東京のホテルは1泊いくらで泊まれるのか。2026年10月現在、都内のビジネスホテルは全国平均より高い水準にあり、エリアや曜日、宿泊施設の業態によって支払額に大きな差が生じています。2025年の都内ビジネスホテルの平均宿泊料金は約1万3,000〜1万5,800円とされていましたが、2026年の最新データでは、東京都のビジネスホテルの平均掲載価格が1室2名利用で2万1,058円に達しています。
一方、東京23区の平日相場をエリア別に見ると、池袋・赤羽・大塚周辺は1万3,258円、渋谷・恵比寿・目黒周辺は2万6,540円という開きもあります。これらは集計方法や宿泊人数が異なるため単純比較には注意が必要ですが、宿泊エリアを変えるだけで予算を調整できる可能性を示しています。東京ホテル料金の現在と値上がり傾向を、2026年10月の業態別価格、23区の平日相場、平日と週末の料金差、宿泊費を抑える具体策から整理します。
【東京ホテル相場は1泊いくら?】2025年と2026年10月の料金目安

東京ホテル相場を把握するうえで、まず押さえたいのが「1泊の平均料金」と「実際に予約画面で支払う料金」は同じではないという点です。平均宿泊料金には、出張向けのビジネスホテルから高級シティホテルまで、異なる価格帯の施設が含まれます。加えて、1名1室なのか、1室2名利用なのかによっても数字は変わります。
出張支援クラウドBORDERの解説では、2025年の東京都を含む都市圏のビジネスホテルの平均宿泊料金は、1泊約1万3,000〜1万5,800円と紹介されています。コロナ禍前の水準と比べて約2倍に上昇したという説明もあり、以前の感覚で宿泊予算を組むと、希望する立地や設備のホテルを確保しにくくなっています。
2026年10月18日公開のホテルバンクの調査では、全国のビジネスホテルの平均掲載価格は1万6,067円、東京都は2万1,058円でした。これはOTA(オンライン旅行予約サイト)に掲載された宿泊価格を集計したもので、1室2名利用・1室あたり・税込の数字です。2025年の相場と比べる際は、対象期間や集計条件が異なる点に注意してください。
また、BORDERの2026年9月の定点観測では、東京都のビジネスホテルの平日平均価格が1万6,067円となり、8月の1万1,471円から40.07%上昇しました。こちらは出張向けの価格観測であり、ホテルバンクの全国平均や東京都の1室2名料金とは集計対象・算出方法が異なります。同じ1万6,067円という数字でも、調査の基準が違えば意味も変わります。
つまり、東京での宿泊費を考えるときは「東京のホテルは1泊いくら」と単一の金額で決めつけるのではなく、宿泊人数、業態、エリア、曜日を分けて予算を組む必要があります。
【業態別・23区別の価格比較】ビジネスホテルから高級ホテルまで
2026年10月のホテルバンクの調査では、全国の業態別平均掲載価格に大きな差が見られました。ビジネスホテルが1万6,067円なのに対し、シティホテルは2万9,118円、旅館は3万3,839円、リゾートホテルは4万7,500円です。いずれも1室2名利用・1室あたり・税込の平均掲載価格で、東京だけの相場ではありません。
一方、ヤドソウバが公開する東京23区のエリア別相場は、平日のチェックイン価格を大人1名・1部屋あたりで集計した推定値です。こちらは、1室2名の料金を集計したホテルバンクのデータとは基準が異なります。以下の表では、数字の意味が混同されないよう、集計条件も併記しました。
| 比較対象 | 1泊の料金目安 | 集計条件・読み方 |
|---|---|---|
| 全国のビジネスホテル | 16,067円 | 2026年10月、1室2名・税込 |
| 東京都のビジネスホテル | 21,058円 | 2026年10月、1室2名・税込 |
| 全国のカプセルホテル | 17,737円 | 2026年10月、1室2名相当・税込。1名料金とは別基準 |
| 全国のシティホテル | 29,118円 | 2026年10月、1室2名・税込 |
| 東京都のシティホテル | 57,870円 | 2026年10月、1室2名・税込 |
| 全国の旅館 | 33,839円 | 2026年10月、1室2名・税込 |
| 全国のリゾートホテル | 47,500円 | 2026年10月、1室2名・税込 |
