美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長は、2014年に尿管がんを患い、2018年には自身のがんが全身に広がっていることを公表しました。複数回の手術や抗がん剤治療などを経験しながら、闘病の経過をSNSや著書で発信し続けています。
大きな転機となったのが、2026年5月14日の本人のXへの投稿です。高須氏は、現代の治療ではがんを治せないと判断したことを明かし、「攻撃的緩和ケア」を始めると表明しました。その後も仕事や日常生活に関する発信が報じられており、病状の深刻さと本人が選んだ生き方の両方に注目が集まっています。2026年10月26日時点で確認できる報道と本人の発信をもとに、発症からの経緯、治療歴、がんの原因に関する本人の見解、現在の方針を整理します。
【2026年最新】高須院長のがんは現在どうなっている?5月の発表とその後

2026年の高須克弥氏のがん闘病を理解するうえで、最も重要なのは5月14日の発信です。スポニチアネックス、日刊スポーツ、テレビ朝日系のニュースなどが、本人の投稿をもとに治療方針の変更を報じました。
2026年5月14日、本人が「現代治療では治らない」と発信高須氏は自身のXで、がんが治療に抵抗しながら広がっているという趣旨を説明し、これまでの治療では治せないと判断したことを明らかにしました。
同日の投稿では、がんとともに人生を歩み続ける決意を示し、「今日からかっちゃん主導の攻撃的緩和ケアを始める」と表明しています。
この発信から読み取れるのは、本人が従来の治療による根治を見込めないと判断し、今後の過ごし方やケアのあり方に重点を移す意向を示したことです。ただし、投稿だけでは、すべての治療を中止したのか、個別の治療をどこまで継続するのかといった詳細までは判断できません。
5月後半にはゴルフや食事の様子も報じられたJ-CASTニュースは2026年5月19日、緩和ケアを始めると発信した後の高須氏について、ゴルフ場を訪れたり、昼食を取ったりする様子を紹介しました。本人は5月17日にも「挑戦的緩和ケア」と表現し、日常の様子をSNSで発信しています。
こうした投稿は、本人が活動を続けていることを示す材料です。一方で、食事ができる、外出できる、仕事をしているという事実だけで、がんの進行度や余命、治療効果を判断することはできません。
2026年10月時点で分かること2026年10月3日には、テレビ朝日系のニュースが、高須氏が腕時計の査定に関する投稿を行ったことや、クリニックで働く様子を発信していることを報じています。少なくとも、同日の報道では本人の活動継続が伝えられています。
ただし、2026年10月26日現在、5月の発表を覆すような根治の報告や、病状を詳しく示す新たな医学的データは、ここで確認できる報道からは把握できません。最新の病状を知る際には、本人が公表した内容と、報道で確認された出来事を分けて受け止める必要があります。
【発症から現在まで】高須院長のがん闘病と手術歴を時系列で整理
高須氏の闘病は、2018年の全身がん公表だけで始まったものではありません。尿管がんの発見から手術、再発への対応、複数の治療法への挑戦という経緯があります。
本人の著書『高須の遺言』からの抜粋を掲載した2025年12月の婦人公論.jpの記事や、過去の報道をたどると、次のように整理できます。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2014年 | 尿管がんを発症 | 高須氏は本人の手記などで、がんが見つかった経緯を振り返っています。 |
| 初期の治療 | 尿管・膀胱の一部・左腎臓を切除 | 本人は、仕事や生活の質を考慮して膀胱を全摘せず、半分を残す判断をしたと説明しています。 |
| 2018年 | 全身がんを公表 | 膀胱がん、尿管がん、腎臓がんについて説明し、抗がん剤治療を続けていることを明かしました。 |
