2026年の小型犬人気ランキングでは、MIX犬(体重10kg未満)、トイ・プードル、チワワが上位を占めています。アニコム損害保険が2026年1月に発表した最新調査では、MIX犬が2年連続で1位となり、ミニチュア・ダックスフンドやポメラニアンも順位を上げました。一方、血統登録頭数を集計するジャパンケネルクラブ(JKC)の統計では、プードルが全体の1位です。調査対象や集計方法によって、ランキングの見え方は変わります。
犬種選びで見逃せないのは、人気だけでなく、性格、運動量、抜け毛、トリミングの必要性、医療費を含む飼育費用です。この記事では、小型犬人気ランキングの2026年最新データを比較し、歴代の傾向、人気犬種の特徴、初心者が知っておきたい飼育の現実まで解説します。
【2026年最新】小型犬人気ランキングTOP10を発表!

アニコム損害保険の「人気犬種ランキング2026」は、2025年1月1日から12月31日までに同社のペット保険へ新規契約した0歳の犬151,125頭を対象に集計したものです。2026年1月29日に公表され、MIX犬(体重10kg未満)が30,061頭で1位となりました。
以下は、同調査の上位10犬種と登録頭数ではなく、保険の新規契約頭数をまとめたランキングです。括弧内は前年の順位を示します。順位を前年と比較すると、ミニチュア・ダックスフンドとポメラニアンの上昇が目立ちます。
- 1位:MIX犬(体重10kg未満) — 30,061頭(前年1位)
- 2位:トイ・プードル — 26,325頭(前年2位)
- 3位:チワワ — 18,592頭(前年3位)
- 4位:ミニチュア・ダックスフンド — 9,128頭(前年5位)
- 5位:ポメラニアン — 8,462頭(前年6位)
- 6位:柴犬(豆柴含む) — 8,258頭(前年4位)
- 7位:ミニチュア・シュナウザー — 6,388頭(前年7位)
- 8位:フレンチ・ブルドッグ — 3,724頭(前年8位)
- 9位:マルチーズ — 3,550頭(前年9位)
- 10位:カニーンヘン・ダックスフンド — 3,014頭(前年12位)
出典はアニコム損保の公式発表「人気犬種ランキング2026」です。なお、同社の分類では柴犬とフレンチ・ブルドッグは中型犬に区分されています。ランキング上位10犬種のうち、小型犬に分類される犬種は8種です。
上位3犬種の合計は74,978頭で、調査対象全体の約49.6%に相当します。上位に人気が集まる一方、4位以下にも個性の異なる犬種が並んでおり、単純な体格だけでは選ばれていないことがわかります。
【歴代ランキングを比較】なぜアニコムとJKCで1位が違うのか
小型犬人気ランキングを調べる際、注意したいのが「人気」の定義です。アニコム損保のランキングと、ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種別犬籍登録頭数は、どちらも犬種の動向を知る手がかりになりますが、同じ指標ではありません。
アニコム損保ではMIX犬が2年連続1位アニコム損保の2026年版では、MIX犬(体重10kg未満)が2025年に続いて1位となりました。2位のトイ・プードルとの差は3,736頭です。MIX犬は異なる犬種の組み合わせによって外見や性格の傾向が変わるため、ひとくくりにできない多様性も特徴です。
ただし、このランキングが示すのは、同社で新たに保険契約した0歳の犬の構成です。全国の家庭で現在飼育されている犬をすべて数えた統計でも、ペットショップでの販売頭数を直接集計した統計でもありません。歴代の推移を見る場合も、調査対象と集計方法をそろえて比較する必要があります。
JKCではプードルが登録頭数1位JKCが公表した2025年1月から12月までの犬種別犬籍登録頭数では、プードルが69,342頭で1位、チワワが46,221頭で2位、ダックスフンドが30,615頭で3位でした。プードルの頭数には、トイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダードが含まれます。そのうち、トイ・プードルは66,189頭です。
JKCの統計は、血統登録され、血統証明書が発行された犬を対象とします。MIX犬は純血種の犬種別登録頭数と同じ条件では比較できません。このため、アニコム損保のMIX犬1位とJKCのプードル1位は矛盾ではなく、調査対象の違いによる結果です。
2026年のランキングから読み取れること2026年の調査では、MIX犬、トイ・プードル、チワワがアニコム損保の上位3位を維持しました。ミニチュア・ダックスフンドは5位から4位、ポメラニアンは6位から5位へ上昇し、カニーンヘン・ダックスフンドも12位から10位に入りました。
アニコム損保は2008年から毎年ランキングを発表しています。歴代の動向を確認するときは、単年の順位だけでなく、複数年にわたって上位を維持している犬種と、順位を上げた犬種を分けて見ることがポイントです。2026年のデータは、小型犬を中心とする人気が続くなかで、選ばれる犬種にも変化があることを示しています。
【性格・特徴を比較】人気の小型犬は飼いやすい?
