2022年12月18日に開催された「M-1グランプリ2022」は、史上最多となる7,261組がエントリーした漫才日本一決定戦です。決勝では、さや香が667点でファーストラウンド1位を獲得した一方、最終決戦ではウエストランドが7人の審査員のうち6票を集め、第18代王者に輝きました。
決勝に進出したのは、ウエストランド、さや香、ロングコートダディ、男性ブランコ、真空ジェシカ、ヨネダ2000、オズワルド、カベポスター、キュウ、ダイヤモンドの10組です。この記事では、M-1グランプリ公式サイトの2022年大会アーカイブを中心に、ファイナリスト一覧、出番順、ファーストラウンドの得点・順位、最終決戦の投票結果、敗者復活戦から進出したオズワルドの結果まで詳しく整理します。
【一覧】M-1グランプリ2022の決勝進出者10組とファイナリストの顔ぶれ

M-1グランプリ2022の決勝は、準決勝を勝ち抜いた9組と、敗者復活戦を制した1組による全10組で争われました。決勝戦は12月18日午後6時34分から生放送され、過去最多のエントリー数を背景に、実績のあるコンビと初出場組がぶつかり合う大会となりました。
11月30日の準決勝を通過した9組のうち、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、キュウ、ヨネダ2000の5組は決勝初出場でした。残る4組も、それぞれ異なる強みを持つ顔ぶれです。
決勝進出者10組の一覧は次のとおりです。
- ウエストランド:鋭い毒舌とテンポのよい言葉の応酬が持ち味。2020年以来、2度目の決勝進出。
- さや香:石井と新山による、言葉の掛け合いと勢いを生かしたしゃべくり漫才が特徴。2017年以来、2度目の決勝進出。
- ロングコートダディ:堂前透と兎による、独特の設定と発想を展開する漫才。2年連続の決勝進出。
- 男性ブランコ:浦井のりひろと平井まさあきによる、独創的な設定や舞台上の動きを生かしたネタで注目された初出場組。
- 真空ジェシカ:川北茂澄とガクによる、独特の言語感覚や予想を裏切る展開が特徴。2年連続の決勝進出。
- ヨネダ2000:誠と愛による、リズムや反復、身体表現を組み合わせた独自の漫才で初の決勝進出。
- オズワルド:畠中悠と伊藤俊介による会話の精度を生かした漫才。敗者復活戦を勝ち抜いて決勝へ進出。
- カベポスター:永見大吾と浜田順平による、緻密な言葉選びと構成が特徴の初出場組。
- キュウ:ぴろと清水誠による、独特の間や言葉の繰り返しを生かした漫才で初出場。
- ダイヤモンド:野澤輸出と小野竜輔による、発想や言葉の意外性を生かした漫才で初出場。
初出場組が半数を占めたことは、2022年大会の大きな特徴です。前年度のファイナリストがそのまま上位を独占する構図ではなく、個性的なネタを持つ新顔が決勝の舞台に進みました。
また、ヨネダ2000は女性コンビとしても注目を集めました。女性コンビの決勝進出は、2009年のハリセンボン以来13年ぶりと報じられています。言葉を中心に展開する漫才だけでなく、リズムや動きを大胆に取り入れるスタイルも決勝で存在感を示しました。
【得点・順位一覧】ファーストラウンドの結果と出番順を徹底比較
M-1グランプリ2022のファーストラウンドでは、審査員7人が各コンビを100点満点で採点しました。合計700点満点の採点で、さや香が667点を獲得してトップに立ち、ロングコートダディが660点、ウエストランドが659点で続きました。
以下は、M-1グランプリ公式サイトの決勝結果と当日の出番順を照合した一覧です。最終順位はファーストラウンドの得点だけで決まるのではなく、上位3組による最終決戦の投票結果を反映しています。
| 出番順 | コンビ名 | 得点 | ファーストラウンド順位 | 最終順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1番 | カベポスター | 634点 | 8位 | 8位 |
| 2番 | 真空ジェシカ | 647点 | 5位タイ | 5位タイ |
| 3番 | オズワルド | 639点 | 7位 | 7位 |
| 4番 | ロングコートダディ | 660点 | 2位 | 3位 |
| 5番 | さや香 | 667点 | 1位 | 2位 |
| 6番 | 男性ブランコ | 650点 | 4位 | 4位 |
| 7番 | ダイヤモンド | 616点 | 10位 | 10位 |
| 8番 | ヨネダ2000 | 647点 | 5位タイ | 5位タイ |
| 9番 | キュウ | 620点 | 9位 | 9位 |
| 10番 | ウエストランド | 659点 | 3位 | 優勝 |
※ファーストラウンド5位は真空ジェシカとヨネダ2000の同点です。公式結果では両組が647点で並び、最終決戦に進出した3組はさや香、ロングコートダディ、ウエストランドでした。
