お笑いコンビ「2700」のツネさんが脱退したのは、2023年8月。アメリカでスタンダップコメディーに挑戦するという新たな目標を掲げ、約15年にわたって活動してきたコンビを離れました。しかし、脱退から約3年が経過した2026年10月、代表ネタ「右ヒジ左ヒジ」をめぐり、元相方の八十島さんとの間で騒動が表面化。その翌日には、2人が謝罪と話し合いを経て和解したことが報じられました。
騒動の背景には、脱退時に交わしたとされるネタの使用に関する約束と、ツネさんのアメリカ挑戦をめぐる事情があります。現在のツネさんはZUMBAを軸とした活動にも力を入れており、八十島さんも「2700」の名前を残して活動を続けています。2023年の脱退発表から2026年10月の和解まで、報道内容と当事者の発信をもとに経緯を整理します。
【脱退理由】ツネはなぜ2700を辞めた?2023年8月の発表内容

ツネさんの脱退が公表されたのは、2023年8月7日です。吉本興業の関連メディア「FANY Magazine」やTBS NEWS DIG、お笑いナタリーなどが当時の発表を報じました。
発表の中心となった理由は、アメリカで一人でスタンダップコメディーに挑戦したいというツネさんの意向です。八十島さんはその気持ちを尊重すると説明し、ツネさんが脱退した後も「2700」という名前で活動を続ける方針を示しました。
ツネさんも、脱退後はアメリカへの挑戦に力を注ぎたいという趣旨のコメントを発表しています。コンビの活動を終えるというよりも、それぞれが別の道を進むための決断として公表されたのです。
当時の発表では、八十島さんが新たに2700で活動するメンバーを募集することも明らかになりました。つまり、ツネさんの脱退によってコンビ名そのものが消滅したわけではありません。
一方、2026年10月に八十島さんが脱退時のやり取りを振り返ったことで、当時の発表では詳しく触れられていなかった別の問題も明らかになりました。それが、2700の代表ネタを脱退後に使用するかどうかという約束です。
【経緯を時系列で整理】2700の結成から2026年10月の和解まで
今回の騒動を理解するには、脱退発表だけでなく、2700のブレークから現在までの流れを押さえる必要があります。結成当初から代表ネタを共有してきた2人だからこそ、脱退後のネタの扱いが問題になりました。
| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 2008年2月 | 2700を結成 | 吉本興業の公式プロフィールに結成年月が掲載されています。 |
| 2011年 | キングオブコント準優勝 | 「右ヒジ左ヒジ」などのリズムネタで知名度を高めました。 |
| 2023年8月7日 | ツネの脱退を発表 | アメリカでスタンダップコメディーに挑戦する意向を公表しました。 |
| 2023年8月15日 | ルミネtheよしもとの出演 | FANY Magazineによると、ツネさんはこの出演を最後に脱退する予定と発表されました。 |
| 2026年10月19日 | 八十島がSNSで苦言 | 脱退時の約束と「右ヒジ左ヒジ」の使用をめぐり、八十島さんが不満を表明しました。 |
| 2026年10月20日 | 電話で話し合い、和解 | ツネさんが謝罪し、2人はヒジネタを共有する方向で合意したと報じられました。 |
ここで押さえておきたいのは、2023年の脱退発表と2026年の騒動では、表面化した問題が異なることです。脱退発表時の公式な理由はアメリカ挑戦でした。一方、2026年の対立は、脱退後に元コンビのネタをどう扱うかという、2人の間の約束に関するものでした。
また、2011年のキングオブコント準優勝は、2700が単なる一発ネタのコンビではなく、賞レースでも結果を残した存在であることを示す実績です。長年の代表ネタが2人それぞれの活動と結び付いていたことも、今回の問題を複雑にした背景と考えられます。
【2026年10月の騒動】右ヒジ左ヒジをめぐる約束の真相
2026年10月19日、八十島さんは自身のXで、ツネさんの脱退時に交わしたとする約束について説明しました。日刊スポーツ、J-CASTニュース、デイリースポーツなどの報道によると、ツネさんはアメリカでスタンダップコメディーに挑戦するために2700を辞めたいと伝え、八十島さんはその意向を受け入れた一方、脱退後は2700のネタを披露しないよう求めたといいます。
八十島さんの説明では、特に「右ヒジ左ヒジ」のネタについても使用しないという約束があったとされています。
ところが、2026年9月に公開された、YouTubeなどで活動するきょんさんとツネさんのTikTok動画で、ツネさんがヒジを交互に動かすネタを披露していたことから、問題が表面化します。動画では「エアロひじ」という形で、ダンスやエクササイズを思わせるアレンジが施されていました。
八十島さんは、ツネさんが脱退後もヒジネタを披露していることへの不満を表明し、「もう応援はしない」という趣旨の厳しい言葉を投稿しました。アメリカ挑戦を応援するつもりで送り出したのに、当初の約束とは違う状況になっているというのが、八十島さん側の主張でした。
一方、ツネさんは脱退後、周囲からヒジネタを求められても、最初の1年ほどは断っていたと八十島さんに説明したと報じられています。しかし、周囲から求められるうちに、再び披露するようになったという経緯があったようです。
ここで注意したいのは、騒動の発端となった約束の詳細は、主に八十島さんのSNS投稿や、その後の電話についての説明を通じて報じられている点です。双方が同じ内容をどのように理解していたのか、脱退時の取り決めを文書化していたのかといった細部までは、報道からは確認できません。
したがって、今回の問題を単純に「ツネさんがネタを盗んだ」と断定するのは適切ではありません。確認できるのは、八十島さんが脱退時の約束に反すると受け止めて不満を表明し、その後、当事者同士の話し合いで解決に向かったということです。
【謝罪と和解】八十島とツネは2026年10月20日に何を話した?