小型犬は体が小さいため、住まいの広さや移動の面で対応しやすい場合があります。しかし、体格が小さいことと、飼育の手間が少ないことは同じではありません。毛の手入れ、吠えやすさ、運動の必要性、しつけの進め方などは犬種によって異なります。
次の表では、2026年のランキング上位犬種を中心に、一般的な性格の傾向と飼育時の確認事項を整理しました。性格には個体差があり、育った環境や社会化の経験によっても変わります。
| 順位・犬種 | 契約頭数 | 性格・特徴の傾向 | 飼育で確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 1位・MIX犬(10kg未満) | 30,061頭 | 親犬の組み合わせにより多様 | 成犬時の体格、被毛、性格の予測には個体ごとの確認が必要 |
| 2位・トイ・プードル | 26,325頭 | 学習能力が高く、活発な傾向 | 毛が伸びるため、定期的なトリミングと日々のブラッシングが必要 |
| 3位・チワワ | 18,592頭 | 小柄ながら活発で、警戒心が強い個体もいる | 社会化、吠えへの対応、寒さや落下・衝突への配慮が必要 |
| 4位・ミニチュア・ダックスフンド | 9,128頭 | 好奇心が強く、遊びや探索を好む傾向 | 体重管理と、段差やジャンプによる背中への負担に注意 |
| 5位・ポメラニアン | 8,462頭 | 活発で、人への関心が強い傾向 | 豊かな被毛の手入れ、抜け毛、吠えへの対応を考慮 |
| 7位・ミニチュア・シュナウザー | 6,388頭 | 賢く、活動的で警戒心を示す個体もいる | 定期的な被毛のケアと、散歩・遊び・トレーニングを確保 |
| 9位・マルチーズ | 3,550頭 | 人との関わりを好む傾向 | 毛のもつれや目元の汚れを日常的にケア |
| 10位・カニーンヘン・ダックスフンド | 3,014頭 | 小柄でも好奇心や活動性を持つ | 体格だけで運動量を判断せず、背中への負担にも配慮 |
トイ・プードルは、学習能力の高さや活発さ、毛が抜けにくいとされる被毛の特徴などが、人気を支える要素です。ただし、抜け毛が少ないことは手入れが不要という意味ではありません。被毛が伸び続けるため、トリミングの費用と時間を継続して確保する必要があります。
しつけや遊びを通じて犬と積極的に関わりたい家庭には候補になりやすい犬種です。一方、定期的なサロン通いが難しい家庭や、日々のブラッシングに時間を割けない人は、飼い始める前に負担を見積もっておきたいところです。
チワワは小さいから初心者向けとは限らないチワワは体が小さく、住環境によっては飼育スペースを確保しやすい犬種です。一方で、警戒心から吠えることがあり、体が小さいからといって運動やしつけが不要になるわけではありません。来客やほかの犬に落ち着いて対応できるよう、個体の様子を見ながら社会化を進めることが大切です。
また、体の小ささを考慮し、高い場所からの飛び降りや踏まれる事故を防ぐ環境づくりも欠かせません。チワワの性格や飼いやすさを判断する際は、サイズだけでなく、警戒心や活動性に家庭が対応できるかを確認しましょう。
MIX犬は性格や成犬時のサイズを予測しにくいMIX犬は、親犬の犬種や個体の特徴によって、体格、被毛、活動性、性格の傾向が変わります。見た目が似ていても、成犬時の大きさや必要なケアが同じとは限りません。子犬を迎える場合は、親犬の情報、健康状態、育った環境などを確認することが大切です。
「MIX犬だから丈夫」「純血種より飼いやすい」と一律に考えるのは適切ではありません。ランキング1位という人気の高さと、個々の犬の健康や性格は別の問題です。
【飼育費用を検証】小型犬の年間費用はいくら必要?
