M-1グランプリ2026でラストイヤーを迎えるのは誰なのか。注目の中心にいるのは、公式の出場資格である「結成15年以内」の条件を満たす2011年結成組だ。3年連続で決勝に進出してきたヤーレンズをはじめ、男性ブランコ、ダンビラムーチョ、すゑひろがりず、カラタチ、ビスケットブラザーズなど、過去に大舞台を経験したコンビが最後の挑戦に臨んでいる。
M-1グランプリ2026は、10月21日に2回戦の全日程が終了。10月25日時点では3回戦の開幕を控えており、ラストイヤー組の明暗も分かれ始めた。ABCマガジンが伝えた主催者発表によると、今年のエントリー数は過去最多の1万2,663組(再エントリーを含む)。前年から1,142組増えた大会で、最後の出場資格を持つ芸人たちはどこまで勝ち上がれるのか。
【2026年のラストイヤーは誰?】基準は2011年結成のコンビ

M-1グランプリ2026のラストイヤーを理解するうえで、最初に押さえておきたいのが公式の出場資格だ。M-1グランプリ公式サイトの「エントリー情報」には、出場資格として「結成15年以内(2011年1月1日以降の結成)」と記載されている。
この条件に基づけば、2011年に結成したコンビは2026年大会が最後の出場資格を持つ年となる。結成した月が1月でも12月でも、2026年大会の基準日は同じだ。単純に「結成15周年を迎えた日」を大会期間中に数えるのではなく、公式が定める結成年の基準で判断する必要がある。
注目されるのは、これまで決勝や準決勝で結果を残してきた実力派が複数いることだ。ヤーレンズは2023年に準優勝し、2024年と2025年も決勝へ進出。ダンビラムーチョは2023年、男性ブランコは2022年、すゑひろがりずは2019年に決勝を経験している。
一方で、ラストイヤーだからといって、対象となる全コンビが必ず出場するわけではない。出場資格を持つことと、実際にエントリーして予選に参加することは別の話だ。以下では、2026年の2回戦結果を確認できたコンビを中心に、現在の状況を整理する。
【M-1ラストイヤーの基準と仕組み】結成15年以内の公式ルールを確認
M-1グランプリの出場資格は、単に芸歴が15年以内であればよいという仕組みではない。公式規定では、コンビの結成年を基準とし、プロとしての活動休止期間は結成年数から除くと定めている。
また、プロ・アマチュアの区別や所属事務所の有無は問われない。出場には2人以上の漫才師であることが必要で、ピン芸人としての単独出場は認められていない。
公式規定の主なポイントを
- 結成年:2026年大会は2011年1月1日以降の結成が対象。
- 活動休止期間:プロとしての活動休止期間は結成年数から除外される。
- 所属・立場:プロ、アマチュア、所属事務所の有無は問われない。
- 出場人数:2人以上の漫才師であること。1人での出場は不可。
- ネタ時間:1回戦は2分、2回戦・3回戦は3分、準々決勝以降の主要ステージは4分。
とくに注意したいのが、コンビの結成年と芸人個人の芸歴を混同しないことだ。メンバーの芸歴が長くても、コンビとしての結成年が公式基準を満たしていれば出場資格が認められる場合がある。逆に、個人の活動年数だけを見てラストイヤーかどうかを判断することはできない。
また、過去大会で準々決勝に進出したコンビには、翌年の1回戦が免除されるシード権がある。シード権は予選の開始段階を変える制度であり、出場資格の期限を延長する制度ではない。2011年結成組にとっては、シード権があっても2026年が最後の挑戦となる。
【注目コンビ7組】過去最高成績と2026年の現在地を比較
2026年のラストイヤー組を語るうえで、過去の最高成績は重要な判断材料になる。決勝を経験したコンビと、準決勝・敗者復活戦まで進んだコンビでは、最後の大会にかかる期待も異なる。
