日向坂46と宮崎県の関係は、2019年のテレビ番組ロケをきっかけに深まり、2024年の大型イベント「ひなたフェス2024」によって、アイドルと地域が連携する新しい形へと発展しました。約4万人の動員を記録した初開催は、宮崎県の観光や地域経済にも大きな影響を与えています。
一方、2026年9月5日・6日に予定されていた「ひなたフェス2026」は、台風などによる悪天候の予報を受けて開催中止となりました。ただし、宮崎との関係が途切れたわけではありません。2026年10月には県内26市町村との新たなタイアップ企画も発表されています。2019年からの経緯、2024年の開催実績、中止の理由、チケット払い戻し、そして2026年10月26日時点の最新情報まで整理します。
【日向坂46と宮崎の関係】2019年のロケが交流の原点になった理由

日向坂46と宮崎県の関係を理解するには、2024年のフェスだけでなく、2019年までさかのぼる必要があります。グループ名に含まれる「日向」と、宮崎県の歴史的な呼称である「日向国(ひゅうがのくに)」には、言葉のうえで共通点がありました。
ただし、日向坂46というグループ名の由来は東京都港区にある坂です。宮崎県がグループ名の由来というわけではありません。両者の関係は、名称にまつわる親和性をきっかけに、番組出演や地域との交流を通じて育まれてきたものです。
2019年の「日向坂で会いましょう」宮崎ロケ2019年、日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」では、宮崎県でのロケ企画が放送されました。三期生の上村ひなのさんも同年11月13日付の公式ブログで、宮崎ロケが3週連続で放送されたことや、現地での撮影、観光施設での企画について振り返っています。
公式ブログによると、ロケではサンビーチ一ツ葉やフェニックス自然動物園などが登場しました。ひなたサンマリンスタジアム宮崎ではメンバーの名前が掲示され、宮崎県知事の河野俊嗣氏も番組企画に参加。加えて、ソラシドエアが移動などを支援したことも紹介されています。単なる撮影旅行ではなく、県内の施設や企業、自治体との接点が生まれたことが特徴です。
また、上村さんは、2019年10月から宮崎県で番組の放送が始まったことにも触れています。番組を通じて地域の人々がグループを知り、ファンが宮崎を身近に感じる土台ができていきました。2019年のロケは、後の大規模イベントにつながる交流の出発点として位置づけられます。
「ひなた」の縁が自治体との連携に発展宮崎県側も、日向坂46との交流を地域の魅力発信につなげてきました。宮崎県知事の2024年12月の記者会見では、2019年にグループ名が日向坂46へ改名された頃から「ひなた」のつながりを通じて縁ができ、番組ロケなどを通じて交流を深めたと説明されています。
加えて、2024年8月にはメンバーが「みやざき大使」に就任。グループと県との関係は、番組内の企画やファンの間での話題にとどまらず、県の魅力を県外へ伝える取り組みへと広がりました。ここで重要なのは、名前の偶然の共通点だけではなく、複数年にわたる交流と地域側の受け入れ体制が積み重なっている点です。
【ひなたフェス2024の開催実績】約4万人の動員と経済波及効果を検証
日向坂46と宮崎の関係を大きく前進させたのが、2024年9月7日・8日に宮崎県総合運動公園で開催された「ひなたフェス2024」です。ライブを中心に、宮崎の食や観光、自治体とのコラボレーションを組み合わせたイベントで、全国からファンが集まりました。
開催実績を数字で振り返る| 項目 | 実績・内容 | 数字の見方 |
|---|---|---|
| 開催日 | 2024年9月7日・8日 | 宮崎県総合運動公園を中心に開催 |
| 動員数 | 約4万人 | 主催者発表の来場者数 |
| 宮崎市による人流分析 | 約5万6,000人 | 人流マーケティングツールを用いた推計 |
| 宮崎大学の経済波及効果試算 | 約29億900万円 | 来場者・スタッフへのアンケートを基に算出 |
| 宮崎大学の調査回答数 | 7,819人 | 宿泊日数、交通手段、飲食費などを調査 |
| 自治体との連携 | 県内各市町村とのコラボ企画 | 会場外への周遊や観光消費を促進 |
