2020年12月14日に日本テレビ系で生放送された「女芸人No.1決定戦 THE W 2020」。4代目女王に輝いたのは、独特のキャラクター演技と緻密なコントで勝ち上がったピン芸人の吉住だった。決勝にはAマッソ、オダウエダ、ぼる塾、紅しょうが、ゆりやんレトリィバァら実力派10組が集結。最終決戦では、Aブロックを制した紅しょうがとBブロックを勝ち抜いた吉住が激突した。
優勝賞金は1,000万円。最終決戦の結果は吉住の6票、紅しょうがの1票だった。審査員6人と視聴者投票1票による独特の審査システムに加え、当初決勝進出を決めていたスパイクの出場辞退、ターリーターキーの繰り上がりも、この大会を振り返るうえで欠かせないポイントだ。2026年に大会の歴史を振り返る読者に向け、公式大会情報や当時の報道をもとに、決勝結果から優勝までの経緯を整理する。
【THE W 2020】優勝者は吉住!決勝結果と賞金1,000万円を解説

THE W 2020で優勝したのは、プロダクション人力舎所属のピン芸人・吉住だ。2020年12月14日、東京・日本テレビで開催された決勝で、Aブロックの代表・紅しょうがを破り、4代目女王の称号を手にした。
マイナビニュースや日刊スポーツなどの当時の報道によると、同大会のエントリー総数は646組。当時の過去最多となる参加者の中から頂点に立った吉住には、優勝賞金1,000万円に加え、日本テレビ系の人気番組14番組への出演権や冠番組の権利が贈られた。
吉住は決勝のBブロック3組目で登場し、「女審判」を題材にした一人コントを披露。女性審判という設定を軸に、人物の心理や行動を独特の演技で見せ、最終決戦への切符をつかんだ。
加えて、最終決戦では銀行強盗が発生している状況で、銀行員が支店長に思いを寄せるという設定のコントを披露。緊迫した状況と登場人物の恋愛感情を組み合わせた、吉住らしい不条理な世界観で勝負した。
優勝後、吉住は日刊スポーツの取材に対し、「正直、やっと勝てたかという感じですね」と喜びを語った。2018年にも決勝へ進出していた吉住にとって、2020年は2度目の決勝挑戦でつかんだ栄冠だった。
賞金の金額だけでなく、テレビ出演や冠番組につながる副賞も注目された。THE Wの優勝は、その日のネタの評価にとどまらず、優勝後の知名度や活動機会を広げるきっかけにもなる。吉住の優勝は、ピン芸人が独自のコント表現を武器に大きな賞レースを制した事例として記憶されている。
【ファイナリスト10組】Aブロック・Bブロックの出場者とネタ順
THE W 2020の決勝は、10組をAブロックとBブロックに分け、それぞれの勝者が最終決戦へ進む形式で行われた。漫才、コント、一人芸など、芸人ごとに異なる表現が同じ舞台で競い合うのが大会の特徴だ。
日本テレビの大会情報や決勝当日の報道を整理すると、実際に決勝へ出場した10組は次のとおり。なお、当初の決勝進出者発表ではスパイクが選出されていたが、後にターリーターキーへ変更された。
Aブロックの出場者
- TEAM BANANA
- オダウエダ
- にぼしいわし
- 紅しょうが
- ターリーターキー
Bブロックの出場者
- Aマッソ
- ゆりやんレトリィバァ
- 吉住
- はなしょー
- ぼる塾
大会前の決勝進出者発表では、スパイクもファイナリストとして名前が挙がっていた。したがって、当時のニュース記事や告知資料を読む際は、発表当初の顔ぶれと、12月14日の決勝で実際にネタを披露した10組を区別する必要がある。
また、Aマッソ、オダウエダ、ぼる塾、ゆりやんレトリィバァなど、知名度や芸風の異なる芸人が同じブロックに集まっていた点も見どころだった。決勝進出者の名前だけでは勝ち上がりを予想しにくい、THE Wならではの組み合わせとなった。
【決勝結果一覧】Aブロック・Bブロックから最終決戦までの全対戦
THE W 2020の勝敗を理解するうえで重要なのが、ブロック内の「勝ち残りノックアウト方式」だ。各ブロックでは、対戦で勝った芸人が次の芸人と対決し、最後まで勝ち残った1組が最終決戦へ進出する。
マイナビニュースが2020年12月14日に報じた決勝結果をもとに、各対戦の票数と勝者をまとめた。票数は、審査員6人と視聴者投票1票を合わせた計7票によるものだ。
