大鶴美仁音(おおつる・みにおん)さんは、劇作家・演出家の唐十郎さんを父に持ち、劇団唐組を中心に活動する俳優です。1991年7月29日生まれで、2026年10月現在35歳。唐組の舞台だけでなく、新宿梁山泊やトム・プロジェクトなど、さまざまな演劇作品に出演してきました。
父・唐十郎さんの長女として知られる一方、母親の名前や兄弟との関係、映画監督としての活動をめぐっては、ネット上で情報が混在しています。さらに2026年には、一糸座×東憲司の『人造人間の憂鬱』に出演し、秋には劇団唐組の第78回公演『虹屋敷』にも参加。現在の活動を知るうえで見逃せない舞台が続いています。
【プロフィール】大鶴美仁音の読み方・年齢・生年月日を整理

大鶴美仁音さんのプロフィールは、劇団唐組の公式ウェブサイトで公開されています。生年月日は1991年7月29日、出身地は東京都。身長は155cmで、2019年に劇団唐組へ入団しました。
名前の読み方は「おおつる・みにおん」です。「美仁音」という珍しい表記から読み方を調べる人も多いようですが、劇団の公式プロフィールでは「みにおん」と明記されています。
2026年10月25日時点では35歳です。1991年7月29日に生まれ、2026年の誕生日を迎えているため、年齢計算にも矛盾はありません。
趣味・特技として公式プロフィールに挙げられているのは、歴史探索、冒険、自然鑑賞、映画鑑賞、シュノーケリング、磯遊び、絵画、水泳、ダンスなど。演劇だけに限定されない幅広い関心がうかがえます。
人物像を理解するうえで大切なのは、著名な劇作家の娘という肩書だけでなく、舞台出演を積み重ねてきた俳優としての経歴です。公式プロフィールには、唐組の公演に加え、外部劇団やプロデュース公演への参加歴も記録されています。
【経歴と生い立ち】父の舞台に親しみ、演劇の世界へ
大鶴美仁音さんの演劇との接点は幼少期にさかのぼります。エンタメ情報メディア「SPICE」のインタビューでは、3歳のころから父・唐十郎さんの芝居を観ていたことを語っています。ただし、幼いころから舞台に親しんでいたことと、最初から俳優を志していたことは同じではありません。
インタビューによると、演劇の世界に進む気持ちが大きく変わるきっかけになったのは、テレビで観た『ジャガーの眼』でした。唐組の舞台を愛好していた彼女にとって、かつての状況劇場の作品は、時代の空気や俳優陣の迫力、現実から観客を引き離す演劇の力を感じさせるものだったといいます。
その後は演劇科のある大学に進み、基礎を学びながら、父の劇団以外の作品や演出家にも目を向けました。インタビューでは、唐組だけで活動するのではなく、さまざまな戯曲や演出に触れたいという考えを明かしています。大学名など、詳細な学歴は劇団の公式プロフィールには掲載されていません。
舞台歴は、少なくとも2008年の唐組公演『ジャガーの眼 2008』までさかのぼります。その後、『黒手帳に頬紅を』『ひやりん児』『秘密の花園』『動物園が消える日』『吸血姫』などに出演。2013年以降は新宿梁山泊、劇団3〇〇、トム・プロジェクト、青蛾館、ロ字ックなど、複数の団体の公演にも参加してきました。
父の名前が注目を集めることについても、SPICEのインタビューでは、唐十郎の娘として期待されることがプレッシャーになる一方、その期待を乗り越えたいという趣旨の思いを語っています。家族の知名度を利用して活動を説明するより、異なる作品や演出家との仕事を通して経験を広げてきた点に、キャリアの特徴があります。
【家族関係の真相】父・唐十郎、母親、兄・大鶴義丹、弟・大鶴佐助