以下は、M-1グランプリ公式サイトのコンビ情報と過去大会の決勝結果を基に整理した、注目7組の実績と2026年の状況だ。2026年の結果は10月25日時点のもの。
| コンビ名 | 過去最高成績 | 代表的な到達年 | 2026年の状況 |
|---|---|---|---|
| ヤーレンズ | 決勝・準優勝 | 2023年。2024年・2025年も決勝進出 | 2回戦通過、3回戦へ |
| ダンビラムーチョ | 決勝・8位 | 2023年 | 2回戦通過、3回戦へ |
| 男性ブランコ | 決勝・4位 | 2022年 | 2回戦通過、3回戦へ |
| すゑひろがりず | 決勝・8位 | 2019年 | 2回戦通過、3回戦へ |
| カラタチ | 準決勝・敗者復活戦 | 2024年 | 2回戦通過、3回戦へ |
| ビスケットブラザーズ | 準決勝・敗者復活戦 | 2022年 | 2回戦通過、3回戦へ |
| アインシュタイン | 準決勝・敗者復活戦 | 2015年 | 2回戦通過、3回戦へ |
ヤーレンズは、2023年から2025年まで3年連続で決勝に進出した実績を持つ。2023年大会では令和ロマンに次ぐ準優勝となり、2024年と2025年も決勝の舞台に立った。
決勝経験のあるラストイヤー組のなかでも、直近の大会で継続して上位に進出している点が大きな特徴だ。2026年は1回戦のシード権を得て2回戦から登場し、10月12日の東京会場で通過を決めた。
最後の出場資格を持つ年に、これまでの決勝経験をどこまで生かせるか。過去の成績だけで優勝を予測することはできないが、3年連続で決勝に進んだ経験は、今大会の注目材料の一つとなっている。
ダンビラムーチョ|2023年の決勝進出から再び頂点を目指すダンビラムーチョは2011年4月結成。2023年に初めて決勝へ進出し、最終的に8位となった。2026年はラストイヤーにあたり、2回戦を通過して3回戦へ進んでいる。
決勝進出を果たした経験がある一方、M-1の歴代成績を見ると、準々決勝や準決勝で敗退した年もある。長年にわたる予選の経験を、最後の挑戦でどこまで結果に結びつけられるかが焦点だ。
男性ブランコ|2022年決勝4位の実績を持つ実力派男性ブランコは浦井のりひろと平井まさあきによるコンビで、公式プロフィール上の結成年は2011年4月1日。2022年大会では決勝に進み、ファーストラウンド4位という成績を残した。
2025年大会では2回戦で敗退したが、2026年は2回戦を通過。過去の決勝経験があるコンビでも、予選では一戦ごとに結果が変わることを示している。最後の挑戦でどこまで勝ち進めるかに注目したい。
すゑひろがりず|2019年決勝から再び大舞台へすゑひろがりずは2019年大会で決勝に進出し、8位となった。決勝経験のある注目組のなかでは、今回取り上げたコンビのうち最も早い年に決勝へ進んでいる。
2026年は2回戦を通過し、3回戦へ進出した。決勝進出から時間がたっていることもあり、ラストイヤーで再び決勝に戻れるかどうかが見どころとなる。
カラタチ・ビスケットブラザーズ・アインシュタイン|準決勝経験組の再挑戦決勝進出経験のある4組に続く注目株が、準決勝・敗者復活戦まで進んだ実績を持つカラタチ、ビスケットブラザーズ、アインシュタインだ。
カラタチは2024年、ビスケットブラザーズは2022年、アインシュタインは2015年に準決勝・敗者復活戦まで進んでいる。いずれも決勝経験こそないものの、上位の予選を突破してきた実績がある。
2026年はいずれも2回戦を通過した。決勝経験の有無だけでなく、過去にどの段階まで勝ち進んだかを見比べると、ラストイヤー組の実力や期待度をより具体的に把握できる。
【M-1グランプリ2026の2回戦結果】ラストイヤー組は13組が通過、12組が敗退