小型犬は大型犬より食事量が少ない傾向にありますが、飼育費用のすべてが体重に比例するわけではありません。トリミング、予防医療、通院、ペット保険、留守番中の見守りなど、犬種や家庭の生活スタイルによって支出は変わります。
アニコム損保が2026年3月11日に公表した「2025最新版 ペットにかける年間支出調査」によると、2025年に犬1頭へかけた年間支出は平均413,416円でした。月額に換算すると約34,451円です。治療費は89,120円、飼育に伴う追加の光熱費は22,273円でした。
この調査は、同社のペット保険「どうぶつ健保」の契約者を対象に、2025年1月から12月までの支出をインターネットで尋ねたもので、有効回答数は5,494件です。保険契約者を対象とした調査であり、すべての犬の飼い主の平均額と一致するとは限りません。また、413,416円は小型犬だけの平均ではなく、犬全体の年間支出額です。
小型犬の主な支出項目- フード・おやつ:体格、年齢、活動量、療法食の必要性によって変わります。
- トリミング・被毛ケア:トイ・プードルやポメラニアンなど、被毛の管理が必要な犬種では継続的な費用を見込む必要があります。
- 予防医療:ワクチン、寄生虫予防、健康診断など、日常的な健康管理の費用です。
- 治療費:病気やけがによって大きく変動します。通常の生活費とは別に、急な出費への備えも必要です。
- ペット保険・日用品:保険の補償内容や保険料、トイレ用品、ベッド、リードなどによって差が出ます。
特に注意したいのは、年間平均を毎月の最低予算と考えないことです。医療費は年によって変わり、手術や継続治療が必要になれば支出が大幅に増える可能性があります。犬を迎える際には、日常の生活費に加えて、緊急時に使える資金を確保しておくと安心です。
【初心者向け】飼いやすい犬種を選ぶための5つの基準
初めて犬を飼う人にとって、人気ランキングは候補を絞るための参考になります。しかし、上位の犬種がすべての家庭に向いているわけではありません。実際の暮らしを想像し、次の5項目を確認しましょう。
1. 留守番の時間と生活リズム犬は人との関わりや日々の世話を必要とします。仕事などで長時間家を空ける場合は、留守番の環境、休憩や排せつの機会、家族の協力体制を考えなければなりません。小型犬であっても、長時間の留守番に自然と慣れるとは限りません。
2. 吠えやすさと近隣への配慮集合住宅では、吠え声への対策が大切です。犬種の一般的な傾向を調べるだけでなく、個体の反応を確認し、環境への慣らし方やトレーニングについて相談できる環境を整えておきましょう。
3. 散歩と遊びに使える時間小型犬にも運動や知的な刺激が必要です。毎日の散歩に加え、室内での遊びやトレーニングを続けられるかを考えてください。体格が小さいことだけを理由に、運動の必要性を低く見積もらないことが重要です。
4. 被毛の手入れにかけられる費用と時間トイ・プードルのように定期的なトリミングが必要な犬種もいれば、毛質や毛の長さによって日常の手入れ方法が異なる犬種もいます。見た目の好みだけで決めず、ブラッシングやサロン通いを継続できるか確認しましょう。
5. 迎えた後の医療費まで予算に入れる犬の飼育には、食事や日用品だけでなく、予防医療や病気・けがへの対応が必要です。犬種ごとの健康上の注意点について獣医師に相談し、ペット保険を利用する場合は補償対象、免責事項、保険料の変化も比較してください。
人気犬種の評判やSNSの写真は、犬との生活をイメージする助けになります。ただし、写真だけでは日々の手入れや運動量、吠え方、留守番の様子まではわかりません。可能であれば、迎える前に犬と接する機会を持ち、飼育環境や健康状態について具体的に確認することをおすすめします。