出番順は、カベポスターから始まり、真空ジェシカ、オズワルド、ロングコートダディ、さや香、男性ブランコ、ダイヤモンド、ヨネダ2000、キュウ、ウエストランドの順でした。
この結果で注目したいのは、ファーストラウンド1位のさや香と、最終決戦で優勝したウエストランドの順位が入れ替わった点です。ファーストラウンドの採点は、その時点で披露した漫才の評価を示すものです。一方、最終決戦では上位3組が新たにネタを披露し、審査員が最もよかったと判断した1組に投票します。
そのため、667点を獲得したさや香が優勝できなかったことは、採点上の矛盾ではありません。2つのラウンドでは評価の対象となるネタも、順位を決める方法も異なっていました。
【最終決戦】ウエストランドが優勝した理由と7人の審査員の投票結果
2022年大会の最大の見どころは、最終決戦での逆転劇です。ファーストラウンドを3位で通過したウエストランドは、さや香、ロングコートダディとともに最終決戦へ進出。2本目の漫才で票を集め、最終的に第18代王者となりました。
最終決戦の投票結果は、ウエストランドが6票、さや香が1票、ロングコートダディが0票でした。7人の審査員のうち、博多大吉だけがさや香に投票し、残る6人はウエストランドを選びました。
審査員別の投票先は次のとおりです。
- 山田邦子:ウエストランド
- 博多大吉:さや香
- 塙宣之(ナイツ):ウエストランド
- 富澤たけし(サンドウィッチマン):ウエストランド
- 立川志らく:ウエストランド
- 中川礼二(中川家):ウエストランド
- 松本人志:ウエストランド
ウエストランドの勝因を考えるうえで重要なのは、ファーストラウンドの得点差がわずかだったことだけではありません。彼らは2本目の漫才でも毒舌という持ち味を前面に押し出し、YouTuberやお笑いファンなど、身近な話題に切り込むスタイルを展開しました。加えて、M-1そのものにも切り込むことで、決勝の場にふさわしい勢いを生み出しました。
毒舌漫才は、言葉の強さだけで成立するものではありません。攻撃的な内容を笑いに変えるためには、話の組み立て、言葉を繰り出すテンポ、演者のキャラクター、そして観客が笑いとして受け取れる範囲を見極める技術が大切です。
ウエストランドの漫才は、その毒舌と技術が組み合わさっていた点が評価されました。松本人志も、キャラクターとテクニックがあれば毒舌漫才にも可能性があるという趣旨の評価を示しています。単に過激なことを言うのではなく、言葉の勢いと漫才としての構成が、審査員の票につながったと考えられます。
一方、さや香はファーストラウンドで667点を獲得し、全組トップの評価を受けました。ロングコートダディも660点で2位に入っています。両組が高い評価を得ながら優勝を逃したことは、M-1が1本目の完成度だけでなく、最後のネタでどのような印象を残せるかも問われる大会であることを示しています。
なお、最終決戦ではファーストラウンドの得点を単純に加算して優勝者を決めるわけではありません。得点上位3組が同じ条件で最終ネタを披露し、審査員の投票によって最終順位が決まります。ここを押さえると、659点のウエストランドが667点のさや香を上回った理由を正確に理解できます。
【敗者復活戦】オズワルドはなぜ決勝に進み、何位で終わったのか
オズワルドは、準決勝で敗退したものの、決勝当日の敗者復活戦を勝ち抜いて最後の1枠を獲得しました。2022年12月18日の敗者復活戦では、準決勝敗退組が漫才を披露し、視聴者の投票によって決勝進出者が決定。オズワルドが選ばれました。
敗者復活戦は、決勝進出者の発表時点ではまだ残されていた最後のチャンスです。決勝常連の実力派コンビが準決勝で敗れても、当日のネタと視聴者投票によって決勝の舞台に戻れる仕組みが、M-1ならではの緊張感を生み出しています。
オズワルドは決勝のファーストラウンドで639点を獲得し、10組中7位という結果になりました。上位3組には入れず、最終決戦への進出は逃しています。
ただし、敗者復活から決勝に進んだことと、決勝での最終順位は分けて考える必要があります。敗者復活戦を勝ち抜くには、その場でのネタの評価と視聴者の支持が必要ですが、決勝では改めて他の9組と競い、審査員7人の採点を受けます。
また、オズワルドは2021年大会でも決勝に進出し、2位となった実績があります。2022年は準決勝敗退からの復活という異なる経路をたどりましたが、決勝では7位に終わりました。過去の実績があるコンビでも、その年の大会で必ず上位に入れるわけではないことを示す結果でした。
敗者復活戦の順位と決勝の順位を混同しないことも、M-1の結果を読むうえで大切です。オズワルドは敗者復活戦の勝者であり、決勝では7位。どちらも2022年大会の正式な結果です。
【審査員・大会の背景】初出場5組と歴代優勝者から見る2022年の特徴
