原口健飛(はらぐち・けんと)は、兵庫県伊丹市出身、FASCINATE FIGHT TEAM所属のキックボクサーだ。第6代RISEライト級王者、ISKA世界ライトウェルター級王者という実績を持ち、2026年6月にはGLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTを制覇。国内の王座獲得にとどまらず、国際的な強豪が集まる舞台でも結果を残している。
1998年4月9日生まれで、2026年10月現在は28歳。RISE公式選手プロフィールに掲載された戦績は38戦31勝6敗1分、18KOだ。特に注目されたのは、2026年6月6日のトーナメント決勝で、過去3度敗れていたペットパノムルン・キャットムーカオを延長判定で破ったこと。空手とボクシングをルーツに持つ原口の経歴、ファイトスタイル、タイトル獲得の経緯、そして現在の評価を整理する。
【原口健飛のプロフィール】兵庫県伊丹市出身、FASCINATE FIGHT TEAM所属の実力者

原口健飛は、パンチとキックを高い水準で組み合わせる日本のトップクラスのキックボクサーだ。RISE公式プロフィールでは、ニックネームを「魅惑の蹴才革命児」と紹介している。空手で培った蹴りの技術と、プロボクシングを経験して磨いたパンチ技術が、現在のファイトスタイルを形づくっている。
基本プロフィールは次のとおりだ。
- 本名:原口健飛(はらぐち・けんと)
- 生年月日:1998年4月9日
- 年齢:28歳(2026年10月現在)
- 出身地:兵庫県伊丹市
- 所属:FASCINATE FIGHT TEAM
- 身長:175cm
- プロフィール掲載体重:63kg
- 構え:スイッチスタンス
- バックボーン:空手、ボクシング
- 主なタイトル:第6代RISEライト級王者、ISKA世界ライトウェルター級王者、GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT優勝
これらの基本情報はRISE公式選手プロフィールに基づく。なお、63kgという数字はプロフィール掲載値であり、2026年のトーナメントで戦った契約体重は65kg。競技では大会やタイトルに応じて階級が異なるため、プロフィールの体重と各試合の契約体重は区別して見る必要がある。
原口の特徴を理解するうえで重要なのが、スイッチスタンスという構えだ。一般的なオーソドックスやサウスポーの構えに固定されず、左右の構えを切り替えながら攻撃を組み立てる。蹴りを警戒した相手にパンチを打ち込み、パンチへの対応を意識させたところで蹴りを差し込む。その攻撃の組み合わせが、原口の強さを支える大きな要素になっている。
【原口健飛の経歴】プロボクシングからRISE王者、世界タイトル獲得まで
原口のキャリアは、キックボクシングだけで完結していない。幼少期から空手に取り組み、高校時代にはボクシングへ進み、その後キックボクシングに転向した。異なる競技で身につけた技術を統合してきたことが、現在の攻撃の幅につながっている。
RIZIN公式選手プロフィールやeFightの選手名鑑、RISEの大会結果をたどると、キャリアの主要な節目は次のように整理できる。
| 時期 | 出来事・試合結果 | キャリア上の意味 |
|---|---|---|
| 幼少期〜中学時代 | 空手を学び、小学3年から中学3年まで聖武会館で研鑽を積む | 蹴り技や距離感の基礎を身につける |
| 2015〜2016年 | 17歳でプロボクシングデビュー。西日本新人王決定トーナメントで準決勝に進出 | パンチ技術を磨き、プロ競技の経験を積む |
| 2017年6月 | キックボクシングのプロデビュー戦で大西駿一郎に3RKO勝ち | キックボクサーとしてのキャリアを開始 |
| 2017年8月 | わずか2戦目で第2代ACCELフェザー級王座を獲得 | 早い段階で頭角を現す |
| 2018年 | Road to RIZIN KICK Tournament優勝 | 国内の主要舞台へ進む足掛かりを築く |
| 2020年1月13日 | 秀樹に1R2分23秒KO勝ち。第6代RISEライト級王者に | RISEのライト級王座を獲得 |
| 2020年10月11日 | RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント決勝で直樹に1R2分54秒KO勝ち | 王座獲得に続き、トーナメントでも頂点に立つ |