【プロの結論】ランキング1位より「暮らしとの相性」で選ぶ
2026年のデータを踏まえると、人気の高い小型犬を選ぶ際には、次のように家庭の希望と犬種の特徴を照らし合わせると判断しやすくなります。
- しつけや遊びに積極的に取り組みたい人:トイ・プードルなど、学習能力や活動性を生かして関われる犬種を候補にする。
- 小柄な犬を希望する人:チワワなどを候補にしつつ、体の小ささに配慮した住環境と社会化の計画を用意する。
- 個性や見た目の多様性を重視する人:MIX犬を検討し、親犬の情報や成犬時の体格、健康状態をできる限り確認する。
- 活発な犬と遊びたい人:ミニチュア・ダックスフンドやポメラニアンなどを候補にし、運動や被毛のケアに使える時間を見積もる。
- 日々の手入れをできるだけ簡潔にしたい人:被毛の特徴だけでなく、抜け毛、ブラッシング、トリミングの頻度を比較し、実際に続けられる犬種を選ぶ。
ここで重要なのは、「初心者向け」という言葉を、しつけが簡単、病気になりにくい、費用が安いという意味に置き換えないことです。犬種の傾向はあくまで判断材料の一つで、実際の性格や健康状態は個体によって異なります。
また、ランキングの順位は人気の指標であって、飼いやすさや幸福度を数値化したものではありません。人気犬種であることだけを理由に選ぶのではなく、飼い主が犬の習性を理解し、必要な世話を長期間続けられるかを優先しましょう。
【小型犬人気ランキング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の小型犬人気ランキングで1位なのは何ですか?
A1:アニコム損保の「人気犬種ランキング2026」では、MIX犬(体重10kg未満)が30,061頭で1位です。2位はトイ・プードル、3位はチワワでした。ただし、JKCの2025年犬種別犬籍登録頭数では、全サイズを含むプードルが1位です。調査対象が異なるため、順位は分けて確認しましょう。
Q2:初心者でも飼いやすい小型犬はどの犬種ですか?
A2:トイ・プードルやチワワなどは候補になりますが、誰にとっても飼いやすい犬種が一つに決まるわけではありません。留守番の時間、吠えへの対応、散歩、被毛の手入れ、医療費などを確認し、自分の生活に合う犬を選ぶことが大切です。
Q3:小型犬の飼育費用は年間いくら必要ですか?
A3:アニコム損保の2025年年間支出調査では、犬全体の平均は413,416円で、月額換算では約34,451円です。ただし、小型犬だけの平均ではなく、家庭や犬の状態によって支出は変わります。トリミング代や予防医療、急な治療費も考慮して予算を組みましょう。
2026年の小型犬人気ランキングでは、アニコム損保の調査でMIX犬(体重10kg未満)が2年連続1位となり、トイ・プードルとチワワが続きました。ミニチュア・ダックスフンド、ポメラニアン、カニーンヘン・ダックスフンドにも順位の上昇が見られ、小型犬を中心とする人気が続いています。
一方、JKCの血統登録統計ではプードルが1位となっており、ランキングの順位は集計方法によって変わります。人気の高さだけを見て犬種を決めるのではなく、性格の傾向、運動量、被毛の手入れ、飼育費用、健康管理まで比較することが欠かせません。
犬を迎えることは、ランキング上位の犬種を選ぶことではなく、一頭の犬と長く暮らしていくことです。2026年の最新データを候補選びに活用しながら、自分の生活環境と予算に合い、必要な世話を継続できる犬種を見つけてください。