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BTSのグラミー賞受賞歴はゼロ?ノミネート5回の記録と2027年見送りの真相を徹底解説

黒瀬 七海 黒瀬 七海 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

BTSはグラミー賞を受賞したことがあるのか。2026年10月現在、レコーディング・アカデミーの公式アーティストページに記録されているBTSの実績は、ノミネート5回、受賞0回だ。「Dynamite」「Butter」「My Universe」「Yet to Come」などの楽曲で候補入りを果たし、世界的な人気を音楽業界の最高峰とされる賞の選考へとつなげてきた。

さらに2026年7月29日、BTSのメンバー7人は、2027年の第69回グラミー賞に作品をエントリーしないと表明した。発表の約1か月前には、新部門「最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス賞」の新設が発表されている。地域や言語で音楽を区分することへの問題提起とも受け取れる声明は、音楽業界とファンの間で議論を呼んだ。受賞歴の全貌から見送りの背景、新部門の対象条件、今後の展望まで整理する。

【結論】BTSはグラミー賞を受賞した?公式記録は5回ノミネート・0勝

グラミー賞bts

結論からいえば、BTSはグラミー賞に5回ノミネートされているが、2026年10月現在、受賞歴はない。これはレコーディング・アカデミーの公式アーティストページで確認できる記録だ。

ノミネートは、受賞候補として正式に選ばれたことを意味する。一方、受賞は候補の中から最終的に選出されることを意味するため、両者は区別する必要がある。世界的なヒット曲を複数生み出したBTSであっても、ノミネートされた事実とトロフィーを獲得した事実は同じではない。

BTSが初めて候補入りしたのは、2021年開催の第63回グラミー賞。「Dynamite」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされた。K-POPアーティストがグラミー賞の候補として認められた歴史において、BTSは重要な先駆者となった。

ここで注意したいのが、2019年と2021年の混同だ。2019年はBTSがグラミー賞のステージに登場した年として知られるが、同賞での初ノミネートは2021年の授賞式における「Dynamite」だ。初登場や出演の記録と、ノミネートの記録を混同すると、受賞歴の年表を誤って理解してしまう。

また、ノミネート5回のうち、すべてがBTS単独名義の楽曲というわけではない。2023年には、ColdplayとBTSの共演曲「My Universe」に加え、Coldplayのアルバム『Music of the Spheres』もアルバム・オブ・ザ・イヤーの候補に挙がっている。公式記録上の5回という数字を正確に理解するには、作品名義や部門も確認することが大切だ。

【全記録】Dynamite・Butter・My Universe・Yet to Comeのノミネート歴

レコーディング・アカデミーの公式記録に掲載された5件を、授賞式の年と部門別に整理すると次のようになる。ここでいう年は、作品の発売年ではなく、ノミネート対象となった授賞式の開催年だ。

授賞式の年 作品名 ノミネート部門 記録のポイント
2021年 Dynamite 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞 BTS初のグラミー賞ノミネート
2022年 Butter 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞 同部門で2年連続の候補入り
2023年 My Universe 最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞 Coldplayとのコラボレーション楽曲
2023年 Yet to Come 最優秀ミュージック・ビデオ賞 パフォーマンス部門以外にも候補入り
2023年 Music of the Spheres アルバム・オブ・ザ・イヤー Coldplay名義のアルバム。公式のBTSアーティストページにも掲載

3年連続でノミネートされたことが、BTSのグラミー賞における大きな実績だ。2021年、2022年、2023年と候補入りが続き、単発の話題にとどまらず、複数年にわたって選考対象として存在感を示した。

「Dynamite」は、BTSのグローバルな知名度を押し広げた英語詞のディスコ・ポップ。「Butter」も英語詞のポップソングとして世界的に広がり、同じ部門で2年連続の候補入りにつながった。これらの楽曲は、BTSの音楽が英語圏のリスナーにも届くことを示した代表例だ。

「My Universe」はColdplayとのコラボレーションであり、両者の名前が並ぶ作品としてノミネートされた点が特徴的だ。一方、「Yet to Come」はミュージックビデオ部門で候補入りしている。ボーカル・パフォーマンスだけでなく、映像作品も評価対象となったことから、BTSの活動が複数の部門にまたがって認識されていたことがわかる。

なお、5件のうち「Music of the Spheres」はColdplayのアルバムだ。グラミー賞の公式BTSページに掲載されているからといって、BTS単独名義のアルバムが同部門にノミネートされたという意味ではない。作品単位の名義とアーティストページ上の記録を分けて見ることが、正確な実績把握につながる。