約4万人という数字は、主催者が発表した動員数です。一方、宮崎市が2024年9月26日に公表した人流分析では、2日間の来訪者数は約5万6,000人と推計されました。こちらは人流マーケティングツールによる分析であり、集計方法が異なります。数字が違うからといって、どちらかが誤りだと即断するのは適切ではありません。比較する際には、主催者発表の動員と人流分析による推計を区別する必要があります。
経済波及効果は約30億円。県内全域への広がりも宮崎大学地域資源創成学部の土屋有准教授が取りまとめた分析では、「ひなたフェス2024」の経済波及効果は約29億900万円と試算されました。調査は2024年9月7日から15日までの9日間に実施され、来場者とスタッフから7,819人の回答を得ています。
調査では、宮崎県を初めて訪れたファンが約6割に達したことも報告されました。県内市町村との連携や、期間限定で日向市駅を「ひなた坂46駅」とする企画などが、フェス会場のある宮崎市だけでなく、県内各地を訪れるきっかけになったと分析されています。
経済効果については、宮崎県知事が2024年12月の会見で、宮崎大学の約29億円という試算に加え、九州経済調査協会による推計として、九州全体で約43億3,000万円、宮崎県内で約32億7,000万円という数字も紹介しています。これは調査主体や推計方法の異なる結果です。「経済波及効果は約30億円」という表現は規模を把握する目安としては妥当ですが、すべての調査が同じ数字を示しているわけではありません。
なぜアイドルイベントが地域活性化につながったのか要点は、ライブだけでイベントを完結させなかったことです。ファンが宮崎まで足を運び、宿泊し、食事を楽しみ、観光地を巡る流れが生まれれば、消費は会場周辺だけでなく県内の幅広い地域に及びます。
宮崎大学の分析でも、聖地巡礼などを通じて宮崎市以外の市町村を訪れるファンの存在が確認されました。音楽イベントが旅行の目的となり、地域の食や観光と結びつくことで、従来の観光プロモーションだけでは接点を持ちにくかった層にも宮崎の魅力を届けられたのです。
会場となったひなたサンマリンスタジアム宮崎にも特別な意味がありました。宮崎県知事の説明によると、天然芝の保護などの課題があった同スタジアムで、芝の管理技術を導入するなど関係者の協力を得て、初めてライブコンサートが実現しました。会場利用の面でも、地域と主催者が協力して実現したイベントだったといえます。
【ひなたフェス2026が中止になった理由】台風予報と安全確保が決め手
2026年は、2024年に続く2回目の開催として「ひなたフェス2026」が予定されていました。開催日は9月5日・6日、会場はひなた宮崎県総合運動公園とひなたサンマリンスタジアム宮崎です。しかし、開催直前の9月2日、日向坂46の公式サイトはイベントの中止を発表しました。
主催者が挙げた理由は、台風などによる悪天候の予報です。公式発表では、全国各地から宮崎へ向かう来場者がいることに加え、会場の運営計画や交通の混乱も検討し、来場者、出演者、スタッフなど関係するすべての人の安全を最優先にしたと説明しています。台風24号の接近に伴う荒天予報も、当時の報道で伝えられました。
なぜ当日まで待たず、事前に中止を決めたのか屋外イベントの開催判断では、会場の天候だけを見ればよいわけではありません。遠方から来る人の移動、帰路の交通機関、会場設営、出演者やスタッフの安全など、複数の条件を同時に考慮する必要があります。
ひなたフェス2026の対策本部ブログでは、屋外企画をすべて屋内に移す案も含めて検討を重ねたことが明かされています。それでも、全国から訪れるファンがイベントを楽しみ、自宅まで無事に帰れるという前提を守れるかどうかを重視し、開催を断念したと説明しました。
つまり、中止の理由は単に「雨が降りそうだったから」ではありません。台風を含む広域的な荒天予報と、交通への影響、イベント運営の安全性を総合的に判断した結果です。開催を希望する気持ちがあっても、安全を確実に担保できない状況では実施しないという判断でした。
2026年は開催中止。振替日や次回開催はどうなる?2026年10月26日時点で、ひなたフェス2026の振替開催日や、次回のひなたフェスの具体的な開催日程は発表されていません。中止を伝えた対策本部は、今回の準備で得たアイデアや地元との信頼関係を次の開催につなげる意向を示していますが、これは開催日が確定したという意味ではありません。