2026年の2回戦は10月12日から21日まで開催され、全日程が終了した。2011年結成組のうち、2回戦の出場者と結果を確認できた25組では、13組が通過し、12組が敗退している。
ここでいう25組は、2011年結成の芸人全員を意味するものではなく、今回の2回戦出場者から結成年と結果を確認できた組を整理したものだ。
2回戦通過組|3回戦へ進出した13組- ヤーレンズ
- ダンビラムーチョ
- 男性ブランコ
- すゑひろがりず
- カラタチ
- ビスケットブラザーズ
- アインシュタイン
- じぐざぐ
- ネイビーズアフロ
- 演芸おんせん
- ジャーマンズ
- バベコンブ
- メタルラック
決勝経験のあるヤーレンズ、ダンビラムーチョ、男性ブランコ、すゑひろがりずは、いずれも2回戦を突破した。加えて、準決勝・敗者復活戦の経験を持つカラタチ、ビスケットブラザーズ、アインシュタインも勝ち残っている。
また、ネイビーズアフロや演芸おんせんなど、準々決勝まで進んだ経験のあるコンビも3回戦へ進出した。過去の最高成績が決勝かどうかにかかわらず、最後の出場資格を持つ年に次のステージへ進んだことは、それぞれのコンビにとって大きな節目となる。
2回戦敗退組|ラストイヤーの挑戦を終えた12組- ランパンプス
- クマムシ
- チュランペット
- タイムボム
- インスタントモアイ
- かつおぶし
- すいたんすいこう
- スゴロクズ
- リングリンデ
- 肥後ドッコイ
- 黒子タクシー
- だーりんず
このなかには、過去に準々決勝まで進んだ経験を持つランパンプスも含まれる。過去の実績があるコンビであっても、ラストイヤーの予選を突破できるとは限らない。M-1はその年のネタと審査によって勝敗が決まる大会であり、過去の到達点が次の大会の通過を保証するわけではない。
また、2回戦の結果が発表されたあとに追加合格が公表される場合もある。実際に2026年10月21日には大阪2回戦の追加合格組が発表された。通過状況を調べる際には、当初の結果だけでなく、公式サイトの更新内容も確認する必要がある。
【3回戦進出者と今後の日程】決勝までの道のりはどうなる?
10月25日時点で、M-1グランプリ2026は2回戦を終え、3回戦の開幕を待つ段階にある。公式サイトの日程では、3回戦は10月29日・30日に大阪、11月2日から4日に東京で開催される予定だ。
2回戦を通過したラストイヤー組は、ここからさらに準々決勝、準決勝へと進み、決勝進出を目指す。準決勝で敗退した組には敗者復活戦への出場機会が用意されているが、そこまで進むには各予選で勝ち残らなければならない。
3回戦の出場日や会場は、公式の「日程・結果」で順次公表される。10月25日時点で大阪会場の出場者として確認できるラストイヤー組には、メタルラック、ジャーマンズ、ネイビーズアフロがいる。ほかの通過組については、東京会場を含む公式発表で出場日を確認したい。
なお、2026年大会の決勝は12月にABCテレビ・テレビ朝日系列で生放送される予定だ。10月25日時点では、決勝の正確な開催日や放送開始時刻など、詳細が発表されていない情報もある。
今年のエントリー数は過去最多の1万2,663組。前年の1万1,521組から1,142組増加した。参加組数が増えるなか、ラストイヤー組が決勝まで勝ち上がるためには、各予選でその年のネタを評価される必要がある。
【ラストイヤーの誤解を整理】出場資格と過去成績は分けて考える
M-1のラストイヤーをめぐっては、結成年、芸歴、過去の大会成績が混同されやすい。とくに注意したいのは、「2011年結成だから全員が2026年大会に出場している」「決勝経験があるから今年も勝ち上がる」といった見方だ。