騒動が大きく報じられた翌日の2026年10月20日、状況は一転します。日刊スポーツやデイリースポーツなどによると、ツネさんから八十島さんに電話があり、ヒジネタの使用について直接謝罪したといいます。
八十島さんは同日、自身のTikTokで電話の内容を説明しました。ツネさんがネタを使ってしまったことを謝罪し、なぜ再び披露するようになったのかを説明したことを受け、八十島さんはヒジネタを今後どう扱うかについて話し合ったとされています。
話し合いの結果、八十島さんは「ヒジネタは自分のものでもあり、ツネさんのものでもある」という趣旨の考えを示し、2人で共有することを提案しました。ツネさんもこれを受け入れ、和解に至ったと報じられています。
ツネさんも自身のXで、八十島さんに直接謝罪したことを報告。約束していたにもかかわらずネタを披露してしまったことを謝り、相手の思いを聞いたうえで自分の気持ちも伝えられたことへの感謝を示しました。
八十島さんはその後、ツネさんがアメリカに住めていない事情について、ビザの関係などがあると電話で説明を受けたことも明かしています。それでもツネさんのアメリカ挑戦への意欲は変わっていないと聞いたとして、今後の動向を見守る姿勢を示しました。
この一連の経緯から分かるのは、SNSでの厳しい発言が、そのまま絶縁の確定を意味するわけではなかったということです。公の場で不満が表明された後、当事者間の対話によって問題が整理され、ネタの扱いについて新たな合意が成立しました。
なお、2026年10月21日には、動画を撮影したきょんさんも、撮影当日に自分からツネさんへ出演をお願いしたと説明し、謝罪したことが報じられています。騒動はツネさんと八十島さんの関係だけでなく、動画制作に関わった側にも波及していました。
【現在の活動】ツネはZUMBAに注力、アメリカ挑戦は断念したのか
2026年10月時点のツネさんは、芸人としての活動に加え、ZUMBA(ズンバ)に力を入れています。ZUMBAはラテン音楽などに合わせて体を動かすダンスフィットネスプログラムで、ツネさんはその魅力を発信しながら、より多くの人と踊ることを目指しています。
関連報道によると、ツネさんは「1年後に1万人とZUMBAを踊る」という目標を掲げて活動しています。芸人として培ってきたリズム感や身体表現を生かせる分野であり、舞台上の笑いとは異なる形で人を楽しませようとする取り組みです。
「右ヒジ左ヒジ」のようなリズムネタは、音楽と動きを組み合わせた表現です。ZUMBAの活動も身体を使った表現という点で共通しており、ツネさんがこれまでの経験を別の分野へ広げていることがうかがえます。
では、アメリカ挑戦は断念したのでしょうか。
2026年10月20日の八十島さんの説明によれば、ツネさんはビザの関係などでアメリカに住めない状況にあると話したといいます。ただし、これは八十島さんが電話で聞いた内容を紹介したもので、ビザの種類や申請状況、渡航計画の詳細が公表されたわけではありません。
同じ説明の中で、ツネさんは将来的にアメリカへ挑戦する気持ちは変わっていないとも伝えたとされています。そのため、現時点で「アメリカ挑戦を完全に断念した」と断定することはできません。
一方、八十島さんは脱退後も「2700」の名前で活動を継続しています。吉本興業の公式プロフィールでも2700の名前は残っており、2026年10月の報道では八十島さんが新メンバーを探していることも伝えられました。
つまり、ツネさんはZUMBAなどの活動を進めながら将来のアメリカ挑戦を模索し、八十島さんは2700の活動を続けるという、それぞれ異なる方向性を歩んでいます。
【解散と脱退の違い】2700の名前が残っている理由とSNSの反応
ツネさんのニュースを読む際に混同しやすいのが、「脱退」と「解散」の違いです。一般的に、脱退はグループのメンバーが離れることを指し、解散はグループそのものの活動を終了することを意味します。
2700の場合、2023年8月の発表では、八十島さんが「脱退という形なので、2700は残ります」という趣旨の説明をしています。ツネさんが離れた後も、八十島さんが2700の名前で活動を継続する方針が示されていました。
このため、「ツネが脱退したから2700は解散した」という理解は正確ではありません。コンビとしての活動形態は変わりましたが、名称は残され、八十島さんが中心となって活動を続けています。
また、今回の騒動に対するSNS上の反応について、All Aboutなどの報道では、八十島さんの怒りに理解を示す声がある一方、SNSで元相方を批判すること自体に疑問を呈する声も紹介されました。
こうした反応は、ネタの使用に関する約束を重視する立場と、長年の相方同士であれば直接話し合うべきだと考える立場に分かれていたことを示しています。ただし、報道で紹介された反応だけから、世間全体の評価がどちらかに傾いていると判断することはできません。
