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流行語一覧2021を完全網羅!年間大賞・トップ10・ノミネート30語の意味と背景を徹底解説

倉木 俊樹 倉木 俊樹 • 更新: • 公開: • 読了約 25 分
目次

2021年の流行語を振り返ると、年間大賞に選ばれた「リアル二刀流/ショータイム」をはじめ、「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」など、その年のスポーツ、エンタメ、社会問題を映し出す言葉が並びます。東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、新型コロナウイルス感染症への対応が続いた2021年は、日常生活の変化とスポーツの熱狂が同時に記憶された一年でした。

2026年に改めて確認したいのは、2021年のユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞、トップ10、ノミネート全30語です。公式発表と当時の報道をもとに、それぞれの意味、言葉が広まった背景、選考の経緯、歴代の流行語との違いまで整理します。

【一覧】2021年流行語大賞の年間大賞・トップ10は?

流行語一覧2021

「現代用語の基礎知識」選の2021ユーキャン新語・流行語大賞は、2021年12月1日に年間大賞とトップ10を発表しました。年間大賞は「リアル二刀流/ショータイム」。米大リーグで活躍した大谷翔平選手を象徴する2つの表現が、ひとつの受賞語として選ばれています。

以下は、ユーキャンの公式ニュースリリースで発表された年間大賞とトップ10です。トップ10の掲載順は五十音順であり、2位から10位までの順位を示すものではありません。

区分 受賞語 意味・2021年の背景
年間大賞 リアル二刀流/ショータイム 大谷翔平選手の投打二刀流の活躍と、試合での華々しいプレーを象徴。
トップ10 うっせぇわ Adoの楽曲を通じて広まった、強い反発や不満を表す言葉。
トップ10 親ガチャ 生まれる家庭や親を自分では選べない状況を、ガチャになぞらえた表現。
トップ10 ゴン攻め/ビッタビタ 東京五輪のスケートボード中継で注目された解説表現。
トップ10 ジェンダー平等 性別にかかわらず権利や機会を平等にするという社会的課題。
トップ10 人流 人の移動や滞留の状況を表す言葉。感染対策の議論で頻繁に使用。
トップ10 スギムライジング パラリンピックのボッチャで杉村英孝選手が見せた得意技。
トップ10 Z世代 1990年代後半から2000年代生まれを中心とする若い世代の呼称。
トップ10 ぼったくり男爵 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長を批判的に表現した呼び名。
トップ10 黙食 感染防止のため、食事中の会話を控えること。

受賞語の顔ぶれから読み取れるのは、2021年の流行語が単なる娯楽やネット上の話題にとどまらなかったことです。大谷選手や東京五輪の競技者たちへの称賛がある一方、親の経済力や家庭環境、ジェンダー、感染症対策といった社会的な論点もトップ10に入りました。

【意味を解説】2021年流行語大賞トップ10の注目ポイント

1.リアル二刀流/ショータイム|大谷翔平選手の活躍

「リアル二刀流」は、打者として出場しながら投手としても活躍する大谷翔平選手のプレースタイルを表します。「ショータイム」は、英語の「Showtime」と大谷選手の名前の「翔」を重ねた「イッツ、ショー(翔)タイム!」という表現などを通じて親しまれました。

2021年の大谷選手は、ロサンゼルス・エンゼルスで打者として46本塁打を記録し、投手としても9勝を挙げました。アメリカン・リーグの最優秀選手(MVP)も満票で受賞しています。投打の両面でトップクラスの成績を残したことが、年間大賞の大きな背景です。

選ばれたのは、野球の専門用語だけではありません。試合を見ていない人にも伝わる「ショータイム」という高揚感のある言葉と、前例の少ない活躍を端的に表す「リアル二刀流」が結びついた点に、幅広い層へ届く強さがありました。