| 2021年 | 治療効果を報告 | 抗がん剤がよく効き、がん細胞がほとんど消えたと本人がSNSで報告。治療終了後は検査を続ける意向を示しました。 |
| 2023年4月 | 膀胱がんの手術 | オリコンニュースなどが、本人の報告をもとに手術を伝えました。 |
| 2024年4月〜5月 | 再び手術、組織検査の結果を公表 | がんの手術を受け、次々と新たながんが見つかったと本人が発信しました。 |
| 2025年7月〜8月 | 血尿による緊急入院・手術、組織検査 | 大量の血尿で緊急入院し、手術後に生還を報告。その後、膀胱の複数部位の生検結果についても発信しました。 |
| 2025年10月〜12月 | 著書『高須の遺言』関連の発信 | 治療歴や、抗がん剤の副作用、今後の治療選択について本人が振り返りました。 |
| 2026年5月14日 | 攻撃的緩和ケアを開始すると発表 | 現代の治療ではがんを治せないと判断したことを明かし、今後の方針を示しました。 |
| 2026年10月 | 活動継続に関する報道 | 10月3日のテレビ朝日系報道では、本人のSNS発信やクリニックで働く様子が紹介されています。 |
「全身がん」という表現は、高須氏自身が病状を説明する際に用いてきた言葉です。一般に、がんが複数の部位に存在する状態を伝える表現として使われますが、医学的な病期や診断名をそのまま示す正式な用語ではありません。
高須氏の場合、尿管、膀胱、腎臓に関わるがんのほか、治療中に複数の病変が見つかったことが本人の発信や報道で伝えられています。ただし、それぞれの病変がどのような関係にあるのか、すべてが転移によるものなのか、新たに発生したものなのかを、公開情報だけから一律に断定することはできません。
「全身がん」という言葉だけで、がんの種類や進行度、余命を決めつけないことが大切です。
【膀胱摘出はした?】高須院長の手術歴と治療法の実際
高須院長のがんについて検索される疑問の一つが、「膀胱を全部摘出したのか」という点です。本人の過去のインタビューでは、初期の手術で膀胱を全摘するのではなく、半分を残したと説明されています。
膀胱は全摘ではなく、半分を残す判断をした2020年2月の日刊ゲンダイDIGITALのインタビューで、高須氏は尿管と膀胱の半分、左側の腎臓を切除した経緯を説明しました。
膀胱を全部摘出すると、尿を体外に排出するための別の仕組みが必要になる場合があります。高須氏は、人工膀胱の管理が自身の仕事に影響することを懸念し、生活の質、すなわちQOLを優先したと振り返っています。
したがって、「高須克弥氏は膀胱を全部摘出した」という理解は、本人が語った初期の手術歴とは一致しません。ただし、その後も膀胱がんの手術を受けているため、初期の手術内容と現在の膀胱の状態は分けて考える必要があります。
抗がん剤の投与や放射線治療にも挑戦高須氏は、一般的な投与方法とは異なる抗がん剤の使用を試みたことも明かしています。2025年12月の婦人公論.jpに掲載された『高須の遺言』の抜粋では、抗がん剤を膀胱内に直接注入する治療を試した経験について説明しています。
本人によると、その治療では一度、がんがすべてなくなったと感じられるほどの効果があったものの、約4か月後に再発しました。その後も治療を続け、2024年12月に始めた治療では高熱などの強い副作用が出たと振り返っています。
また、同書の抜粋では、放射線治療にも取り組んだことが語られています。本人は、治療を続けるなかで次の選択肢を探してきたものの、従来の治療では難しい状況に直面したと説明しています。
こうした経緯から分かるのは、高須氏が一つの治療法だけに頼らず、手術、薬物療法など複数の選択肢を経験してきたということです。ただし、本人が試した方法がすべての患者に適しているわけではありません。標準治療と異なる方法を含め、治療の適否はがんの種類、病期、臓器の状態、副作用などによって変わります。
【がんの原因は何?】高須院長本人の見解と医学的な事実を区別