| 2022年6月 | THE MATCH 2022で山崎秀晃にKO勝ち | 国内の注目選手同士の対戦で存在感を示す |
| 2023年3月26日 | ジェレミー・モンテーリョに4R1分45秒KO勝ち | ISKA世界ライトウェルター級王座を獲得 |
| 2024〜2025年 | ペットパノムルン、ミゲール・トリンダーデ、チャド・コリンズら国際的な強豪と対戦。2025年11月にはペトル・モラリに1RKO勝ち | 世界水準の選手との対戦を重ね、経験を蓄積 |
| 2026年3月28日 | GLORY×RISEトーナメント準々決勝で笠原弘希に判定勝ち | 決勝大会進出に向けて勝ち上がる |
| 2026年6月6日 | 準決勝でYURA、決勝でペットパノムルンを破る | GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENT優勝 |
大きな転換点となったのは、2020年1月のRISEライト級王座獲得だ。RISE136の第6代ライト級王座決定戦で、原口は秀樹を1ラウンドでKO。公式大会結果には、1ラウンド2分23秒で決着したことが記録されている。
さらに同年10月のDEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメントでも優勝。決勝では直樹を1ラウンド2分54秒でKOした。単発のタイトルマッチで勝つだけでなく、複数の試合を勝ち抜くトーナメントでも結果を残したことは、原口の実力を示す重要な実績だ。
2023年にはISKA世界ライトウェルター級王座を獲得した。東京HEADLINEやENCOUNTの大会報道によると、3月26日のRISE ELDORADO 2023でジェレミー・モンテーリョと対戦し、4ラウンド1分45秒、パンチによるKO勝ちを収めている。RISEの国内王座から、65kg級の国際的なタイトルへと実績を広げた節目だった。
【2026年最新の戦績・試合結果】ペットパノムルンを破りトーナメント制覇
2026年の原口健飛を語るうえで欠かせないのが、GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTでの優勝だ。GLORY公式発表によると、この大会は2025年に24人の選手でスタートし、世界各地の実力者が勝ち上がりを争った。最終段階では4選手が1日で準決勝と決勝を戦い、優勝者を決める方式が採用された。
原口は2026年3月28日のRISE ELDORADO 2026で笠原弘希に判定勝ちし、準々決勝を突破。続く6月6日の決勝大会では、準決勝でYURAを判定3-0で下した。勢いのある相手を退け、決勝への切符をつかんだ。
そして決勝で待ち受けていたのが、GLORY世界フェザー級王者のペットパノムルン・キャットムーカオだった。両者は過去にも対戦しており、原口はそれまで3度敗れていた。単なるトーナメント決勝というだけでなく、世界的な強豪へのリベンジを懸けた一戦でもあった。
RISE公式大会結果によると、決勝の本戦3ラウンドは29-28、28-29、29-29で判定1-1。勝敗は延長ラウンドに持ち込まれた。延長では3人のジャッジ全員が10-9で原口を支持し、判定3-0で勝利。4度目の対戦でペットパノムルンを破り、トーナメント制覇を成し遂げた。
この勝利の価値は、単に優勝トロフィーを手にしたことだけではない。過去に敗れた相手との再戦で、試合を本戦だけでは決着させられなかった状況から、延長で勝ち切った点にある。接戦を制する判断力や試合運びも問われる国際トーナメントで、結果を残した。
2026年10月時点でRISE公式プロフィールに掲載されている通算戦績は、38戦31勝6敗1分、18KO。31勝のうち18勝がKO決着であり、勝利の約58%をKOで挙げている計算になる。なお、戦績は掲載時点や集計対象によって更新されることがあるため、最新の試合結果を追う際は公式選手プロフィールと大会結果を併せて見るのが確実だ。
【原口健飛のファイトスタイル】空手とボクシングを融合した攻撃力が強さの理由
原口の強さを理解するには、空手出身という経歴だけでなく、ボクシングの経験を含めて見る必要がある。RISE公式プロフィールでは構えを「スイッチ」、得意技を「パンチとキック」と紹介している。左右の構えを切り替えられることは、相手にとって攻撃の角度やタイミングを読みづらくする要因になる。