【なぜ受賞ゼロ?】BTSがグラミー賞を獲得できなかった理由と選考の構造

ノミネート5回という実績がありながら、なぜBTSはグラミー賞を獲得できていないのか。まず押さえたいのは、レコーディング・アカデミーの公式記録は受賞結果を示しているものの、BTSが受賞できなかった理由を一つに特定しているわけではないという点だ。

グラミー賞は、楽曲の売上やストリーミング再生数だけで自動的に受賞者が決まるランキングではない。レコーディング・アカデミーの投票会員による選考を経て、各部門の候補者から受賞者が選ばれる。世界的な知名度や商業的成功は重要な実績だが、それだけで最終結果が保証されるわけではない。

BTSがこれまでに候補入りした最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞は、他のアーティストやコラボレーション作品と競う部門だ。同部門で3回候補入りしたことは確かな実績だが、候補に選ばれることと、同じ年の競合作品を上回って受賞することは別の段階にある。

加えて、BTSの実績をめぐっては、K-POPの世界的な人気と、米国を中心とする音楽賞の評価との間に隔たりがあるのではないか、という議論も続いてきた。世界中で支持される音楽が、主要な音楽賞で同じ規模の評価を受けるとは限らない。この問題は、特定の作品の評価だけでなく、選考制度や音楽業界におけるジャンルの扱いにも関係している。

ただし、BTSの受賞ゼロを、言語や国籍だけが原因だったと断定することもできない。候補入りした作品、競合、投票結果、部門ごとの評価など、複数の要素が関係するためだ。重要なのは「受賞していないから評価されていない」と単純化しないことだろう。

実際、BTSはグラミー賞におけるK-POPの認知を広げる過程で、複数年のノミネートと授賞式でのパフォーマンスを積み重ねてきた。トロフィーの数だけでは測れない業界への影響と、公式な受賞記録は、別々の指標として評価する必要がある。

【2027年最新】BTSのエントリー見送り声明とハーヴェイ・メイソン・ジュニアの反応

2026年7月29日、BTSのRM、Jin、SUGA、j-hope、Jimin、V、Jung Kookの7人は、それぞれのInstagramストーリーズを通じて、2027年のグラミー賞に作品をエントリーしないと表明した。対象はカムバックアルバム『ARIRANG』と、その収録曲などの作品で、グラミー賞の選考対象として提出しないという判断だった。

声明の中心にあったのは、音楽を地域や言語によって分けず、その作品自体として聴き、愛してほしいという趣旨のメッセージだ。発表は、レコーディング・アカデミーが新しいアジアン・ポップ部門を発表した約1か月後に行われた。そのため、新部門の設置とBTSの判断との関係に注目が集まった。

ただし、今回の判断を「新設部門だけを辞退した」と理解するのは正確ではない。BTSが表明したのは、2027年のグラミー賞に向けた作品のエントリー自体を見送るということだ。特定の部門だけに応募しないのではなく、同年の選考プロセスに作品を提出しないという判断である。

レコーディング・アカデミーCEOのハーヴェイ・メイソン・ジュニアは、BTSの決断について残念に思う一方、理解し尊重すると表明した。また、新設部門はアジアから生まれるポップ音楽の多様性や成長を称えるためのものであり、アーティストを分断することが目的ではないと説明した。

メイソン・ジュニアが強調したのは、ジャンル別部門への応募が、主要部門への応募を妨げるわけではないという点だ。アジアン・ポップ部門に作品を提出しても、条件を満たせばレコード・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤーといった主要部門にも応募できる。つまり、アカデミー側は新設部門を、主要部門からの切り離しではなく、評価の機会を増やす制度として位置づけている。

一方、BTS側の声明は、音楽が地域や言語によって区分されることへの懸念を示す内容だった。新設部門への批判と発表時期が重なっていることから、両者を結びつけて受け止める声が出るのは自然だが、声明が新部門だけを唯一の理由として明言したわけではない。したがって、見送りの背景を単一の理由に限定するのではなく、本人たちのメッセージと制度変更を分けて読むことが大切だ。

AP通信は、BTSがアルバム『ARIRANG』や収録曲を2027年の選考に提出しないことと、メイソン・ジュニアがその決断を尊重する姿勢を報じた。また、Varietyの2026年10月の報道によると、レコーディング・アカデミーはアジア音楽界の関係者との意見交換を行ったうえで新部門を継続する方針を示し、初年度の部門に相当数のエントリーがあったとしている。