| 池袋・赤羽・大塚周辺 | 13,258円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 上野・浅草・北千住周辺 | 13,455円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 東京ドーム・飯田橋・御茶ノ水周辺 | 15,840円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 東京駅・銀座・秋葉原周辺 | 18,140円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 品川・大井町・羽田空港周辺 | 18,150円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 新宿・中野・四谷周辺 | 19,315円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 赤坂・六本木・霞ヶ関周辺 | 19,900円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 新橋・汐留・浜松町・お台場周辺 | 23,315円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
| 渋谷・恵比寿・目黒周辺 | 26,540円 | 東京23区の平日相場、大人1名・1部屋 |
出典:ホテルバンク「ホテルの1泊相場はビジネス1.6万円・シティ2.9万円・旅館3.4万円」(2026年10月18日公開)、ヤドソウバ「東京23区 エリア別ホテル価格相場データ」。エリア別価格は直近相場の推定値であり、実際の予約料金や販売実績そのものを保証するものではありません。
表から分かるのは、東京の宿泊費には「施設のグレードによる差」と「立地による差」の両方があることです。全国平均のビジネスホテルは1万6,067円ですが、東京都では2万1,058円。シティホテルも全国平均2万9,118円に対して東京都は5万7,870円で、ほぼ2倍に達しています。
ただし、東京都の価格は都内全域を対象にした集計です。都心の駅前や人気観光エリアに限定した場合、平均より高くなる可能性があります。ホテルの業態だけで予算を決めず、泊まりたいエリアもセットで検討することが大切です。
【23区の平日相場を分析】池袋・赤羽・大塚と渋谷・恵比寿の価格差
東京23区で宿泊費を抑えたい人にとって、エリア選びは最も効果が出やすいポイントです。ヤドソウバの公開データでは、23区の9エリアの平日相場を比較した結果、最も安いのが池袋・赤羽・大塚周辺の1万3,258円、最も高いのが渋谷・恵比寿・目黒周辺の2万6,540円でした。高いエリアは安いエリアの約2倍の水準です。
同データでは、東京23区全体の平日相場は1万8,150円とされています。ただし、これは9エリアの中央値をさらに中央値化した推定値であり、23区内のすべてのホテルを単純平均した金額ではありません。また、金曜・土曜のチェックインを除いた平日データのため、週末旅行の予算にそのまま当てはめることはできません。
池袋・赤羽・大塚周辺は、宿泊費を優先する場合に検討したいエリアです。池袋は複数路線が利用でき、赤羽や大塚も都心方面へ移動する拠点として候補になります。目的地が新宿や東京駅周辺であっても、乗り換えや移動時間に問題がなければ、宿泊エリアを少し広げることで予算を調整できます。
上野・浅草・北千住周辺も平日相場が1万3,455円で、比較的安い価格帯に位置しています。下町観光を予定している人はもちろん、目的地までの交通アクセスが合えば、宿泊費と観光の利便性を両立しやすい候補です。
一方、渋谷・恵比寿・目黒周辺は、平日相場が2万6,540円と高めです。目的地が近い、夜遅くまで滞在したい、移動時間を短縮したいといった理由があれば、宿泊費の差額を払う意味があります。ただし、観光やイベントの予定が都心の複数エリアに分散しているなら、必ずしも最寄りの街に泊まる必要はありません。
例えば、宿泊費の安さだけで池袋周辺を選んでも、移動のために交通費や時間が増えれば、旅行全体のコスト削減効果は小さくなります。反対に、渋谷のホテルが高くても、深夜の移動やタクシー利用を避けられるなら、総額では合理的な場合もあります。ホテルの価格差は、移動費と利便性まで含めて判断するのが賢い方法です。
【平日と週末のホテル料金比較】曜日・季節・イベントが価格を動かす
同じホテルでも、宿泊する曜日が変われば料金が大きく変動します。ホテルバンクが紹介した東京都内のビジネスホテル28軒の日別最安掲載価格の調査では、2026年9月7日〜10月4日の期間、1室2名・税込で日曜〜木曜の平均が約1万500円だったのに対し、土曜日は約1万5,200円でした。土曜は約4割高く、平日と週末の差がはっきり表れています。