2.うっせぇわ|音楽から広がった強い言葉

「うっせぇわ」は、歌い手のAdoが歌唱し、syudouが作詞・作曲した楽曲です。配信開始は2020年10月ですが、2021年にかけて幅広く話題になり、流行語大賞のトップ10に選ばれました。

社会の規範や周囲からの押しつけに対する反発を、刺激の強い言葉と歌唱表現で打ち出した点が特徴です。2021年の受賞は、流行語が必ずしもその年に初めて生まれた言葉だけで構成されるわけではなく、前年に登場した表現が翌年に広く浸透する場合もあることを示しています。

3.親ガチャ|生まれた環境をめぐる社会的な問題提起

「親ガチャ」は、親や生まれる家庭を自分で選べないことを、ゲームなどのガチャになぞらえた言葉です。家庭の経済状況、教育機会、親子関係など、本人の努力だけでは変えにくい出発点を表現するときに使われます。

この言葉が注目された背景には、家庭環境によって進学や生活の選択肢が左右されるという問題意識があります。一方で、親子関係を単純な当たり・外れで評価する響きも持ちます。社会の不平等を訴える表現として使われる場合と、特定の家庭や親を一方的に決めつける場合は、分けて考える必要があります。

4.ゴン攻め/ビッタビタ|スケートボード解説から生まれた話題

「ゴン攻め/ビッタビタ」は、東京五輪のスケートボード中継で、プロスケートボーダーの瀬尻稜氏が使った表現です。「ゴン攻め」は積極的に攻める姿勢、「ビッタビタ」は技を狙いどおりに決めるような様子を表す言い方として広まりました。

競技の専門用語だけでは伝わりにくい場面でも、短く感覚的な言葉はプレーの勢いや成功の印象を伝えます。競技そのものの魅力に加え、解説者と実況アナウンサーのやり取りも注目されたことで、スポーツに詳しくない視聴者にも届きました。

5.ジェンダー平等|社会の仕組みを問い直す言葉

「ジェンダー平等」は、性別にかかわらず、すべての人が権利や機会を平等に持てる状態を目指す考え方です。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標の一つでもあり、働き方、賃金、政治参加、家庭内の役割分担など幅広いテーマに関係します。

2021年のトップ10入りは、社会のあり方をめぐる議論が、流行語としても認識されていたことを示します。話題性だけでなく、言葉が指し示す課題が翌年以降も継続している点が特徴です。

6.人流|コロナ禍で重みを増した言葉

「人流」は、人々がどこへ移動し、どこに集まっているかという人の流れを表す言葉です。感染症対策では、繁華街や駅周辺などの人出を把握し、移動や滞留の状況を説明する際に用いられました。

日常語としての「人出」に比べ、政策やデータ分析の文脈で使われやすい表現です。感染拡大を抑えるために人の移動をどう扱うかという議論が続いた2021年には、専門的な概念が一般のニュースや日常会話に浸透しました。

7.スギムライジング|ボッチャの技術に注目

「スギムライジング」は、東京パラリンピックのボッチャで金メダルを獲得した杉村英孝選手の得意技を指します。ボッチャは、目標球に自分のボールをどれだけ近づけられるかを競う競技です。スギムライジングは、密集したボールの上に自分のボールを正確に乗せる技術として知られています。

選手の名前が技の呼称になったことで、競技の特徴と選手個人の実績が一緒に記憶されました。パラリンピックの競技を知るきっかけになった言葉の一つです。

8.Z世代|若者を表す世代名称

「Z世代」は、アメリカで生まれた世代区分の呼び名で、一般には1990年代後半から2000年代生まれを中心とする世代を指します。ただし、厳密な生年の境界は調査機関や文脈によって異なります。

デジタル機器やインターネットが身近な環境で育った世代として、消費行動、SNS、働き方などの話題で使われます。ただし、同じ世代であっても価値観や生活環境はさまざまです。「Z世代だからこう考える」と個人の特徴を一括りにしないことも大切です。