| ステージ | 対戦 | 票数 | 勝者・結果 |
|---|---|---|---|
| Aブロック | TEAM BANANA 対 オダウエダ | 4対3 | TEAM BANANA |
| Aブロック | TEAM BANANA 対 にぼしいわし | 7対0 | TEAM BANANA |
| Aブロック | TEAM BANANA 対 紅しょうが | 2対5 | 紅しょうが |
| Aブロック | 紅しょうが 対 ターリーターキー | 7対0 | 紅しょうが |
| Bブロック | Aマッソ 対 ゆりやんレトリィバァ | 3対4 | ゆりやんレトリィバァ |
| Bブロック | ゆりやんレトリィバァ 対 吉住 | 2対5 | 吉住 |
| Bブロック | 吉住 対 はなしょー | 5対2 | 吉住 |
| Bブロック | 吉住 対 ぼる塾 | 5対2 | 吉住 |
| 最終決戦 | 吉住 対 紅しょうが | 6対1 | 吉住が優勝 |
出典:マイナビニュース「『THE W』優勝は吉住! 芸歴6年目のピン芸人が4代目女王」など、2020年12月14日の決勝結果報道。
Aブロックでは、TEAM BANANAがオダウエダ、にぼしいわしとの対戦を勝ち抜いたものの、紅しょうがに敗北。紅しょうがは最後のターリーターキー戦にも勝ち、最終決戦へ進んだ。
Bブロックは、ゆりやんレトリィバァがAマッソを破って先に進んだが、吉住との対戦で敗退。吉住は、はなしょー、ぼる塾にも勝利し、Bブロックを制した。
最終決戦では、くじ引きによって吉住が先攻、紅しょうがが後攻となった。吉住が6票を獲得し、紅しょうがは1票。結果は6対1と、明確な票差で吉住の優勝が決まった。
ただし、この数字は漫才やコントの面白さを数値化した絶対評価ではない。各対戦で審査員と視聴者がどちらを選んだかを示す相対的な結果であり、票数だけからネタの完成度や芸人の実力全体を断定することはできない。
【審査員6人と視聴者投票】THE W 2020の審査方法を整理
THE W 2020の審査員は、芸人やタレントとして幅広い経験を持つ6人で構成された。日本テレビの大会関連発表を受け、マイナビニュースが2020年11月30日に報じた審査員一覧は以下のとおりだ。
- 川島明(麒麟)
- 田中卓志(アンガールズ)
- 哲夫(笑い飯)
- 久本雅美
- ヒロミ
- リンゴ(ハイヒール)
この6人に、データ放送を通じた視聴者投票が加わる。各対戦では審査員が1人1票を投じ、視聴者投票も集計結果に応じて1票として反映される仕組みだった。つまり、個々の視聴者の投票がそのまま何万票も加算される方式ではなく、視聴者の投票結果を1票に集約して、審査員の票と合わせる方式である。
勝敗は合計7票のうち、より多くの票を獲得した芸人が勝者となる。たとえば4対3なら僅差での勝利、7対0なら審査員6人と視聴者票を含む全票を獲得した結果だ。
このシステムでは、審査員の評価と視聴者の支持を同時に反映できる。一方で、7票という限られた票数のため、1票の違いが結果に大きく影響する。個々の対戦が接戦になっても、票が割れる方向によっては一方に票が集中することもある。
最終決戦の6対1という結果も、吉住が審査員と視聴者の両方から幅広い支持を得たことを示している。ただし、票数だけで「視聴者全員が吉住を支持した」と解釈するのは誤りだ。視聴者の票は、投票に参加した人々の集計結果を1票として反映したものである。
また、2020年大会の決勝ネタ時間は各組4分。短い時間で設定を伝え、キャラクターを立ち上げ、笑いの展開を作る構成力が求められた。審査方式を知っておくと、結果だけでなく、各対戦で勝敗が分かれた構造も理解しやすくなる。
【スパイク出場辞退の理由】ターリーターキーが繰り上がった経緯
THE W 2020の決勝をめぐる大きな変更が、スパイクの出場辞退だった。当初、スパイクはAブロックのファイナリストとして発表されていたが、決勝前にメンバー2人の新型コロナウイルス感染が確認され、出場を断念した。
日刊スポーツやマイナビニュースの当時の報道によると、代わって決勝進出を果たしたのが、準決勝で次点だったターリーターキーだ。プロダクション人力舎所属の女性お笑いコンビで、急な変更によって決勝の舞台に立つことになった。