大鶴美仁音さんの父は、アングラ演劇を代表する劇作家・唐十郎さんです。唐十郎さんは1960年代以降、既存の劇場空間にとらわれない演劇表現を追求し、紅テントを使った公演などを通じて独自の劇世界を築きました。2024年5月4日に84歳で亡くなっています。
大鶴美仁音さんは、その唐十郎さんの長女です。父の戯曲に出演してきただけでなく、2024年には唐十郎さんが手がけた『泥人魚』にヤスミ役で出演。父の死去後も、唐十郎作品を上演する劇団の一員として活動を続けています。
兄弟関係については、俳優・小説家・映画監督として知られる大鶴義丹さんが異母兄、俳優の大鶴佐助さんが実弟にあたります。義丹さんの母は女優の李麗仙さんで、唐十郎さんと李麗仙さんの間に生まれました。一方、美仁音さんと佐助さんは、唐十郎さんの再婚後に生まれた子どもです。
唐十郎さんの死去時には、家族の関係を伝える報道もありました。スポーツニッポンは2024年5月、美仁音さんが父の最期を看取ったことや、当時出演していた『泥人魚』について報じています。日刊スポーツも、大鶴義丹さんが父の死去を振り返る際、美仁音さんや佐助さんとの関係に言及したことを伝えました。
母親は誰なのか。この点は、兄弟関係よりも慎重に見る必要があります。ネット上には「母は鯨エミ」とする情報がありますが、劇団唐組の公式プロフィールには母親の氏名が記載されておらず、鯨エミさんを母親とする関係を裏付ける確かな公表資料も見当たりません。
一方、唐十郎さんの妻として大鶴美和子さんの名前は、ドキュメンタリー映画『シアトリカル 唐十郎と劇団唐組の記録』の関連資料などに登場します。ただし、妻としての記載と、美仁音さんの母親であることを直接示す記載は区別する必要があります。公開情報から母親の氏名を確定した事実として扱うのは難しい状況です。
家族に関するもう一つの重要な動きは、唐十郎作品の継承です。劇団唐組の公式サイトによると、唐十郎さんの戯曲を管理する有限会社唐組には、2024年6月11日付で大鶴義丹さん、大鶴美仁音さん、大鶴佐助さんの3人が親族の取締役として就任しました。家族のつながりは、血縁関係だけでなく、作品を次世代へ引き継ぐ役割にも結びついています。
【出演作品・舞台歴】唐組から外部公演までの歩み
大鶴美仁音さんの出演歴を追うと、唐組の作品を軸にしながら、外部の劇団やプロデュース公演にも参加していることが分かります。役柄も少年役から女性役まで幅広く、特定の作品や劇団だけに活動を限定していません。
以下は、劇団唐組の公式プロフィールや公演情報などをもとに整理した主な経歴です。すべての出演歴を網羅したものではありませんが、キャリアの流れを把握するうえで参考になります。
| 時期 | 作品・活動 | 主な役柄・ポイント |
|---|---|---|
| 2005年 | 映画『ガラスの使徒』 | 公式プロフィールに映画作品として掲載。脚本は唐十郎、監督は金守珍。 |
| 2008~2011年 | 『ジャガーの眼 2008』『黒手帳に頬紅を』『ひやりん児』 | 唐組の舞台出演歴が続く。少年やすひろ役、少年げんじ役、ゆず役など。 |
| 2013~2018年 | 新宿梁山泊、劇団3〇〇、トム・プロジェクト、青蛾館など | 『少女仮面』『赤い壁の家』『案山子』『星の王子さま』『挽歌』など、外部公演にも参加。 |
| 2019年 | 劇団唐組へ入団 | 『ジャガーの眼』に出演。Bunkamuraシアターコクーンの『唐版・風の又三郎』にも参加。 |
| 2021年 | 『少女都市からの呼び声』『ビニールの城』 | 唐組の公演に出演。『少女都市からの呼び声』では雪子役。 |
| 2023~2024年 | 『赤い靴』『透明人間』『糸女郎』『泥人魚』 | あやめ役、モモ役、蚕役、ヤスミ役などを担当。 |