9.ぼったくり男爵|東京五輪をめぐる批判的な表現

「ぼったくり男爵」は、米紙ワシントン・ポストでIOCのトーマス・バッハ会長を批判的に表現した呼び名に由来します。東京五輪をめぐっては、開催の是非や費用負担、新型コロナ対策などが議論され、国際スポーツ組織の姿勢にも厳しい目が向けられました。

この言葉は、中立的な役職名ではなく、特定の姿勢を批判する評価的な表現です。意味を理解するには、言葉そのものだけでなく、東京五輪の開催をめぐってどのような議論があったのかを合わせて見る必要があります。

10.黙食|食事の場にも及んだ感染対策

「黙食」は、食事中の会話を控えることを意味します。新型コロナの感染防止対策として飲食店や学校の食堂などで呼びかけられ、「マスク会食」とともに広く知られるようになりました。

感染対策が生活習慣や飲食店の運営にまで影響していたことを象徴する言葉です。スポーツやエンタメ関連の言葉が人々の気持ちを明るくする一方、黙食は日々の暮らしの制約を思い起こさせます。2021年のトップ10には、こうした異なる側面が同居していました。

【全30語】2021年流行語大賞ノミネート一覧と意味

2021年のノミネート30語は、11月4日に発表されました。以下では、発表時の一覧に沿って、五十音順で全候補を紹介します。年間大賞やトップ10に入った言葉だけでなく、受賞には至らなかった候補にも、当時の文化や社会の動きが反映されています。

エンタメ・ネット文化・消費トレンド
  • イカゲーム:Netflixで配信され、世界的な人気を集めた韓国ドラマ。賞金を懸けた命がけのゲームを描きました。
  • うっせぇわ:Adoが歌う楽曲。社会への反発を表す強烈なフレーズが話題となり、トップ10入りしました。
  • ウマ娘:競走馬をモチーフにしたキャラクターがレースに挑むゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。ゲームやアニメを通じて人気が広がりました。
  • SDGs:「持続可能な開発目標」の略称。2030年を目標年とする国際的な17の目標です。
  • NFT:非代替性トークンの略称。ブロックチェーン技術を用いて、デジタル資産の識別や真正性などを示す仕組みです。
  • 推し活:好きなアイドル、俳優、キャラクターなどを応援する活動。グッズの購入やイベント参加など、応援の形も多様化しました。
  • 親ガチャ:家庭環境や親を自分で選べないことを、ガチャにたとえた表現。社会的な格差をめぐる議論でも使われました。
  • ととのう:サウナと水風呂などを組み合わせた入浴後に得られる、心身が整ったような感覚を表す言葉です。
  • フェムテック:女性の健康に関する課題を、テクノロジーやサービスによって解決しようとする分野です。
  • マリトッツォ:イタリア・ローマ発祥の菓子。パンにたっぷりのクリームを挟んだ見た目が注目され、国内の飲食店やベーカリーでも人気になりました。
東京五輪・パラリンピック関連
  • エペジーーン:フェンシング男子エペ団体の金メダル獲得で話題になった呼び名。「エペ陣」と、感動して胸がジーンとするイメージを掛け合わせた表現です。
  • カエル愛:ボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈選手の、カエル好きで知られる個性に由来します。
  • ゴン攻め/ビッタビタ:スケートボード解説者の瀬尻稜氏が使った表現。積極的な攻めや技の成功を印象的に伝えました。
  • 13歳、真夏の大冒険:東京五輪のスケートボード女子ストリートで西矢椛選手が金メダルを獲得した際、フジテレビの倉田大誠アナウンサーによる実況表現として注目されました。
  • ショータイム:大谷翔平選手が登場する場面や活躍を盛り上げる表現。年間大賞の「リアル二刀流/ショータイム」に含まれています。
  • スギムライジング:ボッチャの杉村英孝選手が得意とする投球技術。密集したボールの上に正確にボールを乗せる技です。
  • チキータ:卓球のレシーブ技術の一つ。バナナのような軌道を描く回転をかけた打球で、伊藤美誠選手のプレーなどを通じて話題になりました。
  • チャタンヤラクーサンクー:東京五輪の空手で演武された形の名称。清水希容選手が演じたことでも知られます。
  • ピクトグラム:情報を絵や図形で伝える視覚記号。東京五輪の開会式では、競技を表すピクトグラムをパントマイムで再現した演出が注目されました。
  • ぼったくり男爵:IOCのトーマス・バッハ会長に対する批判的な呼び名。東京五輪をめぐる国際的な議論を背景に話題になりました。
感染症・社会問題・生活の変化
  • ジェンダー平等:性別によって権利や機会が不当に制限されない社会を目指す考え方です。
  • 自宅療養:新型コロナ感染者が入院せず自宅で療養すること。2021年には医療提供体制や療養環境が大きな課題になりました。
  • 人流:人の移動や滞留の状況を表す言葉。感染対策の効果や人出の変化を説明する際に使われました。
  • Z世代:1990年代後半から2000年代生まれを中心とする若い世代の呼称。SNSや消費行動の分析などで使用されました。
  • 副反応:ワクチン接種後などに生じる、期待される免疫反応以外の反応を指す言葉。新型コロナワクチンの接種が進んだ2021年に頻繁に聞かれました。
  • 変異株:遺伝情報の変化によって性質の一部が変わったウイルスの系統。2021年には感染力の強いデルタ株が感染拡大の大きな要因になりました。
  • 黙食/マスク会食:食事中の会話を控えることや、食べるとき以外はマスクを着用すること。飲食店や学校などで感染対策として呼びかけられました。
  • ヤングケアラー:家族の介護や日常的な世話を担う子ども・若者。学業や生活への影響を含め、社会的な支援の必要性が議論されました。
  • リアル二刀流:大谷翔平選手が投手と打者の両方で活躍する姿を表す言葉。2021年の年間大賞を構成する表現の一つです。
  • 路上飲み:飲食店の営業時間短縮などを背景に、屋外の路上などに集まって飲酒する行為。感染対策や公共空間の利用をめぐる課題と結びつきました。

