オープンハウスグループの初任給は、2026年時点の新卒採用情報を見ると、職種や入社年度によって28万円、36万円、40万円と大きく異なります。特に注目されるのが、2025年4月入社の新卒総合職で実施された月給36万円への引き上げと、2027年4月入社の新卒営業職を対象とする月給40万円への引き上げです。一方、月給28万円と宅地建物取引士の資格取得時30万円という条件も、現在の募集要項に掲載されています。
ただし、これらの金額は同じ条件の給与を比較したものではありません。月給28万円は事務サポート職、36万円は企画・マーケティング・コーポレート職やIT職など、40万円は2027年新卒採用の営業職に適用される条件です。固定残業手当の時間数も異なるため、金額だけで判断すると実際の待遇を見誤る可能性があります。
【2026年最新】オープンハウスの初任給はいくら?職種ごとの違い

2026年10月時点で確認できるオープンハウスグループの新卒採用募集要項では、初任給は職種ごとに設定されています。採用情報に掲載された金額を正しく理解するには、単に「オープンハウスの初任給は40万円」と覚えるのではなく、どの職種・入社年度に適用されるかを確認する必要があります。
現在の新卒総合職採用サイトでは、営業職の初任給が40万円、企画・マーケティング・コーポレート職が36万円、建築技術職が36万円、社内SE職が36万円、事務サポート職が28万円とされています。40万円は全職種共通の金額ではありません。
また、募集要項には宅地建物取引士の資格を取得した場合、事務サポート職の初任給が30万円になる旨も記載されています。したがって、月給28万円・30万円・36万円・40万円という数字は、異なる職種や資格条件、入社年度の情報が混在していると考えると整理しやすくなります。
特に就職活動中の学生は、求人サイトの見出しだけでなく、応募する職種の正式な募集要項まで確認することが大切です。募集年度や職種が違えば、基本給、固定残業手当、職種手当、昇給・昇格の機会も異なります。
【給与の内訳】初任給28万円と宅建取得時30万円の仕組み
初任給28万円という数字を詳しく見ると、オープンハウスグループの事務サポート職では、基本給と固定残業手当を合計した金額になっています。公式の新卒採用募集要項には、次の内訳が掲載されています。
月額28万円=基本給22万7,100円+固定残業手当5万2,900円
基本給は22万7,100円で、残る5万2,900円が固定残業手当です。つまり、月給28万円の全額が基本給というわけではありません。この区別は、給与水準を比較するときや、賞与・各種手当の算定条件を確認するときに重要です。
加えて、募集要項では宅地建物取引士の資格を取得した場合、初任給は30万円とされています。28万円と比較すると月額2万円の差があり、12か月単純計算では年間24万円の違いになります。ただし、これは月額差を12倍した比較であり、実際の年間収入は賞与やその他の支給条件によって変わります。
固定残業手当30時間分とは?月給28万円の固定残業手当5万2,900円は、時間外労働の有無にかかわらず、30時間相当分の時間外手当として支給される仕組みです。実際の時間外労働が30時間に満たない月でも、募集要項に定められた固定残業手当が支給されます。
一方、固定残業手当は、30時間分を超える時間外労働について追加の賃金を支払わなくてよいという制度ではありません。公式募集要項には、30時間相当を超える時間外労働分について、割増賃金を追加で支給すると記載されています。
ここで押さえておきたいのは、固定残業30時間という表示は、実際の平均残業時間が30時間であることを意味しないという点です。実際の残業時間を知りたい場合は、職種別の勤務実態や労働時間に関する開示情報を別途確認する必要があります。
なお、宅建資格取得時の月給30万円については、募集要項に資格取得の場合と記載されています。資格の取得時期や適用手続きなど、個別の条件については応募する年度の採用担当者に確認すると確実です。
【比較表】28万円・30万円・36万円・40万円は何が違う?
