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令和ロマン漫才は何がすごい?M-1連覇の理由と特徴、2026年最新活動を徹底解説

土谷 亮平 土谷 亮平 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

令和ロマンの漫才は、なぜお笑いファンや賞レースの審査員から高く評価されるのか。髙比良くるまの緻密なネタ作りと、松井ケムリの的確なツッコミ、身近な話題を意外な方向へ展開する構成力。その魅力は、単にテンポが速い、ボケの数が多いという説明だけでは捉えきれない。

2018年4月1日に結成された令和ロマンは、NSC東京校23期生の同期コンビとして実力を磨き、2023年と2024年のM-1グランプリで史上初の2連覇を達成した。さらに2024年には第45回ABCお笑いグランプリでも優勝。2026年にはKアリーナ横浜での大規模単独ライブや、その舞台裏を追ったドキュメンタリー作品も話題になっている。ここでは、代表的なネタ、漫才の仕組み、評価が分かれるポイント、現在の活動までを整理する。

【令和ロマン漫才の特徴】評価される3つの理由とは?

令和ロマン漫才

令和ロマンの漫才を理解するには、ネタの題材、展開の仕組み、2人の役割分担を分けて見るとわかりやすい。どれか一つだけが優れているのではなく、それぞれが連動することで独特の笑いが生まれている。

1.身近な題材から意外な笑いを生み出す

令和ロマンの強みの一つは、観客がイメージしやすい題材を、独自の視点で組み替えることだ。学校生活、漫画のお約束、名字にまつわる感覚など、入口となるテーマは比較的理解しやすい。

2023年のM-1グランプリ決勝で披露した「少女漫画」の漫才は、その代表例として挙げられる。少女漫画でおなじみの場面を取り上げ、登場人物の動きや状況を論理的に検討すると、当たり前だと思っていた設定に矛盾が見えてくる。そこから発想を広げ、言葉だけでなく身振りも交えて笑いにつなげていく。

重要なのは、難しい知識がなければ笑えないネタばかりではないことだ。題材への共感を入口にしながら、観客が予想しなかった方向へ展開する。この「理解しやすさ」と「意外性」の組み合わせが、幅広い層に届く理由の一つになっている。

2.論理的な説明が、笑いのための脱線へ変わる

令和ロマンの漫才では、ボケが突拍子もないことを言って終わるのではなく、その発言に何らかの理屈が付け加えられることが多い。相方が説明を受け止め、さらに質問したり別の可能性を提示したりすると、話は元のテーマから少しずつ離れていく。

一見すると筋道が通っているのに、よく考えると前提そのものがおかしい。あるいは、説明が細かくなるほど、話の着地点が遠ざかっていく。こうした論理と不合理のずれが、令和ロマンらしい笑いを生み出す。

ネタの構成に注目すると、ボケの数だけでなく、ひとつの発想から次の発想へ移る接続部分にも工夫がある。前のやり取りが次の展開のきっかけになるため、話題が飛躍しても漫才全体がばらばらになりにくい。

3.髙比良くるまの発想力と松井ケムリの受け止め方

ネタ作りを担う髙比良くるまは、題材を分析し、発想を連鎖させ、言葉と動きに落とし込むタイプのボケを得意とする。一方、松井ケムリは、相方の話を受け止めながらツッコミを入れ、観客が展開を理解するための足場を作る。

この役割分担は、単純に「ボケが面白いからツッコミが訂正する」というものではない。ケムリがどの部分に反応するかによって、くるまの発想がさらに際立つ。ツッコミが適切なタイミングで入ることで、観客は展開を見失わずに笑い続けられる。

つまり、令和ロマンの強さは個々の能力だけでなく、発想を広げる側と、その面白さを観客に伝える側の連携にもある。

【2018年結成から連覇まで】令和ロマンの経歴と受賞歴を年表で整理

令和ロマンは、M-1で突然現れた一発屋的なコンビではない。結成後、若手向けの賞レースやM-1の予選を経験しながら、徐々に結果を積み重ねてきた。

2人はNSC東京校23期の同期で、2018年4月1日にコンビを結成。髙比良くるまと松井ケムリが同じ養成所の期から歩みを始めたことは、コンビの出発点を理解するうえで重要だ。