土曜日の料金が上がりやすいのは、出張需要に加えて、観光、コンサート、スポーツ観戦、イベント参加などの需要が集中するためです。人気日には空室が減り、同じホテルでも残っている部屋の価格が上昇することがあります。週末の料金を平日の感覚で見積もると、予算が大きくずれる原因になります。
曜日だけでなく、月による差も見逃せません。ホテルバンクの東京都の月別掲載価格の集計では、2025年8月〜2026年7月の最高値は11月の2万9,331円、最安値は6月の2万2,022円で、約1.33倍の開きがありました。これは月ごとの掲載価格を比較した結果であり、すべてのホテルが同じ動きをするわけではありませんが、秋の観光シーズンなどは予算に余裕を持たせる必要があります。
加えて、祝日が月曜日や金曜日に重なる連休、大規模展示会、国際会議、人気イベントの開催日は、平日でも料金が上がることがあります。BORDERの2026年9月のレポートでは、シルバーウィーク前後の旅行需要や秋のビジネス出張の再開などが東京都の宿泊価格を押し上げた要因として挙げられています。
ホテルを安く予約したい場合は、日曜から木曜の宿泊を優先し、可能であれば連休や大規模イベントの日程を避けるのが基本です。ただし、平日なら必ず安いとは限りません。会議や展示会が重なる日は、週末以上に高くなるケースもあるため、実際の宿泊日を指定して複数の予約サイトを比較する必要があります。
【東京ホテル価格推移BORDERを検証】料金が上昇している背景
東京ホテル料金の値上がり傾向を考えるうえで参考になるのが、出張支援クラウドBORDERの定点観測データです。同社の2026年9月レポートによると、東京都のビジネスホテルの平日価格は8月の1万1,471円から9月の1万6,067円へ上昇し、前月比40.07%増となりました。秋の大型展示会や国際カンファレンスなどのビジネス需要に加え、連休を利用した観光客の流入が背景として説明されています。
ただし、1か月で約4割上昇したからといって、東京都内のすべてのホテルが一律に値上げしたわけではありません。BORDERの数値は特定の調査方法による宿泊価格の推移であり、日程やエリア、対象施設によって価格の動きは異なります。短期的な上昇率と、長期間にわたる価格水準は分けて読む必要があります。
ホテル価格を押し上げる要因としては、宿泊需要の増加に加え、物価や人件費、施設の維持管理費などのコストも考えられます。加えて、訪日旅行者の需要が集中する地域や、ビジネス出張が活発な曜日では、空室の需給バランスが価格に反映されやすくなります。特定のイベントが開催されると、通常なら比較的安い平日でも価格が上昇することがあります。
また、ホテル料金には「公表されている定価」と「予約サイトで販売されている価格」、そして「調査機関が算出した平均・中央値」という異なる数字があります。ヤドソウバのエリア別相場は、過去60日間の宿泊価格を基に独自に算出した推定値です。一方、ホテルバンクはOTAの掲載価格を集計しています。両者を同じ指標として扱うと、値上がりの程度を誤って判断するおそれがあります。
今後の宿泊費を見積もる際は、過去の平均価格だけでなく、実際に泊まる日の販売価格を確認が必要です。相場データは予算を組むための基準として使い、最終的な判断は日程・人数・キャンセル条件をそろえた予約画面で行うのが現実的です。
【東京ホテル宿泊費を抑える方法】安いホテルの見分け方と選び方
東京で安いホテルを探す際は、単純に表示価格が最も低い施設を選ぶよりも、宿泊条件をそろえて比較することが大切です。以下のポイントを押さえると、安さを優先しながら利便性や快適性も確保しやすくなります。
1.宿泊エリアを広げて比較する
目的地の最寄り駅だけで探すのではなく、乗り換えが少ない周辺エリアまで候補を広げましょう。池袋・赤羽・大塚、上野・浅草・北千住周辺など、比較的安い相場のエリアから探す方法があります。目的地までの移動時間と交通費も含めて比較するのがポイントです。
2.土曜日を避けられるか検討する
日程を調整できるなら、土曜日の宿泊を日曜〜木曜に変更できないか検討してください。都内ビジネスホテルの調査では、土曜日の平均掲載価格が平日より約4割高い結果でした。1泊だけの差でも、2泊・3泊と連泊すれば総額への影響は大きくなります。
3.1室料金と1人あたりの料金を区別する
「1万5,000円」と表示されていても、1室あたりなのか、1人あたりなのかで意味は異なります。2名で1室2万円なら、単純計算では1人あたり1万円です。一方、1名利用のビジネスホテルでは、同じ部屋でも販売条件によって料金が変わります。人数と部屋数を固定して比較することが欠かせません。