2027年の第69回グラミー賞は、2027年2月7日に開催予定だ。Varietyはノミネート発表を2026年11月16日予定と報じている。BTSが作品を提出しない以上、今回の選考でノミネートや受賞に至る可能性はないが、新部門が実際にどのような作品を評価するのかは、今後の議論を左右する重要な焦点となる。

【新設の背景】アジアン・ポップ部門の対象楽曲と言語要件を解説

レコーディング・アカデミーは2026年6月16日、2027年のグラミー賞から導入する新部門の一つとして「Best Asian Pop Music Performance(最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス賞)」を発表した。K-POP、J-POP、C-POPなど、アジアの市場で生まれた、または広く認知されているポップ音楽のパフォーマンスを対象とする部門だ。

アカデミー側の説明によると、新部門の設置は、アジアン・ポップの世界的な影響力や音楽的な特色を反映するためのものだ。メロディーを重視した楽曲、ポップスを基盤とするソングライティング、商業的な制作、ジャンルを横断するアレンジなどが、対象ジャンルを判断する際の要素として挙げられている。

ただし、アジア出身のアーティストが制作した作品であれば、すべて対象になるわけではない。公式ルールには、ジャンルや市場での位置づけに加え、アジアの言語を意味のある形で使用していることが条件として示されている。

特に重要なのが言語要件だ。公式ルールでは、アジアの言語が楽曲の中で重要な役割を果たし、バイリンガルや多言語の構成であっても、その言語を用いた作品として認識できることが求められる。アジア言語だけで歌われた作品も対象となるが、単語や短いフレーズ、掛け声などをわずかに入れただけでは条件を満たさない。

加えて、全編英語の楽曲はアジアン・ポップ部門の対象外と明記されている。全編英語の作品は、適切なほかの部門への応募が可能だ。つまり、アーティストの国籍や民族的背景だけで区分するのではなく、楽曲の音楽的な特徴と、言語の使われ方を基準にしている。

このルールをBTSの過去作に当てはめると、「Dynamite」や「Butter」のような全編英語の楽曲は、新設部門の言語要件を満たさない。一方、韓国語を含む作品であっても、アジア言語の使用が十分に意味を持っているか、ジャンル要件に合致するかなどを個別に判断する必要がある。アルバム全体が対象になるのではなく、公式ルール上はボーカルを含むシングルまたは楽曲のパフォーマンス部門である点にも注意したい。

新部門をめぐる議論の核心は、アジアの音楽を独立したカテゴリーで評価することが、認知を広げる仕組みになるのか、それとも主要部門での評価から遠ざける仕組みと受け取られるのか、という問題だ。アカデミー側は評価機会の拡大を意図していると説明する一方、一部のファンは、アジアのアーティストを特定の枠に限定するように見える点を批判している。

この議論は、部門の新設そのものの是非だけでは終わらない。新部門の受賞者が主要部門でも評価されるのか、言語や地域を超えた音楽がどのように扱われるのか、選考結果が今後の評価にどう反映されるのか。制度の実際の運用こそが、アカデミーの説明がどこまで受け入れられるかを左右するだろう。

【ファンの反応と今後】見送りはBTSのグラミー賞挑戦に何を意味するのか

BTSのエントリー見送りをめぐる反応は、大きく二つの論点に分けられる。一つは、音楽を地域や言語で区分せずに評価してほしいという姿勢を支持する見方。もう一つは、新部門がアジアの音楽を認知する機会を増やす可能性がある一方、主要部門とは別枠に固定するような結果につながらないかという懸念だ。

AP通信は、新部門について、一部のファンがアジアのアーティストを隔てる仕組みになりかねないと受け止めていることを報じた。一方、レコーディング・アカデミーは、アジアン・ポップの多様性を称え、より多くのアーティストを評価することが目的だと説明している。どちらか一方の意見だけをファン全体の総意として扱うことはできない。

見送りを支持する立場からは、音楽そのものを評価してほしいという主張を、行動によって示した点が注目される。一方で、応募を見送れば、その年の候補入りや受賞の機会を失うことになる。グラミー賞への挑戦を続けることと、選考制度に対して意思を示すことの間には、簡単には解消できない緊張関係がある。