時期 主な出来事 実績・意味
2018年4月1日 令和ロマン結成 NSC東京校23期の同期コンビとして活動開始
2020年度 NHK新人お笑い大賞で優勝 若手芸人の登竜門でも実力を示す
2022年 第43回ABCお笑いグランプリ準優勝 決勝で優勝を逃すも、上位の実力を示した
2023年12月24日 M-1グランプリ2023優勝 トップバッターから勝ち上がり、初優勝
2024年7月7日 第45回ABCお笑いグランプリ優勝 前2大会の準優勝を経て、悲願のタイトル獲得
2024年12月22日 M-1グランプリ2024優勝 大会史上初の2連覇を達成
2025年4月28日 髙比良くるまの吉本興業とのマネジメント契約終了 コンビ活動は継続、松井ケムリは吉本興業に所属
2026年5月16日 単独ライブ「RE:IWAROMAN」開催 Kアリーナ横浜を舞台に大規模な漫才ライブに挑戦
2026年10月 「RE:AL REIWAROMAN」劇場上映 単独ライブに向かう過程を追ったドキュメンタリー作品が公開

出典となるM-1グランプリ公式サイトの大会記録では、2023年のエントリー数は8,540組、2024年は10,330組。令和ロマンは規模の大きな大会で連続して優勝したことになる。

ABCお笑いグランプリでも、2022年と2023年は準優勝に終わった後、2024年に優勝している。M-1のタイトルだけではなく、異なる審査員や大会形式のもとで結果を出してきた点も、実績を評価するうえで見逃せない。

【M-1グランプリ2023・2024】連覇を実現した漫才の構成と戦略

令和ロマンのM-1連覇を考えるとき、単に2年連続で大きな笑いを取ったという説明では不十分だ。2023年と2024年の決勝では、登場順、ネタの選択、最終決戦での評価という異なる条件のなかで勝利している。

2023年はトップバッターから優勝

2023年のM-1グランプリで令和ロマンは、決勝の最初にネタを披露するトップバッターを務めた。大会の序盤は後続の組との比較が難しく、会場の空気を温める役割も担うため、一般に簡単なポジションとは考えられていない。

その条件下で、令和ロマンは1本目に「少女漫画」のしゃべくり漫才を披露。身近な作品のお約束を論理的に掘り下げる構成で観客の関心を引きつけ、最終決戦に進出した。

最終決戦ではヤーレンズ、さや香との争いを制して優勝。M-1公式の大会記録でも、第1回大会の中川家以来となるトップバッター優勝として紹介されている。

2024年は前年の成功をなぞらなかった

2024年のM-1では、令和ロマンはファーストラウンドで850点を獲得し、バッテリィズの861点に次ぐ2位で最終決戦へ進んだ。最終決戦では9人の審査員のうち5票を獲得し、2年連続の優勝を決めた。

注目すべきは、前年と同じコンビが出場したというだけでなく、2年目にも新鮮さを保つ必要があったことだ。2023年の優勝ネタを知る観客がいる以上、同じ印象の漫才を繰り返すだけでは前年の驚きを再現できない。

2024年のネタ選びについては、報道で、名字や学校生活など多くの人が想像しやすい題材を使ったことや、決勝の順番に応じてネタのどの部分を見せるかを判断したことが取り上げられている。こうした柔軟な対応は、舞台での瞬発力だけでなく、事前の準備と構成の把握があってこそ可能になる。

連覇の理由は「分析力」と「実演力」の両立

髙比良くるまは、M-1という大会そのものへの分析を重ねてきた芸人としても知られる。大会の傾向や過去のネタを研究するだけではなく、実際に観客の前でどの題材が伝わりやすいか、どこまで展開を広げられるかを判断することが、漫才の完成度につながっている。

ただし、分析だけで優勝が決まるわけではない。台本上で緻密に組み立てられた展開を、舞台上で自然に見せ、観客の反応を受け止めながらテンポを維持する力も欠かせない。令和ロマンの強みは、設計されたネタを生きた会話として成立させるところにある。

【歴代ネタと他コンビとの比較】令和ロマンの漫才スタイルはどこが違う?

令和ロマンの漫才をより深く理解するには、ネタの題材だけでなく、笑いを作る方法に注目したい。代表的なネタを例にすると、同じコンビでも異なるアプローチを使い分けていることがわかる。

「少女漫画」に見られる、設定を検証する面白さ

2023年のM-1決勝で披露した「少女漫画」は、漫画に登場する定番のシーンを出発点に、その設定を現実の論理で検証していく漫才だ。おなじみの場面を疑ってみることで、観客が普段は意識しない矛盾を笑いへ変える。

このタイプのネタでは、最初の着眼点だけでなく、その後にどれだけ発想を広げられるかが重要になる。ひとつの疑問から別の疑問が生まれ、説明が増えるほど状況が奇妙になる。話の筋を追う楽しさと、予想を裏切られる面白さを両立している。