オープンハウスの初任給を比較するうえで重要なのは、金額だけでなく、適用時期と対象職種をセットで把握することです。2025年の初任給改定と2027年新卒営業職の待遇引き上げを並べると、違いが明確になります。
| 初任給・制度 | 適用時期・対象 | 給与の内訳・条件 |
|---|---|---|
| 月額28万円 | 2026年時点の新卒募集要項に掲載された事務サポート職 | 基本給22万7,100円+固定残業手当5万2,900円。固定残業30時間相当 |
| 月額30万円 | 事務サポート職で宅地建物取引士の資格を取得した場合 | 公式募集要項に資格取得時の初任給として記載 |
| 月額36万円 | 2025年4月1日入社の新卒総合職。企画・コーポレート・建築技術・社内SEなどの職種にも設定 | 2025年の総合職初任給改定。現在の職種別募集要項では固定残業時間などが職種によって異なる |
| 月額40万円 | 2027年4月入社予定の新卒営業職 | 基本給26万2,800円+職種手当4万円+固定残業手当9万7,200円。固定残業42時間相当 |
| 入社支度金30万円 | 新卒入社時に一人暮らしを開始する社員 | 会社が公表する福利厚生制度。諸条件あり |
出典は、オープンハウスグループの新卒採用募集要項および2025年1月14日、2025年12月19日付の公式発表です。
2025年1月の公式発表では、2025年4月1日から新卒総合職の初任給を33万円から36万円へ引き上げることが公表されました。対象には、株式会社オープンハウスグループ、株式会社オープンハウス、株式会社オープンハウス・ディベロップメントが採用する営業職、企画・マーケティング職、コーポレート職、建築技術職、社内SE職が含まれていました。
その後、2025年12月19日には、2027年新卒営業職の初任給を40万円に引き上げると発表されました。これは2025年4月入社の初任給36万円から4万円の増額で、2027年新卒営業職は400人を採用する計画も示されています。
つまり、2025年の36万円と2027年の40万円は、単純に数字が異なるだけではありません。前者は2025年4月からの新卒総合職の改定、後者は2027年新卒営業職を対象とする引き上げです。2026年に就職活動をする学生にとっては、入社予定年度に対応した募集要項を見ることが欠かせません。
【入社支度金30万円】支給条件と独身寮の福利厚生を解説
2027年新卒採用で注目されるのは、営業職の初任給40万円だけではありません。オープンハウスグループは、新卒入社時の支援策として入社支度金30万円や独身寮の優遇制度も公表しています。
公式の新卒採用サイトによると、入社支度金制度は一人暮らしを開始する新卒入社社員に30万円を支給する制度です。したがって、新卒採用の内定者全員が無条件で30万円を受け取れると解釈するのは適切ではありません。一人暮らしを開始することが対象条件として示されており、諸条件もあります。
独身寮についても、会社は新卒社員向けの支援を公表しています。2025年12月19日の発表では、入寮希望者について初期費用を無料とし、水道光熱費の負担をなくすほか、入社年の9月末までフリーレントとする内容が示されました。
これらの制度は、給与明細に表示される月給とは別に考える必要があります。初任給40万円は毎月の給与条件であるのに対し、入社支度金30万円は一定の条件を満たした新卒社員に対する入社時の支援です。毎月の給与に30万円が上乗せされ続けるわけではありません。
また、独身寮の利用と入社支度金の支給を同時に希望する場合、併用の可否や申請期限、支給時期などを採用担当者に確認しておくと安心です。制度の詳細は年度や適用条件によって異なる可能性があるため、内定後の案内も含めて確認することをおすすめします。
【なぜ高い?】オープンハウスの初任給が引き上げられた理由と実態
オープンハウスグループが初任給を引き上げている背景には、若手人材の獲得競争と、営業職が事業成長を支える構造があります。2025年12月19日の公式発表では、同社は営業部門を事業モデルの根幹と位置づけ、優秀な営業人材の採用が欠かせないだと説明しています。
住宅購入を検討する顧客と直接対話し、要望を把握する営業職は、土地の仕入れや設計、建築部門にも顧客のニーズを伝える役割を担います。こうした事業の流れを踏まえると、営業職の採用競争力を高めるために初任給を引き上げるという会社の説明には、事業上の理由があります。
同社は、2022年4月に総合職の初任給を30万円から33万円へ、2025年4月に36万円へ引き上げてきました。さらに2027年4月には新卒営業職を40万円とする計画です。会社の公式発表では、物価上昇に対応した社員の生活水準の維持・向上や、採用活動における競争力の強化も引き上げの理由に挙げられています。
一方で、初任給が高いことだけを理由に、働きやすさや将来の収入まで保証されていると考えるのは早計です。営業職の40万円には、42時間相当分の固定残業手当9万7,200円と職種手当4万円が含まれています。月給の額面と基本給を区別し、労働時間や賞与、インセンティブの仕組みまで確認する必要があります。
公式発表では、同社の20代社員の4割以上が年収1,000万円以上だとも説明されています。ただし、これは会社が示した実績であり、全新卒社員がその年収に到達するという意味ではありません。個人の年収は職種、成果、評価、賞与などによって異なります。
同社は年7回の人事評価制度やインセンティブの仕組みも公表しています。こうした制度は、成果に応じた報酬や早期の昇進・昇格を目指す人にとって魅力になり得る一方、応募者は評価基準や目標設定、実際の業務内容も理解したうえで、自分に合う環境かを判断することが大切です。