この経緯を時系列で整理すると、次のようになる。
- 2020年10月29日:決勝進出者10組が発表され、スパイクもファイナリストに選ばれた。
- 2020年12月上旬:スパイクのメンバー2人の新型コロナウイルス感染が確認され、決勝出場を辞退することになった。
- 決勝前:準決勝の次点だったターリーターキーが繰り上がりで出場することになった。
- 2020年12月14日:ターリーターキーを含む10組が決勝に出場。Aブロックでは紅しょうがが勝ち上がった。
ここで押さえておきたいのは、ターリーターキーが敗退したスパイクとの直接対決で勝ち上がったわけではないという点だ。スパイクの辞退を受け、準決勝の成績に基づいて繰り上がり出場となった。
また、出場辞退の理由として当時報じられたのは、新型コロナウイルス感染だ。芸風や実力を理由にした辞退ではない。感染症への対応が必要だった時期の大会運営上の変更として理解するのが適切だろう。
結果として、ターリーターキーは決勝の舞台でネタを披露したものの、Aブロックの最終対戦で紅しょうがに敗れた。スパイクの出場辞退は大会の顔ぶれを変えた出来事だが、優勝者を決めたのは、実際に決勝で行われた各対戦の審査結果だった。
【歴代優勝者と比較】吉住の優勝がTHE W 2020で持つ意味
THE W 2020の位置づけを理解するには、過去の優勝者と比較するのも有効だ。お笑いナタリーの歴代大会データや当時の報道によると、第1回から第4回までの優勝者は次のとおりである。
- 2017年:ゆりやんレトリィバァ
- 2018年:阿佐ヶ谷姉妹
- 2019年:3時のヒロイン
- 2020年:吉住
初代王者のゆりやんレトリィバァは、2020年大会にも出場し、Bブロックで吉住と対戦した。つまり、この大会は初代女王と、2018年にも決勝を経験した吉住が同じ舞台に立った大会でもあった。
吉住は2015年にデビューし、当初はコンビで活動した後、2016年にピン芸人へ転向。2018年にTHE W初の決勝進出を果たしたが、その際は優勝に届かなかった。2020年は2度目の決勝進出で、ついに頂点をつかんだ。
吉住の強みは、単に設定が奇抜なだけではなく、人物の性格や感情を演技によって具体化し、その人物が置かれた状況とのズレから笑いを生み出す点にある。ファーストステージの「女審判」も、最終決戦の銀行強盗をめぐるコントも、独特の人物像と状況設定が中心となっていた。
紅しょうがは、熊元プロレスと稲田美紀によるコンビで、Aブロックでは美容室を題材にした漫才を披露した。コンビとしての掛け合いや勢いを武器に最終決戦へ進んだ一方、吉住は一人で複数の人物や心理を表現するコントで勝負した。異なる芸風の対決になった点も、2020年大会の見どころだった。
また、Aマッソやオダウエダ、ぼる塾など、それぞれ異なる笑いのスタイルを持つファイナリストがそろったことも、THE Wの特徴を表している。参加資格は女性であることを基本とし、プロ・アマや芸歴、ネタの形式を問わない大会設計のもと、漫才やコントなど多様な表現が同じ勝負の場で評価された。
2020年の優勝を「吉住が紅しょうがに6対1で勝った」という結果だけで捉えると、そこに至るまでの道筋を見落としやすい。吉住はBブロックで3組との対戦を勝ち抜き、紅しょうがはAブロックで4組との対戦を勝ち抜いた。最終決戦は、異なるブロックを勝ち抜いた2組が最後に対決する仕組みだった。
大会の結果を比較する際は、優勝者の名前だけでなく、対戦順、票数、ネタの形式、決勝進出までの経緯を合わせて見ることが重要だ。そうすることで、歴代王者の違いや、THE Wが多様な女性芸人の表現を評価する舞台として持つ意味も見えてくる。
【プロの結論】THE W 2020の結果から読み解く勝敗のポイント
THE W 2020を振り返る際に注目したいのは、優勝者の吉住が「ピン芸人としての個性」を明確な武器にしながら、勝ち残り方式の各対戦で評価を積み重ねたことだ。
一人コントでは、設定を説明するだけでなく、人物の表情や動き、言葉の選び方によって観客に状況を理解させる必要がある。吉住のネタは、人物の内面と周囲の状況がかみ合わないことで笑いを生み出す構造を持っていた。ファーストステージと最終決戦で異なる設定のコントを披露したことも、勝ち上がりの要因を考えるうえで見逃せない。