なお、「リアル二刀流」と「ショータイム」は、ノミネート段階では別々の候補として掲載されていましたが、年間大賞では「リアル二刀流/ショータイム」として一つの受賞語になっています。また、「黙食/マスク会食」は候補段階で併記され、トップ10では「黙食」として選ばれました。

【選出の経緯】大谷翔平・東京五輪・コロナ禍が2021年を象徴した理由

11月4日に候補30語、12月1日に年間大賞とトップ10を発表

2021年の選考は、11月4日のノミネート30語の発表を経て、12月1日に年間大賞とトップ10が決まる流れでした。候補の選定にあたっては、スポーツ、ニュース、エンタメ、社会生活など、その年に話題となった幅広い言葉が対象になりました。

当時のORICON NEWSの報道では、選考委員会は長引くコロナ禍によってコミュニケーションが希薄になり、東京五輪をめぐる一年でもあったと総括しています。候補には感染症関連の「自宅療養」「人流」「副反応」「変異株」「黙食/マスク会食」「路上飲み」などが並び、五輪・パラリンピック関連の言葉も目立ちました。

なぜスポーツ関連の言葉が強かったのか

東京2020大会は、新型コロナの影響で開催が延期され、2021年に実施されました。スケートボードや空手など、新たに注目を集めた競技もあり、選手の活躍だけでなく、実況や解説の言葉がニュースやSNSを通じて広がりました。

大谷翔平選手の活躍も、スポーツが社会に明るい話題を提供した代表例です。五輪・パラリンピックが短期間の大会を通じて生んだ言葉に対し、大谷選手の「リアル二刀流/ショータイム」は、シーズンを通じた成績と継続的な報道によって浸透しました。異なる種類のスポーツ報道が、同じ年の流行語に並んだ点が特徴です。