| 2025年 | 『紙芝居の絵の町で』『盲導犬』『花と龍』 | 唐組の公演に加え、KAAT×新ロイヤル大衆舎の公演にも参加。 |
| 2026年 | 『人造人間の憂鬱』『虹屋敷』 | 一糸座との共同企画および唐組第78回公演に出演。 |
特に注目したいのは、2019年の唐組入団です。それ以前にも唐組の舞台に出演していましたが、外部の演劇作品で経験を積んだ後、正式に劇団員となりました。父の作品だけを演じるのではなく、異なる作風や演出に触れた経験が、現在の舞台活動の土台になっています。
また、2021年の『少女都市からの呼び声』、2023年の『透明人間』、2024年の『泥人魚』など、唐組の作品では役名まで公式プロフィールに記録されています。作品名だけでなく配役を確認することで、出演歴をより具体的に追うことができます。
【2026年最新】『人造人間の憂鬱』と唐組『虹屋敷』の出演情報
2026年の大鶴美仁音さんを語るうえで、まず挙げられるのが一糸座×東憲司の第二弾公演『人造人間の憂鬱』です。公演は2026年2月6日から10日まで、東京芸術劇場シアターウエストで上演されました。
作・演出は劇団桟敷童子の東憲司さん。大鶴美仁音さんのほか、原田大二郎さん、藤吉久美子さん、稲葉能敬さん、鈴木めぐみさん、三村晃弘さんらが出演しました。人形は江戸伝内さん、結城一糸さん、結城民子さん、結城まりなさんらが担当しています。
作品は、生命を創造する実験によって生まれた怪物の物語です。メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』を下敷きに、怪物が見世物団で出会いを重ね、愛を知り、ユートピアを探す姿を描きます。俳優の演技と糸あやつり人形が交わる舞台であり、唐組の紅テント公演とは異なる表現形式に参加した点も見どころです。
そして、2026年秋の中心的な活動が、劇団唐組の第78回公演『虹屋敷』です。作は唐十郎さん、演出は久保井研さんと唐十郎さん。劇団唐組の公式サイトや水戸芸術館の公演情報に、大鶴美仁音さんの出演が掲載されています。
『虹屋敷』は1992年に唐組で初演された戯曲です。物語では、ねずみ駆除をする田口が、失踪した同僚・虹谷の借金を代わりに返済しようとするところから、屋敷をめぐる不思議な展開が広がります。バブル崩壊後の自己破産という社会的背景を踏まえながら、「本当の財産とは何か」という問いを含んだ作品です。
2026年の公演日程は、東京・猿楽町の特設紅テントが10月3日から11日、水戸芸術館広場の特設紅テントが10月17日・18日、東京・雑司ヶ谷の鬼子母神が10月24日から11月2日まで。2026年10月25日時点では公演期間中で、今後の日程としては10月30日・31日、11月1日・2日の鬼子母神公演が予定されています。
紅テント公演の特徴は、劇場の舞台と客席という固定された枠組みから離れ、テントという空間そのものを演劇体験に組み込む点にあります。唐組の公式説明によれば、劇団員はテント設営から舞台に関わる作業まで手がけます。大鶴美仁音さんの活動を知りたい人にとって、『虹屋敷』は彼女が所属する劇団の現在を知る機会にもなります。
【映画監督説の真相】俳優としての実績と誤解されやすい情報
大鶴美仁音さんについて検索すると、「映画監督」「映像作家」といった肩書を含む記事が見つかることがあります。しかし、劇団唐組の公式プロフィールに掲載された映画の項目では、2005年の『ガラスの使徒』が挙げられており、脚本は唐十郎さん、監督は金守珍さんと記されています。
公式プロフィールには、映画監督として手がけた作品の一覧や、本人が監督を務めた映画のクレジットは掲載されていません。そのため、現在公表されている経歴を根拠に、大鶴美仁音さんを映画監督として紹介するのは適切ではありません。少なくとも、広く確認できる活動の中心は舞台俳優です。