2026年4月、高須氏は自身のがんの原因について、Xで改めて見解を示しました。日刊スポーツが4月9日に報じた内容によると、高須氏は、過去に受けてきた人間ドックでの放射線被ばくが、がんの原因ではないかという仮説を述べています。
本人は人間ドックでの放射線被ばくを疑っている高須氏は、PET検査などで使用される放射性同位元素が体内を巡り、腎臓、尿管、膀胱を通って排泄されることに着目しています。そのうえで、長期間にわたる検査での被ばくが自身のがんにつながったのではないかと考えていることを明らかにしました。
ただし、これは高須氏本人の見解です。本人が自身の病歴と検査歴から考えた仮説であり、公開された情報だけで、がんの原因が放射線被ばくだったと確定したわけではありません。
がんの原因を一つに特定するのは簡単ではないがんは、遺伝的な要因、生活習慣、環境要因、加齢など、さまざまな要素が関係して発生します。原因が明確に特定できるケースもあれば、個人の発症について特定の要因だけが原因だったと証明するのが難しいケースもあります。
また、PET検査で用いられる放射性医薬品と、画像検査で使用されるX線などは、仕組みや被ばくの評価方法が異なります。検査の種類、回数、使用条件によっても評価は変わるため、「人間ドックを受けるとがんになる」と一般化することはできません。
高須氏の発信から読み取れるのは、自身の経験をもとに検査のあり方へ問題提起しているという点です。その個人的な仮説と、医学的に確立された因果関係は区別して理解する必要があります。
【攻撃的緩和ケアとは】高須院長が2026年5月に示した新しい方針
2026年5月14日の投稿で特に注目されたのが、「攻撃的緩和ケア」という言葉です。従来の治療でがんを治せないと判断した高須氏が、自分の意思を反映しながら残された時間をどう過ごすかという方針を示したものとして受け止められました。
「攻撃的緩和ケア」は本人が選んだ表現まず押さえたいのは、「攻撃的緩和ケア」が標準的な診療ガイドラインで定義された独立の治療法ではないという点です。高須氏が自身の方針を表すために用いた言葉であり、その名称だけから具体的な医療行為を特定することはできません。
本人は、がんを治すことが難しいと認識したうえで、がんとともに人生を歩み続ける意思を示しました。この発信は、治療の成功を根治だけで測るのではなく、本人が望む生活や活動をどのように維持するかという観点からも考える必要があることを示しています。
緩和ケアは「何もしない医療」ではない国立がん研究センターの「がん情報サービス」や厚生労働省の説明では、緩和ケアは、がんに伴う身体的・精神的な苦痛を和らげ、患者の生活の質を維持・向上させるための医療や支援とされています。
緩和ケアは、がんと診断された時点から必要に応じて受けられるものであり、必ずしも終末期に限られるものではありません。痛み、吐き気、倦怠感、不安などへの対応を通じて、本人ができる限り自分らしく生活できるよう支援します。
したがって、緩和ケアを選ぶことは、すべての医療をやめることと同義ではありません。一方で、高須氏がいう「攻撃的緩和ケア」の具体的な内容や、どの治療を続けるかについては、本人の発信だけでは全容が明らかになっていません。
高須院長が重視してきたQOLと「生涯現役」の姿勢高須氏の過去の発言を振り返ると、治療を受けながら仕事を続けることや、自分の生活を維持することを重視してきた姿勢がうかがえます。初期の手術で膀胱を全摘しなかった理由についても、仕事への影響を考えた判断だったと説明しています。
2026年5月の方針転換も、本人が自分の人生をどのように過ごしたいかを前面に出した決断として理解できます。ただし、本人の選択を尊重することと、その治療方針をすべてのがん患者に勧めることは別です。治療の目的や選択肢は、病状と患者本人の希望に応じて個別に検討されるべきものです。
【誤解しやすいポイント】高須院長のがん闘病を正しく理解するための判断基準
高須氏の発信は、がんと向き合う姿勢を知るうえで貴重な一次情報です。一方で、SNSの投稿や報道の見出しだけでは、医学的な状態や治療の詳細が十分に分からないこともあります。特に、次の点には注意が必要です。