M-1グランプリ2022の審査員は、松本人志、中川礼二、富澤たけし、立川志らく、塙宣之、博多大吉、山田邦子の7人でした。前年までの審査員構成から変更があり、山田邦子と博多大吉が新たに加わりました。
特に山田邦子は、2022年大会で初めて審査を担当しました。長年にわたる芸能活動を背景に持つ審査員が加わったことで、異なる視点から漫才を評価する体制となりました。
審査員の採点はファーストラウンドの順位を決め、最終決戦では各審査員が1組に投票します。この2段階の審査方式が、2022年大会の結果を読み解くうえで重要です。
また、初出場組が5組いたことも、2022年大会の特徴でした。初出場のコンビが多い大会では、過去の決勝経験だけでなく、その年に披露するネタの完成度や独自性がより注目されます。
男性ブランコは「音符運び」、ロングコートダディは「マラソン世界大会」、ヨネダ2000は「餅つき」など、それぞれ個性的な設定や身体表現を生かしたネタで話題になりました。一方、さや香はしゃべくり漫才でファーストラウンド1位に立ち、ウエストランドは毒舌漫才で最終決戦を制しました。異なるタイプの漫才が上位に進んだことも、2022年大会を振り返る際のポイントです。
歴代優勝者の流れに目を向けると、2021年は錦鯉、2022年はウエストランド、2023年と2024年は令和ロマン、2025年はたくろうが王者となっています。M-1グランプリ公式サイトの大会の歴史でも、各年の優勝者と決勝結果が記録されています。
こうした歴代結果を比較する際は、ファーストラウンドの得点と最終決戦の投票結果を同じ尺度として扱わないことが大切です。2022年大会のように、最初のラウンドで最も高い得点を獲得したコンビと、最終的に優勝するコンビが異なる年もあります。
【m1 ファイナリスト 2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:M-1グランプリ2022のファイナリストは誰ですか?
A1:決勝進出10組は、ウエストランド、さや香、ロングコートダディ、男性ブランコ、真空ジェシカ、ヨネダ2000、オズワルド、カベポスター、キュウ、ダイヤモンドです。準決勝を勝ち抜いた9組に、敗者復活戦を制したオズワルドが加わりました。
Q2:M-1グランプリ2022で優勝したのは誰ですか?
A2:ウエストランドです。ファーストラウンドでは659点の3位でしたが、最終決戦で7人の審査員のうち6票を獲得し、第18代王者となりました。
Q3:ファーストラウンドで1位だったのはどのコンビですか?
A3:さや香です。667点を獲得し、2位のロングコートダディ(660点)、3位のウエストランド(659点)を上回りました。ただし、最終決戦は得点の単純合算ではなく、審査員7人の投票で優勝者が決まります。
Q4:M-1グランプリ2022の最終決戦の投票結果は?
A4:ウエストランドが6票、さや香が1票、ロングコートダディが0票でした。博多大吉がさや香に投票し、残る6人はウエストランドに投票しました。
Q5:オズワルドは敗者復活戦から何位になりましたか?
A5:敗者復活戦を勝ち抜いて決勝に進出し、ファーストラウンドでは639点を獲得して7位となりました。最終決戦に進んだ3組には入っていません。
Q6:M-1グランプリ2022で初めて決勝に進出したコンビは?
A6:ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、キュウ、ヨネダ2000の5組です。決勝進出10組のうち半数が初出場でした。
M-1グランプリ2022は、7,261組がエントリーした大会で、ウエストランドが最終決戦の6票を獲得して優勝しました。ファーストラウンドでは、さや香が667点で1位、ロングコートダディが660点で2位、ウエストランドが659点で3位という結果でした。
この大会を理解するうえで押さえたいのは、ファーストラウンドの得点順位と、最終決戦による最終順位は別の基準で決まるという点です。高得点を獲得しても、最終決戦で審査員の票を集められなければ優勝には届きません。反対に、ウエストランドのようにファーストラウンド3位から優勝することもあります。
また、初出場5組の躍進、ヨネダ2000の独自のスタイル、敗者復活戦を勝ち抜いたオズワルドなど、2022年大会には順位表だけでは伝わりにくい見どころもありました。出番順、得点、最終決戦の投票、敗者復活戦の結果を分けて確認することで、当日の展開をより正確に振り返れます。
2026年に過去大会を振り返る際も、M-1グランプリ公式サイトの大会アーカイブを基準に、各年のファイナリストと審査結果を比較するのがおすすめです。2022年大会は、採点での1位と優勝者が異なった年として、漫才の評価方法と最終決戦の重みを考えるうえでも印象的な大会となりました。