一方、兄の大鶴義丹さんは俳優・小説家であり、映画監督としても知られています。家族に複数の表現者がいるため、人物名や肩書が混同される可能性はありますが、兄の実績を妹の経歴として扱うことはできません。
また、劇団唐組の公式プロフィールには、ドラマ『黒蜥蜴-BLACK LIZARD-』のマリア役や、TOKYO FMの特別番組『追悼唐十郎!令和六年の少女仮面』への参加も記録されています。2024年の特別番組では、父の足跡をたどる案内役を務めました。舞台以外の仕事もありますが、いずれも実際の出演・参加記録に沿って理解するのが適切です。
情報を見分ける際は、肩書だけで判断するのではなく、作品名、公開年、制作スタッフ、本人の担当を照らし合わせることが大切です。映画の出演者と監督、戯曲の作者と演出家はそれぞれ異なる役割であり、作品のクレジットが最も具体的な判断材料になります。
【大鶴美仁音】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大鶴美仁音の読み方と年齢は?
A1:読み方は「おおつる・みにおん」です。1991年7月29日生まれで、2026年10月25日時点では35歳です。出身地は東京都で、身長は155cmと劇団唐組の公式プロフィールに記載されています。
Q2:大鶴美仁音の母親は鯨エミ?
A2:鯨エミさんを母親とする関係は、劇団唐組の公式プロフィールや主要な公表資料では裏付けられていません。母親の氏名は公式プロフィールに掲載されておらず、ネット上の情報だけで断定することはできません。
Q3:大鶴美仁音と大鶴義丹、大鶴佐助の関係は?
A3:父はいずれも劇作家の唐十郎さんです。大鶴義丹さんは異母兄、大鶴佐助さんは実弟にあたります。2024年には、3人が唐十郎さんの戯曲を管理する有限会社唐組の取締役に就任しました。
Q4:大鶴美仁音は映画監督なの?
A4:公表されている劇団唐組の公式プロフィールには、本人が監督を務めた映画作品の記載はありません。確認できる映画歴には『ガラスの使徒』があり、同作の脚本は唐十郎さん、監督は金守珍さんです。現在の主な活動分野は舞台です。
Q5:2026年の出演作品は?
A5:2026年2月6日から10日まで東京芸術劇場シアターウエストで上演された『人造人間の憂鬱』に出演しました。また、劇団唐組の第78回公演『虹屋敷』にも参加。10月25日時点では、10月30日・31日、11月1日・2日の雑司ヶ谷・鬼子母神公演が予定されています。
大鶴美仁音さんは、1991年7月29日生まれの俳優で、2019年から劇団唐組の劇団員として活動しています。父・唐十郎さんの作品に幼少期から親しみながら、大学で演劇を学び、外部劇団やプロデュース公演にも参加してきました。家族の知名度だけでは説明できない、幅広い舞台経験を積み重ねています。
家族関係については、父が唐十郎さん、異母兄が大鶴義丹さん、実弟が大鶴佐助さんという点は公表資料で確認できます。一方、母親の氏名については、ネット上の説と公式に裏付けられた情報を分けて受け止める必要があります。映画監督説についても、公開されている公式経歴では監督作品のクレジットは確認できず、俳優としての活動が中心です。
2026年は『人造人間の憂鬱』と『虹屋敷』への出演があり、舞台表現の異なる二つの企画に参加しています。とりわけ『虹屋敷』は、父が残した戯曲を劇団唐組が上演する公演です。唐十郎さんの作品を受け継ぐ動きと、大鶴美仁音さん自身が俳優として経験を広げていく歩み。その両方を追うことが、現在の彼女を理解するための確かな手がかりになります。