1. 蹴りで相手の意識を分散させる
原口はミドルキックやカーフキック、三日月蹴りなどを織り交ぜ、相手のガードや重心に変化を起こさせる。蹴りを防ぐために意識が下がれば、パンチを当てる余地が生まれる。反対にパンチを警戒してガードを上げれば、ボディーへの蹴りが有効になる。攻撃を単発で終わらせず、次の攻撃につなげる組み立てが特徴だ。
2. ボクシング由来のパンチを組み合わせる
ジャブからストレート、ボディー、アッパーへとつなぐ攻撃は、ボクシング経験を持つ原口の強みの一つだ。2023年のISKA王座決定戦を伝えた東京HEADLINEの試合レポートでも、原口が右ストレートやボディー攻撃、左三日月蹴りなどを織り交ぜていたことが紹介されている。蹴りの威力だけでなく、パンチを含めた攻撃の連続性がKOにつながる。
3. スイッチスタンスによって攻撃の選択肢を増やす
左右の構えを使い分ける選手は、相手にとって攻撃の方向を予測しにくい。原口の場合、空手の蹴りとボクシングのパンチが組み合わさるため、相手は距離だけでなく、どの角度から攻撃が来るのかにも対応しなければならない。この複雑さが、試合中に相手の守備を崩す一因となっている。
4. KOだけでなく判定勝ちも積み重ねる
18KOという数字は原口の攻撃力を示す一方、2026年のトーナメント決勝は延長判定で勝利した。これは、KOを狙うだけではなく、接戦を最後まで戦い抜く能力も必要だということを示している。相手を倒す力と、ラウンドごとの攻防を組み立てる力の両方が、現在の原口を支えている。
一方、原口は無敗の選手ではない。通算戦績には6敗と1分があり、2024年にはペットパノムルンに判定で敗れ、同年12月にはミゲール・トリンダーデに1ラウンドKO負けを喫した。2025年8月にはチャド・コリンズにも判定で敗れている。強豪との対戦では、相手の距離や攻撃のタイミングに適応する難しさも表れてきた。
それでも、敗戦を経験した相手との再戦や新たな国際戦を重ね、2026年にはペットパノムルンへの勝利にたどり着いた。原口の評価は、KO数だけでなく、強豪との対戦経験や接戦を制する能力まで含めて判断するのが適切だ。
【RISEとGLORYの実績を比較】タイトルの違いから見る原口健飛の現在地
原口健飛の肩書には、RISEライト級王者、ISKA世界ライトウェルター級王者、GLORY×RISEトーナメント優勝が並ぶ。ただし、これらは同じ種類のタイトルではない。獲得した階級、認定する団体、競技形式が異なるため、それぞれの意味を分けて理解する必要がある。
RISEの実績は、国内トップ戦線での強さを示す。2020年1月に獲得した第6代RISEライト級王座は、63kg級のタイトルマッチを制した結果だ。同年10月には、DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメントでも優勝している。王座決定戦とトーナメントの両方で結果を残したことが、原口の国内での評価を高めた。
ISKAの実績は、65kg級の世界タイトル獲得を示す。2023年3月、原口はジェレミー・モンテーリョとの王座決定戦をKOで制した。RISEの王座とは階級もタイトルの認定団体も異なり、国際的なタイトルを獲得したという別の価値がある。
GLORY×RISEの実績は、国際的な強豪が参加するトーナメントを勝ち抜いたことにある。2026年6月の優勝では、RISE側の準決勝でYURAを破り、決勝でGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンにも勝利した。異なる団体の選手が集う大会で頂点に立った点は、原口のキャリアにおける大きな成果だ。
ただし、GLORY×RISEの大会優勝と、GLORYが認定する通常の世界王座獲得は同じ意味ではない。原口が獲得したのはLAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTの優勝タイトルであり、ペットパノムルンが持つGLORY世界フェザー級王座そのものを獲得したわけではない。この区別を押さえることで、実績を過大にも過小にも評価せずに済む。