「全身がん」という言葉だけで余命は分からないがんの予後は、がんの種類、進行度、転移の有無、治療への反応、全身状態などによって変わります。「全身がん」という言葉だけで、余命が何か月なのか、いつまで仕事ができるのかを正確に判断することはできません。
高須氏本人が2026年5月に治療の難しさを表明したことは重大な情報ですが、それだけで具体的な余命を推定することはできません。本人が公表していない診療記録や検査数値を推測して補うことも適切ではありません。
日常生活の投稿と、医学的な回復は別の情報高須氏は、治療や入院の様子だけでなく、食事やゴルフ、仕事に関する投稿も行ってきました。こうした発信からは、本人がどのように日常を過ごしているかが伝わります。
しかし、活動的な様子が見られることと、がんが縮小したり消失したりすることは同じではありません。病状の変化を評価するには、診察や画像検査、病理検査などの医学的な情報が必要です。
本人の治療経験を、そのまま一般化しない高須氏は医師としての経験を持ち、自身の治療についても積極的に発信しています。ただし、医師本人が選択した治療法であっても、ほかの患者に同じ効果や安全性が期待できるとは限りません。
特に、標準治療と異なる方法を検討する場合には、期待できる効果、根拠の強さ、副作用、費用、標準治療との関係を主治医に確認が必要です。本人の経験談は治療の可能性を知る手がかりにはなりますが、医学的な有効性を証明するものではありません。
情報を見極める際には、本人のXや著書などの一次情報、報道機関による事実関係の整理、国立がん研究センターなどの公的な医療情報を照らし合わせると、発言の意味と医学的な事実を混同しにくくなります。
【高須院長がん】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:高須院長のがんは2026年現在、治ったのでしょうか?
A1:2026年5月14日、高須氏は現代の治療ではがんを治せないと判断したことを本人のXで明かし、攻撃的緩和ケアを始めると発表しました。2026年10月26日時点で、根治したという新たな公表は確認できません。
Q2:高須克弥院長は膀胱を全部摘出したのですか?
A2:本人の過去のインタビューによると、初期の手術では膀胱の半分を残し、尿管と左側の腎臓を切除したと説明しています。その後も膀胱がんの手術を受けていますが、初期の手術で膀胱を全摘したわけではありません。
Q3:「攻撃的緩和ケア」とは、どのような治療法ですか?
A3:高須氏が2026年5月に今後の方針を表すために使った言葉です。標準的な医療用語として具体的な治療内容が定義されているわけではありません。一般的な緩和ケアは、痛みなどの症状や精神的な苦痛を和らげ、生活の質を維持・向上させるための医療です。
高須克弥院長は、2014年の尿管がん発症から、複数回の手術や薬物療法などを経験し、2018年には全身がんを公表しました。2025年にも血尿による緊急入院や手術を経験し、治療経過を本人のSNSや著書を通じて伝えてきました。
2026年5月14日には、従来の治療ではがんを治せないと判断したことを明らかにし、「攻撃的緩和ケア」を始めると発表しています。その後も日常生活や仕事に関する発信が報じられていますが、活動を続けていることだけで病状の改善を判断することはできません。
今後の動向を把握するうえで注目したいのは、本人による新たな病状の説明、具体的な治療方針の公表、そして医療機関や信頼できる報道機関が伝える情報です。高須氏の発信は、治療の可能性を追求する姿勢だけでなく、自分らしい生活をどう守るかという問題も投げかけています。
がん治療においては、治癒を目指すことと、苦痛を和らげながら生活の質を保つことの両方が大切です。高須院長の選択を理解する際にも、本人の意思を尊重しながら、個人の治療経験と一般的な医学的根拠を区別して受け止めることが大切です。