【評判・口コミと平均年収】初任給の高さだけで企業を判断しない
オープンハウスの初任給について口コミや評判を調べる場合は、給与水準への評価と、仕事の進め方や労働時間に関する評価を分けて読むことが重要です。個人の口コミは職種、配属先、入社年度、本人の経験によって異なるため、ひとつの投稿だけで会社全体の実態を判断することはできません。
特に営業職では、月給40万円という高い額面だけでなく、固定残業42時間分の扱い、成果に応じたインセンティブ、賞与の評価方法、昇進・昇格の条件を確認しておきたいところです。事務サポート職についても、営業職と同じ給与条件や評価制度が適用されるとは限りません。
口コミを読む際には、投稿者がどの職種に所属していたのか、いつの時点の情報なのか、基本給とインセンティブのどちらを評価しているのかを確認しましょう。高収入を評価する意見があったとしても、別の職種や異なる年度の待遇にそのまま当てはめることはできません。
平均年収914万円との関係は?オープンハウスグループの2025年9月期有価証券報告書によると、提出会社単体の平均年間給与は914万3,467円、約914万円です。同社の平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は4.5年、従業員数は307人と開示されています。
ただし、この914万円は新卒社員だけの平均年収ではありません。株式会社オープンハウスグループという提出会社単体の従業員を対象とする数値であり、連結グループ全体の従業員6,620人を対象とした平均給与でもありません。賞与や基準外賃金を含む平均年間給与なので、初任給の月額と直接比較する際には注意が必要です。
月額40万円を12か月受け取ると、単純計算で480万円になります。月額36万円なら432万円、28万円なら336万円です。ただし、これらは月給を12倍した金額であり、賞与やインセンティブなどを含む実際の年収とは異なります。
2025年4月の初任給引き上げに関する公式発表では、初年度から年収500万円を超える見込みも示されていました。これは月給だけでなく賞与などを含めた見込みです。実際の年収は支給条件や個人の状況によって変わるため、初任給の12か月分だけで判断しないようにしましょう。
平均年収914万円という数字は、同社の給与水準を知る参考にはなります。しかし、新卒入社後すぐに平均年収に達することを意味するものではありません。入社後の収入を見積もる際は、初任給、賞与、インセンティブ、昇給・昇格の条件を分けて確認が必要です。
【オープンハウス初任給】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:オープンハウスの初任給は2026年時点で28万円ですか?
A1:職種によって異なります。2026年時点の新卒採用募集要項では、事務サポート職が28万円、企画・マーケティング・コーポレート職や建築技術職、社内SE職が36万円、2027年新卒営業職が40万円です。
Q2:宅建を取得すると初任給は30万円になりますか?
A2:公式募集要項では、事務サポート職について宅地建物取引士の資格を取得した場合、初任給30万円と記載されています。適用時期や具体的な手続きは、応募する年度の採用担当者に確認してください。
Q3:初任給40万円には固定残業代が含まれていますか?
A3:はい。2027年新卒営業職の月給40万円には、基本給26万2,800円、職種手当4万円、固定残業手当9万7,200円が含まれています。固定残業手当は42時間相当分で、超過した時間外労働分については追加の割増賃金が支給されると募集要項に記載されています。
Q4:入社支度金30万円は新卒社員全員がもらえますか?
A4:全員一律に支給される制度ではありません。公式採用情報では、一人暮らしを開始する新卒入社社員を対象とする制度として案内されており、諸条件があります。支給対象や申請方法については、最新の採用案内を確認しましょう。
Q5:オープンハウスグループの平均年収914万円は新卒の年収ですか?
A5:いいえ。914万円は2025年9月期の有価証券報告書に記載された提出会社単体の平均年間給与です。新卒社員のみの平均ではなく、賞与や基準外賃金も含まれています。
オープンハウスの初任給は、2026年時点で一律ではありません。公式の新卒採用募集要項では、事務サポート職が月額28万円、宅地建物取引士の資格取得時は30万円、企画・コーポレート系などの職種は36万円、2027年新卒営業職は40万円とされています。
2025年4月の総合職36万円への引き上げと、2027年4月の営業職40万円への引き上げは、適用時期も対象職種も異なります。入社支度金30万円についても、一人暮らしを開始する新卒社員を対象とする制度であり、毎月の給与に含まれるものではありません。
【プロの結論】オープンハウスグループの待遇を比較する際は、月給の額面だけでなく、基本給、固定残業手当、職種手当、賞与、インセンティブ、福利厚生を分けて考えることが大切です。特に、月給28万円と40万円では固定残業手当の時間数も異なります。自分が応募する職種と入社年度の募集要項を確認し、給与水準と仕事内容の両方が希望に合っているかを判断しましょう。
高い初任給は就職先を選ぶうえで大きな魅力ですが、入社後の満足度を左右するのは給与だけではありません。評価制度、実際の勤務時間、キャリア形成、働き方、生活支援制度まで含めて比較することで、納得できる企業選びにつながります。