また、「第6代RISEライト級王者」という表記は、2020年に獲得した歴代王座の称号を示すものだ。2026年の65kg級トーナメント優勝とは別の実績であり、異なる階級のタイトルをひとまとめにして比較するべきではない。
原口のキャリアを評価するなら、国内王座の獲得、国際タイトルへの挑戦、そして世界的な強豪を相手にしたトーナメント優勝という三つの段階に分けて見ると、その歩みが理解しやすい。
【2026年の評判と今後】原口健飛は次に誰と戦うのか
2026年6月のトーナメント優勝によって、原口は国内の有力選手という立場から、国際的な強豪との対戦でも結果を残した選手へと実績を広げた。とりわけ、GLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンへの4度目の挑戦で勝利したことは、過去の敗戦を乗り越えた重要な成果だ。
今後の対戦候補を考えるうえで話題になったのが、与座優貴との対戦だ。2026年9月29日付の日刊スポーツの記事では、与座が原口との対戦について「タイミングが合えば」と語り、世界一を目指すうえで視野に入れていることを明かした。
ただし、この発言は対戦決定の発表ではない。実際にカードが組まれるかどうかは、両選手の所属団体、契約条件、階級、試合日程などによって変わる。現段階では、実現が確定した試合として扱うのではなく、今後の可能性の一つとして捉えるのが妥当だ。
また、原口の次の目標を考える際には、2026年の優勝だけでなく、これまで対戦してきた相手にも目を向けたい。チャド・コリンズやミゲール・トリンダーデのような国際的な強豪との対戦経験は、今後の試合を評価する際の重要な材料になる。
試合結果を追う読者にとっては、単に勝ったか負けたかだけでなく、対戦相手の実績、契約体重、ルール、決着方法まで確認すると、原口がどのような段階にいるのかをより正確に把握できる。
【原口健飛】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:原口健飛の年齢や出身地、所属ジムは?
A1:1998年4月9日生まれで、2026年10月現在は28歳。兵庫県伊丹市出身で、FASCINATE FIGHT TEAMに所属している。身長は175cmで、空手とボクシングをバックボーンに持つ。
Q2:原口健飛の最新戦績と2026年の主な実績は?
A2:RISE公式プロフィールに掲載された戦績は38戦31勝6敗1分、18KO。2026年6月6日にGLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTで優勝し、準決勝でYURA、決勝でペットパノムルン・キャットムーカオを破った。
Q3:原口健飛はGLORYの世界王者になったの?
A3:2026年に獲得したのは、GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTの優勝タイトルだ。決勝ではGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンに勝利したが、トーナメント優勝とGLORYの通常の世界王座獲得は別の実績である。
原口健飛は、兵庫県伊丹市出身、FASCINATE FIGHT TEAM所属のキックボクサーだ。空手とプロボクシングで培った技術を融合させ、第6代RISEライト級王者、ISKA世界ライトウェルター級王者という実績を積み重ねてきた。
2026年6月には、GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT STANDING TOURNAMENTで優勝。準決勝でYURAを破り、決勝では過去3度敗れていたペットパノムルンを延長判定で下した。この結果は、原口のキャリアにおける重要な到達点となった。
原口の実力を判断する際には、KO数だけでなく、対戦相手のレベル、試合の契約体重、獲得したタイトルの種類、そして接戦での勝負強さにも注目したい。RISEの王座、ISKAの世界タイトル、GLORY×RISEの大会優勝は、それぞれ異なる意味を持つ実績だ。
2026年10月現在、原口は国際的な強豪との対戦経験とトーナメント優勝を兼ね備えた選手として、次の挑戦が注目される立場にいる。今後の評価を見極めるうえでは、新たな試合の公式発表と結果を追いながら、対戦相手や競技条件まで含めて判断することが重要だ。