告知では、同日に第10弾カードパック「十禍絶傑」が追加されたことが記録されています。
公式カードパック紹介によると、「十禍絶傑」は合計114枚で構成され、2018年9月末に97枚とリーダースキン付きカード2枚が追加されました。その後、11月中下旬にアディショナルカード17枚が加わる構成でした。また、この弾では、条件を満たしたフォロワーやアミュレットがデッキから直接場に出る「直接召喚」という能力も登場しています。
2025年には『Shadowverse: Worlds Beyond』でも絶傑のテーマが再展開されました。WB公式のお知らせでは、2025年8月28日に第3弾カードパック「絶傑の継承者 / Heirs of the Omen」が発売されたことが案内されています。同パックには77種類のカードと2種類のエクスチェンジチケットが収録されました。
WBの「絶傑の継承者」では、初代のキャラクターを思わせるカードに加え、継承者を冠するキャラクターや関連カードが登場しています。公式のカード一覧には「絶大の顕現・マゼルベイン」などが掲載され、マゼルベインのクレストを持つことで専用のデッキ構成に変化する仕組みも案内されています。これは、旧作のキャラクターを単純に復刻するだけでなく、WB独自のゲームシステムに合わせてテーマを再構築した例です。
一方、2026年5月22日には、リアルカードゲーム『Shadowverse EVOLVE』からブースターパック「絶傑を継ぐ者」が発売されました。EVOLVE公式の商品案内によると、この商品はWBの「絶傑の継承者」に登場するカードを中心に収録し、過去の絶傑カードも再録しています。
ここで押さえておきたいのは、名称が似ていても同一商品ではないことです。WBの「絶傑の継承者」は2025年8月に登場したデジタル版のカードパックであり、EVOLVEの「絶傑を継ぐ者」は2026年5月に発売されたリアルカードゲームの商品です。カードを検索したり購入したりするときは、タイトルと商品名をセットで確認しましょう。
加えて、2026年10月時点のWB公式カード一覧では、後続のカードパックも掲載されています。「絶傑の継承者」は現在の最新弾ではありません。ローテーションでは最新6弾とベーシックカードが使用対象となるため、当該パックのカードを現行ローテーションのデッキに採用できるかどうかは、最新の使用可能カード一覧で確認する必要があります。
【十禍絶傑のデッキ構築】カード性能を比較する3つの判断基準
絶傑を使ったデッキを構築する場合、最初に考えたいのは、好きなキャラクターを中心に据えるのか、実戦で勝つための戦術を優先するのかという点です。キャラクターへの愛着は構築の出発点になりますが、勝率を求めるなら能力の条件とデッキ全体の噛み合わせを確認する必要があります。
1.能力を発動するための条件を確認するマゼルベインのようにデッキ構築そのものに制約を設けるカードもあれば、リーシェナのように自分のフォロワーが破壊された回数を利用するカードもあります。ガルミーユのようにダメージを受ける状況を利用するカードもあり、必要な準備はキャラクターごとに異なります。
カード単体の能力が強力でも、デッキ内に条件を満たすカードが少なければ、期待した効果を発揮できない可能性があります。カードのテキストを読んだら、発動条件を満たす手段と、条件達成までの時間をセットで考えましょう。
2.得意な相手と苦手な相手を想定するルルナイのような妨害型カードは、相手の戦術によって価値が変わります。スペルへの依存度が低い相手に対しては、能力の強みを十分に生かせないこともあります。リーシェナのような準備型のカードも、勝ち筋を完成させる前に強い圧力を受けると苦しくなります。
構築を考えるときは、自分の勝ち筋だけでなく、相手の展開を止める手段や、予定どおりに動けなかった場合の代替策も確認してください。デッキの強さは、理想的な展開ができたときの火力だけでは決まりません。
3.タイトルとフォーマットを混同しない初代『Shadowverse』、WB、EVOLVEは、共通するキャラクターやカード名があっても、ゲームの仕組みやカード性能が同一とは限りません。旧作のカード評価をWBのカードにそのまま当てはめたり、EVOLVEの収録情報をデジタル版のカードプールと混同したりすると、デッキ構築の判断を誤る原因になります。
WB公式のサポート情報では、「絶大の顕現・マゼルベイン」のクレストを持つと、専用の「マゼルベインデッキ」となり、「絶傑の継承者」のカードを各クラスから1枚ずつ使用できる仕組みが説明されています。これは、初代のハイランダー型マゼルベインと共通する発想を持ちながらも、WB独自のルールで設計された構築です。
また、2026年の現行環境でデッキを組むなら、カードの使用可能フォーマットを確認することが欠かせません。ローテーション、アンリミテッド、インフィニティなどでは使用できるカードの範囲が異なります。特に古いカードパックを中心にデッキを組む場合は、採用したいカードが対象フォーマットで使用できるかを先に確認すると、構築の手戻りを防げます。
【シャドバ絶傑】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:シャドバ絶傑の10人の名前は?
A1:唯我の絶傑・マゼルベイン、破壊の絶傑・リーシェナ、沈黙の絶傑・ルルナイ、安息の絶傑・マーウィン、侮蔑の絶傑・ガルミーユ、不殺の絶傑・エズディア、姦淫の絶傑・ヴァーナレク、簒奪の絶傑・オクトリス、真実の絶傑・ライオ、飢餓の絶傑・ギルネリーゼです。
Q2:マゼルベイン、リーシェナ、ルルナイ、ガルミーユの特徴は?
A2:マゼルベインは重複カードを排したデッキ構築、リーシェナは自分のカードを破壊して白の章・黒の章を活用する戦術、ルルナイは相手のスペルへの妨害、ガルミーユはダメージを活用した除去や盤面制御が特徴です。ただし、具体的な能力はタイトルやカードのバージョンによって異なります。
Q3:「絶傑の継承者」と「絶傑を継ぐ者」は同じ商品?
A3:別の商品です。「絶傑の継承者 / Heirs of the Omen」は『Shadowverse: Worlds Beyond』の第3弾カードパックとして2025年8月28日に登場しました。一方、「絶傑を継ぐ者」は『Shadowverse EVOLVE』のブースターパックで、2026年5月22日に発売されています。
シャドバ絶傑の魅力は、10人それぞれの極端な思想と、それを反映した独自のカード能力にあります。マゼルベインの構築制約、リーシェナの破壊を活用する戦術、ルルナイの妨害、ガルミーユのダメージを利用した盤面制御は、絶傑というテーマを理解するうえで欠かせない代表例です。
実装の歴史を振り返ると、初代「十禍絶傑」は2018年9月に登場し、2025年にはWBの「絶傑の継承者」としてテーマが再展開されました。さらに2026年には、EVOLVEの「絶傑を継ぐ者」が発売され、絶傑に関するカードやキャラクターを楽しめる機会が広がっています。
カードの強さを比較するときは、キャラクターの人気だけで判断せず、能力の発動条件、デッキ全体との相性、対戦相手への対応力を確認することが大切です。そして、初代・WB・EVOLVEのどのタイトルについて調べているのかを明確にすれば、カード性能や収録情報の取り違えも防げます。10人の試練とカードの仕組みを併せて理解することが、絶傑をより深く楽しむための近道です。