2024年は名字や学校生活の感覚を笑いに変えた

2024年のM-1では、名字や出席番号にまつわる感覚など、日常生活の中にある小さな共通認識を利用したネタが注目された。多くの人が経験したことのある状況を入口にすれば、観客は複雑な前提を覚えなくても話に入っていける。

一方、誰もが知っている題材は、それだけでは大きな笑いになりにくい。令和ロマンは、当たり前に見える感覚を言葉で細かく分解し、別の解釈を提示することで、共感を意外性へと変えている。

他コンビとの比較でわかる個性

賞レースで競う漫才師は、同じ「しゃべくり漫才」という形式でも、笑いの作り方が異なる。たとえば、会話の自然さや人物の個性を前面に出すタイプ、言葉の飛躍や不条理さで驚かせるタイプ、物語の展開やキャラクターの変化を見せるタイプなど、さまざまな方向性がある。

令和ロマンは、こうした分類の中でも、日常的なテーマを論理的に組み立て直し、会話の中で次々と発想を転換する手法に特徴がある。観客に「なるほど」と思わせてから、その理屈を意外な方向へ転がす。そのため、漫才の展開そのものを追う面白さが強い。

もちろん、他コンビとの比較に絶対的な優劣があるわけではない。人物の魅力や勢いを楽しみたい人と、構成や言葉のつながりを楽しみたい人では、好みが異なる。令和ロマンの評価を理解するには、どんな笑いを作るコンビなのかという視点で比較することが大切だ。

【令和ロマンの漫才の評判】高評価の理由と好みが分かれるポイント

令和ロマンの漫才は、賞レースの実績だけでなく、ネタを分析して楽しめる点でも注目されてきた。構成を追うことで、ひとつのボケが次の展開にどうつながっているか、ツッコミがどこで観客の理解を助けているかが見えてくる。

高く評価されるポイント
  • 構成力:ネタの入口から展開、終盤までの流れが設計されており、話題が広がっても全体のつながりが保たれている。
  • 言葉の選び方:日常的な言葉を使いながら、視点を少し変えることで意外な笑いを生み出す。
  • 2人の連携:ボケの発想力とツッコミの受け止め方がかみ合い、観客が展開についていきやすい。
  • ネタの使い分け:大会や披露する場面に合わせて、題材や見せ方を考えられる。
  • 研究と実践:お笑いの分析を舞台上の表現へ落とし込み、理屈だけで終わらせない。
一方で、好みが分かれる部分もある

令和ロマンのネタは、会話のテンポが速く、ひとつの話題から別の話題へ連続して展開することがある。そのため、言葉のつながりを追うのが苦手な人には、情報量が多く感じられる場合もある。

また、論理的に考えること自体が笑いの仕組みになっているネタでは、観客がその前提を理解できるかどうかによって面白さの感じ方が変わる。細かな言葉遊びや文化的な連想に気づくことで楽しさが増す一方、直感的な勢いやキャラクターの強さを重視する人には、別のスタイルの漫才のほうが好みに合うこともある。

これは、令和ロマンの漫才が万人にとって必ず最も面白いという意味ではない。評価を考える際には、賞レースの結果、ネタの技術、個人の笑いの好みを分けて捉える必要がある。M-1で2連覇した事実は大きな実績だが、それだけで全てのネタが全ての観客に同じように響くわけではない。

【2026年最新】令和ロマンの現在の活動と実績を追う

2026年の令和ロマンは、M-1の連覇を過去の記録として残すだけでなく、漫才をどのような規模や形式で届けられるかという新しい挑戦にも取り組んでいる。

Kアリーナ横浜で開催された単独ライブ「RE:IWAROMAN」

2026年5月16日、令和ロマンは神奈川県のKアリーナ横浜で単独ライブ「RE:IWAROMAN」を開催した。会場の公式公演情報では、開場15時30分、開演17時と案内された。

公演のコンセプトは、漫才を大規模な会場で届けることへの挑戦だ。一般的に、漫才は演者の表情や細かな間、言葉の応酬が面白さを支えるため、音楽ライブ向けの大きな会場とは異なる条件を持つ。「RE:IWAROMAN」は、そうした漫才の魅力を大規模な会場でどう成立させるかという試みでもあった。

この挑戦は、令和ロマンの活動を賞レース中心のキャリアだけで捉えないための重要な材料になる。優勝を目指す競技としての漫才に加え、観客と空間を共有するライブエンターテインメントとしての可能性も追求している。