最初に、ラストイヤーとは出場資格の期限に関する呼び方であり、実際にエントリーしたかどうかとは別の問題だ。2011年結成という条件に当てはまっても、出場の有無や予選の結果はコンビごとに異なる。
続いて、過去最高成績はそのコンビが以前どこまで進んだかを示す記録であり、2026年の順位を予測する確定材料ではない。ヤーレンズのように複数年にわたって決勝に進んだコンビもあれば、準決勝や準々決勝まで進んだ経験を持ちながら、2回戦で敗退するコンビもある。
最後に、最新の出場状況を確認する際は、情報の時点を必ず意識したい。2回戦の結果と3回戦の出場予定は異なる情報であり、出場者発表のタイミングによって確認できる内容も変わる。公式のコンビ情報と日程・結果を組み合わせて見ることが、ラストイヤー組の現在地を正確に把握する近道だ。
こうした視点で見ると、M-1のラストイヤーは単なる年齢や芸歴の節目ではなく、限られた出場資格のなかで、これまで積み重ねてきた漫才を競技としてどこまで示せるかという挑戦でもある。
【M-1ラストイヤー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:M-1グランプリ2026のラストイヤーは何年結成のコンビですか?
A1:公式の出場資格は「結成15年以内(2011年1月1日以降の結成)」です。そのため、2011年結成組が2026年大会で最後の出場資格を持つ年となります。ただし、実際に出場しているかどうかはコンビごとに確認が必要です。
Q2:ヤーレンズや男性ブランコは2026年の2回戦を通過しましたか?
A2:はい。10月25日時点で確認できる2026年の2回戦結果では、ヤーレンズ、男性ブランコ、ダンビラムーチョ、すゑひろがりず、カラタチ、ビスケットブラザーズはいずれも通過し、3回戦へ進出しています。
Q3:M-1ラストイヤーのコンビは、決勝に進出しやすくなりますか?
A3:ラストイヤーであること自体が、出場資格や審査上の優遇を意味するわけではありません。公式の審査基準は「とにかくおもしろい漫才」です。過去の成績は参考になりますが、各予選の結果はその年の審査によって決まります。
Q4:2026年の3回戦はいつ開催されますか?
A4:公式日程では、10月29日・30日に大阪、11月2日から4日に東京で開催される予定です。各コンビの出場日や会場は、公式サイトの日程・結果で確認できます。
Q5:M-1ラストイヤー組で、過去に最も高い成績を残したコンビはどこですか?
A5:今回取り上げたコンビでは、ヤーレンズが2023年に準優勝しています。男性ブランコは2022年に4位、ダンビラムーチョは2023年に8位、すゑひろがりずは2019年に8位でした。カラタチ、ビスケットブラザーズ、アインシュタインは準決勝・敗者復活戦まで進んだ実績があります。
M-1グランプリ2026のラストイヤーは、公式の「結成15年以内」という出場資格に基づく2011年結成組が中心となる。ヤーレンズ、ダンビラムーチョ、男性ブランコ、すゑひろがりず、カラタチ、ビスケットブラザーズなど、過去に決勝や準決勝を経験したコンビが最後の挑戦に臨んでいる。
10月21日までに終了した2回戦では、今回確認できた2011年結成組25組のうち13組が通過し、12組が敗退した。決勝経験のある4組がそろって3回戦へ進出した一方、過去に上位の予選を経験したコンビでも敗退する結果となっている。
今後は3回戦、準々決勝、準決勝と予選が進み、12月の決勝へ向けて出場者が絞られていく。ラストイヤーという節目だけで勝敗を予測するのではなく、過去最高成績と2026年の実際の結果を分けて見ることが、各コンビの現在地を正確に理解するポイントだ。
最後の出場資格を持つコンビが、どの舞台まで勝ち上がるのか。3回戦以降の結果が発表されるたびに、2026年のラストイヤー組をめぐる注目はさらに高まっていく。