流行語大賞はどのように選ばれるのか

新語・流行語大賞は1984年に始まった賞です。『現代用語の基礎知識』の読者アンケートを参考にしながら、選考委員会がその年の世相を表す言葉や、広く人々の関心を集めた言葉を選びます。単純な検索回数やSNS投稿数だけで機械的に決めるランキングとは性格が異なります。

2021年の選考委員には、姜尚中氏、金田一秀穂氏、辛酸なめ子氏、俵万智氏、室井滋氏、やくみつる氏、大塚陽子氏が名を連ねました。選考では、言葉そのものの新しさに加え、社会にどれほど浸透したか、世相をどう切り取っているか、話題の背景にどのような出来事があったかが重要になります。

そのため、ノミネートされた30語がすべて新しく生まれた言葉とは限りません。「ピクトグラム」のように以前から存在していた言葉が、五輪の演出を通じて再び大きく注目されるケースもあります。「うっせぇわ」のように前年に登場した楽曲の表現が、翌年の受賞語になることもあります。

【歴代流行語大賞と比較】2020年から2021年で何が変わった?

2020年の年間大賞は「3密」でした。新型コロナの感染防止に関する言葉が社会全体に浸透した年に対し、2021年は感染症関連の言葉が引き続き多く候補に入る一方、スポーツの歓喜や若者文化、社会問題を表す言葉も年間大賞とトップ10に並びました。

この違いは、感染症の影響がなくなったことを意味するわけではありません。むしろ、感染症が生活の前提となる中で、人々の関心が医療や行動制限だけでなく、競技の感動、音楽、家庭環境、ジェンダーといった複数の領域に広がっていたと読み取れます。

2020年と2021年の代表的な受賞語
  • 2020年:年間大賞「3密」。トップ10には「愛の不時着」「あつ森」「アベノマスク」「アマビエ」「オンライン○○」「鬼滅の刃」「GoToキャンペーン」「ソロキャンプ」「フワちゃん」が選ばれました。
  • 2021年:年間大賞「リアル二刀流/ショータイム」。トップ10には「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「ジェンダー平等」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」が入りました。

2020年の「3密」が感染防止のための行動を端的に表す言葉だったのに対し、2021年の年間大賞は、投打の二刀流という際立った競技実績と、見る人の高揚感を表す言葉の組み合わせでした。ただし、トップ10には「人流」「黙食」も入っており、感染症が日常に与えた影響は依然として大きかったことが分かります。

流行語を歴史資料として読むときのポイント

流行語は、その年に誰もが同じ頻度で使った言葉を示すものではありません。報道で目立った表現、印象的な出来事を象徴する言葉、社会問題を端的に表す言葉が選ばれるため、受賞語だけを見て当時の世論全体を判断することはできません。

2021年の候補を読み返すなら、年間大賞だけでなく、受賞しなかった「自宅療養」「副反応」「ヤングケアラー」などにも注目すると、当時の暮らしや社会課題をより立体的に振り返れます。流行語大賞は、社会のすべてを数値化する調査ではなく、その年の記憶を呼び起こす言葉の記録として活用するのが適切です。

【プロの結論】2021年の流行語から見える社会の変化

2021年の流行語を読み解くうえで大切なのは、言葉を「話題になったかどうか」だけで評価しないことです。年間大賞の「リアル二刀流/ショータイム」は、スポーツの常識を塗り替える活躍を短い表現に凝縮しました。一方、「親ガチャ」は家庭環境や格差をめぐる問題意識を、「人流」「黙食」は感染症対策が生活に入り込んだ現実を映しています。

また、同じトップ10でも言葉の性質は異なります。「うっせぇわ」は音楽と若者文化を通じた感情表現、「ゴン攻め/ビッタビタ」はスポーツ実況の臨場感、「ジェンダー平等」は継続的な社会課題を表しています。ひとつの言葉が広まった背景を確認することで、当時のニュースや文化がどのようにつながっていたかが見えてきます。