ドキュメンタリー映画「RE:AL REIWAROMAN」

2026年10月には、単独ライブに向かう過程を追ったドキュメンタリー作品「RE:AL REIWAROMAN」の劇場上映も行われた。作品は、10月23日から29日まで東京・アップリンク吉祥寺で期間限定上映されると案内されている。

舞台上の漫才だけでなく、そこへ至る準備や挑戦の過程に焦点を当てることで、令和ロマンの仕事を別の角度から見られる機会となっている。漫才の完成形だけを見ていると気づきにくい、ライブ制作という側面にも関心を広げられる。

2025年の契約終了と、コンビ活動の継続

現在の活動を理解するうえでは、2025年の体制変更も押さえておきたい。吉本興業は2025年4月28日付で、髙比良くるまとのマネジメント契約を双方合意のうえで終了したと発表した。同社の発表では、令和ロマンとしての活動は継続し、松井ケムリは引き続き吉本興業に所属すると説明されている。

この変更に先立つ2025年2月、髙比良は過去のオンラインカジノ利用を認めて謝罪し、活動を自粛していた。その後、4月28日にコンビとしての活動再開を報告している。

したがって、2026年の令和ロマンを語る際には、M-1の受賞歴と、所属や活動体制の変化を区別して考える必要がある。賞レースでの実績は漫才の評価に関わる一方、活動を取り巻く状況は、出演や仕事の機会を考えるうえで別の論点となる。

なお、M-1グランプリの2025年大会では、たくろうが優勝している。2026年時点で令和ロマンは「M-1史上初の2連覇を成し遂げたコンビ」として記録されているのであり、2025年大会の優勝者とは区別して理解したい。

【令和ロマン漫才】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:令和ロマンの漫才は、なぜ面白いと評価されているのですか?
A1:日常的な題材を独自の視点で分析し、論理的な説明から意外な展開へつなげる構成力が特徴です。髙比良くるまの発想力と松井ケムリのツッコミがかみ合うことで、話題が広がっても観客が展開を追いやすくなっています。

Q2:令和ロマンはM-1グランプリで何回優勝していますか?
A2:2023年と2024年の2回です。2024年の優勝によって、大会史上初の2連覇を達成しました。なお、2025年大会の優勝者はたくろうです。

Q3:令和ロマンの代表的な漫才ネタは何ですか?
A3:2023年のM-1グランプリ決勝で披露した「少女漫画」が代表例の一つです。漫画のお約束を論理的に検証し、そこから発想を広げる構成が特徴です。ほかにも、名字や学校生活など、日常の共通認識を笑いに変えるネタが知られています。

Q4:令和ロマンは2026年現在もコンビで活動していますか?
A4:2025年4月に髙比良くるまの吉本興業とのマネジメント契約が終了した際、吉本興業はコンビとしての活動継続を公表しました。2026年には単独ライブ「RE:IWAROMAN」が開催され、関連するドキュメンタリー作品も劇場上映されています。

Q5:令和ロマンの漫才を初めて見るなら、どこに注目すればよいですか?
A5:まずは題材そのものを楽しみ、次にボケの発想がどのようにつながっていくか、ツッコミがどのタイミングで入るかに注目すると理解しやすくなります。1本目と2本目でネタの形式や見せ方がどう変わるかを比べるのもおすすめです。

令和ロマンの漫才が高く評価されてきた背景には、発想の独自性、緻密な構成、2人の掛け合い、そして大会の状況に応じてネタを選び、観客に届ける力がある。2018年の結成から経験を積み、M-1グランプリ2023・2024の連覇と第45回ABCお笑いグランプリ優勝を実現した歩みは、継続的な実力の積み重ねを示している。

一方で、漫才の評価は受賞歴だけで決まるものではない。言葉の連鎖や論理的な脱線を楽しめる人には特に魅力が伝わりやすく、直感的な勢いや人物の個性を重視する人には、別のスタイルのほうが合う場合もある。自分がどんな笑いを好むのかを意識すると、令和ロマンの特徴をより立体的に捉えられる。

2026年の活動では、Kアリーナ横浜での大規模な単独ライブやドキュメンタリー作品を通じて、賞レースとは異なる形で漫才を届ける姿も見えてきた。M-1の連覇は大きな到達点だが、今後の評価を考えるうえでは、その記録だけでなく、新しい舞台でどのような笑いを生み出していくかにも注目したい。

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土谷 亮平

プロ野球とサッカーを中心に、試合結果と選手コメントを公式記録で裏取り。数字は一次記録から拾うことを徹底しています。

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