そのため、SNSなどで次回開催の時期に関する情報を見かけても、日向坂46の公式サイトや宮崎県・宮崎市の公式発表で確認できるまでは、確定情報として受け取らないことが大切です。
【ひなたフェス2026のチケット払い戻し】期限と確認すべき注意点
開催中止に伴い、日向坂46の公式サイトではライブチケット、駐車券、各種セットチケットなどの払い戻し案内が公開されました。通常の対象チケットの払い戻し期間は、2026年9月10日午前10時から9月30日午後11時59分まででした。2026年10月26日現在、この期間は終了しています。
購入方法によって手続きが異なる払い戻しは一律の自動返金ではなく、チケットの受け取り方法や購入経路によって手続きが異なりました。公式案内では、ローソン・ミニストップ店頭で受け取ったチケット、電子チケット、チケプラトレードなどについて、それぞれの手続きが示されています。
ライブ配信チケットについても、購入した配信プラットフォームごとに払い戻し方法や期間が異なりました。JTBのライブチケット付きツアーについては、通常のライブチケットとは別にツアー代金の払い戻しが案内され、個別に返金方法が通知される扱いでした。
また、通常のライブチケットの払い戻し対象はチケット代金が基本です。個人で別途予約した航空券やホテル代が、ライブチケットの払い戻しに自動的に含まれるわけではありません。交通機関や宿泊施設の予約をしていた人は、各事業者のキャンセル・返金条件を確認する必要があります。
払い戻し期限を過ぎてしまった場合通常の払い戻し期限はすでに終了しているため、まだ返金を受けていない場合は、購入したプレイガイドや配信サービスの公式案内を確認し、問い合わせ窓口に相談するのが現実的です。期限後の返金が認められるかどうかは、購入経路や個別の状況によって異なるため、返金が必ず受けられるとは限りません。
配信チケットやJTBツアーなど、通常のライブチケットと別の手続きが設けられた商品もありました。購入履歴や受付番号、決済方法が分かる情報を手元に用意し、対象となる案内を確認してください。SNS上の一般的な説明だけで判断せず、購入先の正式な窓口を使うことが重要です。
【日向坂46と宮崎の現在のつながり】2026年10月の最新コラボと聖地巡礼
ひなたフェス2026の開催中止は、日向坂46と宮崎県の交流そのものが終了したことを意味しません。2026年10月には、フェスのために準備されていた企画を地域で実施する動きや、新たなタイアップ企画が具体化しています。
10月30日から県内26市町村で「板木」企画がスタート日向坂46の公式サイトは2026年10月21日、宮崎県内26市町村とメンバーがタイアップした「板木(ばんぎ)」26枚を、観光施設などに期間限定で設置すると発表しました。設置期間は10月30日から2027年2月28日までの予定です。
この板木は、高千穂町の荒立神社に伝わる「七福徳寿板木」をモチーフにしたもので、本来はひなたフェス2026の会場内に設置する予定だった企画です。板木とともに、タイアップするメンバーのメッセージとサインを印字したボードも設置されます。
加えて、宮崎県内各地で掲出されている「県内26市町村×日向坂46」のタイアップポスターも、2027年2月28日まで掲出期間が延長されました。フェス自体は中止になりましたが、準備していた地域連携企画の一部が、県内を巡る楽しみとして形を変えて実現することになります。
10月には宮崎市の「ひなたメドレータウン」でも交流日向坂46の公式発表によると、2026年10月10日に宮崎市で開催された「ひなたメドレータウンオープニングフェスタ」には、清水理央さん、平尾帆夏さん、鶴崎仁香さんが出演しました。ステージでのトークショーに加え、MRT宮崎放送のテレビ・ラジオ特別番組にも登場する予定が組まれていました。
同イベントは、宮崎駅北側の再開発エリア「ひなたメドレータウン」のグランドオープンを祝う催しです。フェスが中止になった後も、宮崎市と日向坂46の接点がイベントや放送を通じて続いていることを示す動きです。