一方、紅しょうがのような漫才コンビには、2人の掛け合いやテンポ、キャラクターの対比によって笑いを作る強みがある。両者の芸風は異なるが、どちらもブロックを勝ち抜いた実績を持つ。最終決戦の6対1という票差は、その場の審査において吉住がより多くの支持を集めた結果を示している。
審査方式にも特徴がある。THE W 2020では、6人の審査員による専門的な評価に、視聴者投票を集約した1票を加えていた。視聴者の支持を反映する仕組みを設けながら、審査員の判断も勝敗に大きく関わる設計だった。
このため、結果を読み解く際には、単に「人気がある芸人が勝った」「審査員だけで決まった」と決めつけるのではなく、審査のルールと実際の票数を照らし合わせることが大切だ。2020年大会では、吉住が最終決戦で6票を獲得したという客観的な結果が残っている。
加えて、スパイクの辞退とターリーターキーの繰り上がりは、大会の出場者が必ずしも最初の発表どおりになるとは限らないことを示す事例でもある。決勝の結果を調べるときは、開催前のファイナリスト発表と、当日の実際の出場者を区別する必要がある。
大会を正確に振り返りたい読者にとって、確認すべき要点は3つある。第一に、優勝者と最終決戦の票数。第二に、各ブロックの対戦結果とネタ順。第三に、出場辞退などの運営上の変更だ。この3点を押さえると、単なる優勝者一覧よりも立体的にTHE W 2020を理解できる。
【THE W 2020】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:THE W 2020の優勝者は誰ですか?
A1:ピン芸人の吉住です。2020年12月14日の決勝で、紅しょうがとの最終決戦を6対1で制し、第4代女王に輝きました。
Q2:THE W 2020の優勝賞金はいくらでしたか?
A2:優勝賞金は1,000万円です。日本テレビ系の人気番組14番組への出演権や冠番組の権利も副賞として報じられました。
Q3:THE W 2020の審査員は誰でしたか?
A3:川島明(麒麟)、田中卓志(アンガールズ)、哲夫(笑い飯)、久本雅美、ヒロミ、リンゴ(ハイヒール)の6人です。データ放送による視聴者投票1票を加え、計7票で各対戦の勝敗が決まりました。
Q4:THE W 2020の最終決戦では誰と誰が対戦しましたか?
A4:Aブロックを勝ち抜いた紅しょうがと、Bブロックを勝ち抜いた吉住が対戦しました。くじ引きで吉住が先攻、紅しょうがが後攻となり、吉住が6対1で優勝しました。
Q5:スパイクがTHE W 2020を辞退した理由は何ですか?
A5:当時の報道によると、スパイクのメンバー2人の新型コロナウイルス感染が確認されたためです。準決勝の次点だったターリーターキーが繰り上がりで決勝に進出しました。
Q6:THE W 2020の決勝進出者10組は誰ですか?
A6:実際の決勝出場者は、Aマッソ、オダウエダ、ターリーターキー、TEAM BANANA、にぼしいわし、はなしょー、紅しょうが、ぼる塾、ゆりやんレトリィバァ、吉住です。当初発表されたスパイクは、感染症のため出場を辞退しました。
THE W 2020は、2020年12月14日に生放送された第4回大会で、吉住が紅しょうがとの最終決戦を6対1で制して優勝した。賞金1,000万円を獲得した吉住は、2018年に続く2度目の決勝進出で悲願の優勝を果たした。
決勝では、Aブロックの紅しょうが、Bブロックの吉住がそれぞれ勝ち残り方式を勝ち抜いた。審査員6人と視聴者投票1票の計7票で勝敗を決める仕組みは、専門家の評価と視聴者の支持を組み合わせたものだった。
また、スパイクの出場辞退とターリーターキーの繰り上がりは、2020年大会の出場者をめぐる重要な経緯だ。大会前の発表と決勝当日の出場者を区別し、実際の対戦結果と合わせて確認することで、情報の取り違えを防げる。
2026年にTHE Wの歴史を振り返るうえでも、吉住の優勝は、個性的なコント表現と勝ち残り方式の審査が結びついた大会として注目に値する。優勝者だけでなく、ファイナリスト10組、各ブロックの票数、審査方法、出場変更の経緯まで押さえることが、THE W 2020を理解するための最も確実な手がかりとなる。