今回の件では、代表ネタが単なる演目ではなく、コンビの歴史やファンの記憶と結び付いていたことも重要です。ヒジネタをきっかけに2700を知った人にとっては、ツネさんがそのネタを披露する姿は懐かしさにつながります。一方、八十島さんにとっては、自分も長年作り上げてきたコンビの看板をどう守るかという問題でした。
最終的には、SNS上の対立を続けるのではなく、電話で直接話し合い、ネタを共有することで合意に至りました。今回の和解は、脱退後の関係を再構築するうえで、当事者間の意思疎通が大きな役割を果たした事例といえます。
【プロの結論】ツネの脱退から見える芸人のキャリア選択と今後の焦点
ツネさんの脱退を振り返ると、最初の決断はアメリカでスタンダップコメディーに挑戦するというキャリア上の選択でした。コンビで実績を積んだ芸人が、これまでの活動を離れて新しい表現に挑戦すること自体は、珍しいことではありません。
ただし、長年続けてきたコンビには、個人の芸名や活動だけでは整理できない要素があります。代表ネタ、振り付け、音楽、演出、ファンとの結び付きなど、2人で築いてきたものを脱退後にどう扱うかという問題です。
今回の騒動では、脱退時にネタを使わないという約束があったと八十島さんが説明し、その後の使用をめぐって対立しました。最終的には、当事者同士の話し合いによって共有する方向で合意しています。
この経緯から得られる教訓は、コンビやグループを離れる際には、今後の活動方針だけでなく、共同で生み出した作品やネタの扱いについても、双方が納得できる形で整理しておくことが大切だという点です。口頭でのやり取りや互いの理解に頼るだけでは、時間が経過した後に認識のずれが表面化することがあります。
また、SNSでの発信は、当事者の率直な気持ちを伝えられる一方、対立を広げる可能性もあります。今回のように、公開の場で不満が表明された後でも、直接の対話によって関係を修復できる場合があります。
今後の焦点は、ツネさんがZUMBAを通じた活動をどこまで広げるのか、そしてアメリカでスタンダップコメディーに挑戦する計画が具体化するのかという点です。同時に、八十島さんが2700としてどのような活動を展開するのかにも注目が集まります。
2026年10月の和解によって、少なくともヒジネタの使用をめぐる対立には一定の区切りがつきました。しかし、今後の活動や両者の関係がどう変化するかは、これからの本人たちの発信や実際の取り組みによって明らかになっていくでしょう。
【ツネ2700脱退】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ツネが2700を脱退した理由は何ですか? A1:2023年8月、アメリカでスタンダップコメディーに一人で挑戦したいという意向を理由に脱退を発表しました。八十島さんはその気持ちを尊重し、2700の名前で活動を続ける方針を示しました。
Q2:ツネと八十島は2026年10月に和解したのですか? A2:はい。10月19日に八十島さんがヒジネタの使用について苦言を呈した後、翌20日にツネさんが電話で謝罪しました。その後、ヒジネタを2人の共有物として扱う方向で合意したと報じられています。
Q3:ツネはアメリカ挑戦を断念したのでしょうか? A3:完全に断念したとは確認されていません。八十島さんは、ツネさんがビザなどの事情でアメリカに住めない状況にあると説明した一方、本人の挑戦する気持ちは変わっていないと伝えています。
Q4:ツネの現在の活動は何ですか? A4:芸人としての活動に加え、ZUMBAの普及にも取り組んでいます。「1年後に1万人とZUMBAを踊る」という目標を掲げており、ダンスや身体表現を生かした活動を進めています。
Q5:2700は解散したのですか? A5:2023年の発表はツネさんの脱退であり、コンビの解散ではありません。八十島さんは2700の名前を残して活動を続け、新メンバーの募集についても発信しています。
ツネさんが2700を脱退した理由は、2023年に発表されたアメリカでのスタンダップコメディーへの挑戦でした。その後、ZUMBAなど新たな活動に取り組む一方、2026年10月には代表ネタ「右ヒジ左ヒジ」の使用をめぐって八十島さんとの対立が表面化しました。
しかし、翌日にはツネさんが直接謝罪し、2人はヒジネタを共有する方向で和解しています。騒動を通じて明らかになったのは、コンビを離れた後も、長年築いてきたネタや関係性の扱いが重要な問題になり得るということです。
現在、ツネさんはZUMBAを軸に活動の幅を広げ、アメリカへの挑戦も将来的な目標として残しています。八十島さんも2700の名前で活動を続けています。脱退をめぐる騒動だけで両者のキャリアを評価するのではなく、それぞれが今後どのような実績を積み重ねていくのかを見守ることが、2026年10月時点での要点です。