2026年に過去の流行語を調べる際には、次の3点を意識すると理解が深まります。

  • 受賞結果と候補一覧を区別する:ノミネート30語すべてがトップ10に入ったわけではありません。年間大賞、トップ10、候補語の区分を確認しましょう。
  • 言葉の意味と使用された場面を合わせて見る:「ぼったくり男爵」のように批判を含む表現は、発言や報道の文脈を踏まえる必要があります。
  • 受賞語を世論全体と同一視しない:流行語大賞は社会の関心を切り取るものですが、すべての人がその言葉を使ったことや、同じ評価を持っていたことを示すわけではありません。

こうした見方をすれば、流行語一覧は単なる懐かしい言葉の集まりではなく、スポーツ、文化、社会問題、生活習慣の変化を振り返るための資料になります。

【流行語一覧2021】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2021年の流行語大賞は何ですか?
A1:年間大賞は「リアル二刀流/ショータイム」です。2021年に米大リーグで投手と打者の両方で活躍した大谷翔平選手を象徴する言葉として選ばれました。

Q2:2021年の流行語大賞トップ10には何が選ばれましたか?
A2:「リアル二刀流/ショータイム」のほか、「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「ジェンダー平等」「人流」「スギムライジング」「Z世代」「ぼったくり男爵」「黙食」です。トップ10の掲載順は五十音順です。

Q3:2021年の流行語大賞ノミネートは全部で何語ですか?
A3:全部で30語です。2021年11月4日に候補が発表され、12月1日に年間大賞とトップ10が発表されました。

Q4:「親ガチャ」とはどういう意味ですか?
A4:生まれる家庭や親を自分で選べない状況を、ゲームなどのガチャにたとえた表現です。家庭環境や教育機会など、本人の努力だけでは変えにくい条件をめぐる議論で使われます。

Q5:「ゴン攻め/ビッタビタ」は誰が使った言葉ですか?
A5:東京五輪のスケートボード中継で解説を担当したプロスケートボーダーの瀬尻稜氏が使い、話題になりました。競技の勢いや技の成功を印象的に伝える表現です。

Q6:「うっせぇわ」は2021年に発表された曲ですか?
A6:楽曲の配信開始は2020年10月です。2021年にかけて広く話題となり、2021年の新語・流行語大賞トップ10に選ばれました。

Q7:「人流」と「黙食」はそれぞれ何を意味しますか?
A7:「人流」は人々の移動や滞留の状況を表し、「黙食」は食事中の会話を控えることを意味します。どちらも新型コロナ対策が社会生活に大きく影響した2021年を象徴する言葉です。

2021年のユーキャン新語・流行語大賞は、「リアル二刀流/ショータイム」が年間大賞に選ばれ、「うっせぇわ」「親ガチャ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「人流」「黙食」などがトップ10に入りました。候補30語を見渡すと、大谷翔平選手の活躍や東京五輪・パラリンピックの感動だけでなく、感染症対策、若者文化、ジェンダー平等、家庭環境をめぐる問題まで、多様なテーマが同じ年に注目を集めていたことが分かります。

2020年の「3密」から2021年の「リアル二刀流/ショータイム」へ。年間大賞の変化は、感染症が社会の大きな前提であり続けるなか、スポーツの活躍が強い印象を残した一年だったことを物語っています。

2026年に2021年の流行語を調べる際は、年間大賞だけでなく、トップ10とノミネート全30語を照らし合わせ、それぞれが生まれた背景や当時の使われ方を確認が必要です。言葉の意味を知ることは、その言葉が広まった時代の空気を理解する手がかりにもなります。

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倉木 俊樹
トレンドリサーチャー 倉木 俊樹
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芸能担当14年。事務所の公式リリースと番組公式サイトを一次情報として照合し、出典の確認できない話は記事に載せない編集方針を続けています。

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