また、今回の判断はBTS個別のものであり、所属事務所のHYBEに所属するすべてのアーティストが同じ方針を取ることを意味しない。豪ABCニュースは、HYBE側がBTSの見送りは会社全体の決定ではなく、ほかの所属アーティストが応募を希望する場合は通常どおり提出を進める方針だと説明したことを報じている。

今後の焦点は、第一に、2027年のアジアン・ポップ部門がどのような楽曲やアーティストを候補に選ぶのか。第二に、新部門の受賞者がジャンル別の評価だけでなく、主要部門でも認知されるのか。第三に、BTSが将来のグラミー賞に作品を提出する方針へ戻る可能性があるのか、という点だ。

現時点で、BTSが今後のグラミー賞にも応募しないと決めたわけではない。2027年の見送りは、その年の選考への作品提出を行わないという判断であり、将来にわたる恒久的な不参加宣言と同一視すべきではない。再びエントリーするかどうかは、本人たちの判断や制度の運用など、今後の状況によって変わり得る。

ファンにとっても、グラミー賞の受賞歴だけでBTSの音楽的な価値を判断する必要はない。公式記録は客観的な実績を把握するために有用だが、世界中のリスナーへの影響、作品の表現、コンサートや映像での活動といった要素まで、受賞数だけで評価することはできないからだ。

【BTSのグラミー賞】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:BTSはグラミー賞を受賞したことがありますか?
A1:2026年10月現在、受賞歴はありません。レコーディング・アカデミーの公式アーティストページでは、ノミネート5回、受賞0回と記録されています。

Q2:BTSが初めてグラミー賞にノミネートされたのはいつですか?
A2:2021年開催の第63回グラミー賞です。「Dynamite」が最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞にノミネートされました。

Q3:BTSが2027年のグラミー賞に応募しない理由は何ですか?
A3:2026年7月29日、メンバー7人は、音楽を地域や言語によって分けず、その作品自体として聴き、愛してほしいという趣旨の声明とともにエントリーを見送る意向を表明しました。新設のアジアン・ポップ部門との関連が注目されていますが、同部門だけを唯一の理由として明言したわけではありません。

Q4:新設されたアジアン・ポップ部門には、英語の楽曲も応募できますか?
A4:全編英語の楽曲は対象外です。K-POP、J-POP、C-POPなどを含むアジアン・ポップの音楽的な条件に加え、アジアの言語を意味のある形で使用していることが大切です。短い単語や掛け声を入れるだけでは条件を満たしません。

Q5:BTSは今後もグラミー賞に応募しないのでしょうか?
A5:将来の方針は明らかになっていません。今回発表されたのは2027年の選考に作品を提出しないという判断です。今後の応募方針は、BTS自身の決定やグラミー賞の制度運用などを見ながら判断する必要があります。

BTSのグラミー賞受賞歴は、2026年10月現在、ノミネート5回・受賞0回。2021年の「Dynamite」を皮切りに、「Butter」「My Universe」「Yet to Come」、そしてColdplay名義の『Music of the Spheres』が公式記録に残っている。受賞こそないものの、複数年にわたり候補入りし、K-POPが世界的な音楽賞の選考で認識される過程に足跡を残してきた。

2027年のエントリー見送りは、単に受賞を目指さないという話ではない。BTSが示したのは、音楽を地域や言語で区分せずに評価してほしいという姿勢だ。一方、レコーディング・アカデミーはアジアン・ポップ部門を、アジアの音楽をより広く評価するための制度として説明している。両者の考え方の違いは、音楽賞が多様な音楽をどう扱うべきかという、業界全体の課題を浮き彫りにした。

【プロの結論】BTSのグラミー賞記録を正しく理解するには、次の3点を基準にするとよい。第一に、受賞とノミネートを混同せず、公式記録で確認すること。第二に、エントリー見送りの事実と、その背景についての推測を区別すること。第三に、新設部門については、設置の意図だけでなく、実際の応募条件や選考結果まで確認することだ。

2027年のグラミー賞でアジアン・ポップ部門がどのような評価を生み出すのか。そしてBTSが将来、再び作品を提出するのか。今後の動向を追う際には、受賞数だけでなく、制度がアジアの音楽をどのように評価し、主要部門とジャンル別部門の双方でどのような機会を提供するのかにも注目したい。

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黒瀬 七海

スマホと家電のレビューを6年。スペックはメーカー公式の仕様表、価格は販売店の表示を基準にしています。

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