4.税込総額とキャンセル条件を確認する
検索結果に表示された価格だけで判断せず、税金やサービス料を含む最終料金を確認しましょう。朝食付きと素泊まり、事前決済と現地決済、キャンセル無料プランと返金不可プランでは条件が異なります。安いプランでも変更やキャンセルができなければ、予定変更時の負担が大きくなる可能性があります。
5.駅からの距離とチェックイン時間を確認する
価格の安さだけを優先すると、駅から遠い、チェックイン可能時間が限られている、荷物を預けにくいといった問題が生じることがあります。深夜到着や早朝出発の場合は、駅からの徒歩時間やフロント対応時間を確認しましょう。移動のためにタクシーを利用するなら、宿泊費の差額が相殺されることもあります。
6.複数の予約サイトで同じ条件を比較する
比較する際は、宿泊日、人数、部屋タイプ、食事の有無、キャンセル条件をそろえてください。予約サイトごとに掲載プランや在庫が異なるため、同じホテルでも表示価格が一致しない場合があります。検索時点の料金だけでなく、予約確定画面に表示される総額を基準に判断しましょう。
特に注意したいのは、相場より安いホテルが必ずしも悪いホテルではない一方、安さだけで品質まで判断できないことです。口コミでは、清掃状態、騒音、空調、浴室、駅からの道のりなど、自分の滞在目的に関係する項目を確認してください。価格と評価を組み合わせて判断することが、宿泊費を抑えながら失敗を避ける方法です。
【東京ホテル相場】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京のビジネスホテルは1泊いくらが目安ですか?
A1:2025年の都内ビジネスホテルの平均宿泊料金は約1万3,000〜1万5,800円と紹介されていました。2026年10月のホテルバンク調査では、全国平均が1室2名・税込で1万6,067円、東京都は2万1,058円です。調査方法や人数の条件が異なるため、実際の予約では宿泊日と人数を指定して確認してください。
Q2:東京23区で安く泊まりやすいエリアはどこですか?
A2:ヤドソウバの平日相場では、池袋・赤羽・大塚周辺が1万3,258円で最も安いエリアでした。上野・浅草・北千住周辺も1万3,455円と比較的低い水準です。ただし、いずれも大人1名・1部屋の推定相場であり、週末やイベント開催日は料金が変わります。
Q3:東京のホテルは平日と週末でどのくらい価格が違いますか?
A3:ホテルバンクが紹介した東京都内のビジネスホテル28軒の調査では、日曜〜木曜の平均最安掲載価格が約1万500円、土曜日は約1万5,200円でした。土曜日は約4割高い計算です。ただし、祝日やイベントの有無によって価格差は変動します。
Q4:2026年10月のシティホテルは1泊いくらですか?
A4:ホテルバンクの調査では、全国のシティホテルの平均掲載価格は1室2名・税込で2万9,118円、東京都は5万7,870円です。東京都の数字は都内全域を対象にした集計であり、個別のホテルや宿泊日によって料金は異なります。
Q5:東京のホテルを安く予約するには、いつ泊まるのがおすすめですか?
A5:日程を調整できるなら、土曜日や大型連休を避け、日曜〜木曜の宿泊を優先すると比較的安いプランを見つけやすくなります。ただし、展示会や国際会議などの開催日には平日でも価格が上昇します。予約前に実際の宿泊日を指定し、複数のプランを比較することが大切です。
2026年10月の東京ホテル相場は、施設の業態と立地によって大きく異なります。ホテルバンクの調査では、全国のビジネスホテルの平均掲載価格が1室2名・税込で1万6,067円、東京都は2万1,058円でした。また、ヤドソウバの平日相場では、池袋・赤羽・大塚周辺が1万3,258円、渋谷・恵比寿・目黒周辺が2万6,540円と、エリアによる差も明確です。
2025年の相場を基準に予算を組む場合でも、2026年の掲載価格や宿泊日の需要を確認する必要があります。特に土曜日や連休、秋の観光シーズンは料金が上昇しやすく、平日と同じ予算では希望のホテルを確保できないことがあります。
失敗しないホテル選びの基本は、宿泊人数と部屋数をそろえ、税込総額で比較し、エリアと曜日を柔軟に調整することです。安いホテルを探すだけでなく、交通費、移動時間、キャンセル条件、必要な設備まで含めて判断すれば、予算に合った宿泊先を見つけやすくなります。東京ホテル相場は一律ではありません。最新の相場データを出発点に、実際の予約料金を確認してから決めることが、納得できるホテル選びにつながります。