宮崎の聖地巡礼とアクセス・宿泊情報2019年のロケに登場した場所を訪ねたいファンにとって、宮崎はライブ以外の楽しみもある地域です。上村ひなのさんの公式ブログでは、サンビーチ一ツ葉やフェニックス自然動物園など、番組の撮影場所が紹介されています。2026年秋からは、県内26市町村に設置される板木を巡る「ひなたバンギ巡り」も、新しい聖地巡礼の選択肢になります。
イベント会場だったひなた宮崎県総合運動公園へのアクセスは、同公園の公式案内によると、JR宮崎駅から日南線で木花駅または運動公園駅まで約20分、宮崎駅から路線バスで運動公園前まで約35分です。車では宮崎空港から約10分、宮崎自動車道の宮崎インターチェンジから約10分が目安とされています。
ただし、2026年のフェスは開催中止となっているため、会場を訪れても当日のイベントは行われません。今後、観光や聖地巡礼を目的に訪れる場合は、各施設の開館状況や交通機関の最新時刻を確認し、宿泊先も個別に予約するのがおすすめです。板木企画の設置場所や期間については、日向坂46と宮崎県の公式発表を確認してから旅程を組むと安心です。
【プロの結論】ひなたフェス中止と宮崎との関係は分けて考える
日向坂46と宮崎の関係を評価する際、ひなたフェス2026が中止になった事実だけを見て、地域とのつながりまで失われたと判断するのは早計です。2019年の番組ロケ、2024年の大型フェス、2026年の県内26市町村とのタイアップは、それぞれ異なる形で交流が続いてきたことを示しています。
2024年の実績で注目すべきなのは、約4万人という動員数だけではありません。経済波及効果の試算や、県外から訪れたファンの県内周遊など、ライブが旅行需要や地域消費につながったことです。一方、2026年の中止は、広域から来場者を集める野外イベントが、天候や交通事情に大きく左右されることも浮き彫りにしました。
今後の動向を見る際には、次の3点を判断基準にすると状況を把握しやすくなります。第一に、次回開催については日向坂46の公式発表で日程が確定しているか。第二に、経済効果や来場者数は主催者発表なのか、自治体や大学の推計なのか。第三に、フェス中止後の地域連携がどのような企画として継続するのか、という点です。
2026年10月26日時点では、次回のひなたフェス開催日は未発表ですが、板木企画や県内26市町村とのタイアップは具体的に進んでいます。イベントの開催可否と、地域との継続的な交流を分けて見ることが、日向坂46と宮崎の「現在」を正しく理解するためのポイントです。
【日向坂46宮崎】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日向坂46と宮崎県は、なぜ関係が深いのですか?
A1:2019年に冠番組「日向坂で会いましょう」の宮崎ロケが放送されたことが、交流の大きなきっかけです。その後、自治体との連携や「みやざき大使」への就任などを経て、2024年の「ひなたフェス2024」につながりました。
Q2:ひなたフェス2026は、なぜ中止になったのですか?
A2:台風などによる悪天候の予報に加え、全国から来場するファンの移動や交通の混乱、会場運営の安全性などを総合的に考慮したためです。主催者は来場者、出演者、スタッフの安全を最優先にして、2026年9月2日に中止を発表しました。
Q3:ひなたフェス2026の払い戻しや次回開催の予定は?
A3:通常のライブチケットなどの払い戻し期間は2026年9月30日に終了しています。未返金の場合は購入先の公式窓口に確認してください。次回のひなたフェスについては、2026年10月26日時点で具体的な開催日程は発表されていません。一方、10月30日からは県内26市町村で板木企画が始まる予定です。
日向坂46と宮崎県の関係は、2019年のロケをきっかけに深まり、2024年の「ひなたフェス2024」で全国的な注目を集めました。約4万人の動員と、宮崎大学による約29億円の経済波及効果の試算は、エンターテインメントが観光や地域経済と結びつく可能性を示しています。
2026年のひなたフェスは悪天候の予報によって中止となり、振替日も未発表です。しかし、県内26市町村との板木企画や宮崎市でのイベント出演など、両者の交流は続いています。最新情報を追う際は、公式発表を基準にしながら、ライブの開催情報、払い戻し、地域連携の企画をそれぞれ確認することが大切です。